試合序盤は湘南の選手の入りは良かったが、15分を過ぎたあたりから湘南の攻勢を凌いだ大宮が徐々に試合のペースを握る。17分、大宮はマテウス選手が中央でボールを受けると、左サイドでフリーになった泉澤選手がエリア内に走り込み、ラストパスを受けるとそのままシュートを放つ。シュートはクロスバーを叩くが、なおも攻勢を強める大宮。22分、大宮は敵陣で湘南の三竿雄斗からボールを奪うと、江坂選手のラストパスを受けた横谷選手がシュートを放つが、シュートは梶川祐嗣が防ぐ。32分、大宮は奥井選手が敵陣で三竿雄斗からボールを奪い、左サイドでフリーになった泉澤選手がボールを受けると、ドリブルから湘南DFのマークを交わし、シュートを放つとこのシュートが決まり、大宮が先制点を奪うことに成功。その後も大宮が決定的なチャンスを作り、湘南は防戦一方。湘南は40分を過ぎると布陣を4バックから3バックに変更。立て直しを図る。
6分、湘南は奈良輪雄太が泉澤選手を倒し、この日2枚目の警告を受けて退場。湘南は10人での戦いを強いられる。65分、大宮は奥井選手のロングシュートのこぼれ球をムルジャ選手が詰めるが、梶川祐嗣が防ぎ得点を与えず。70分、湘南は大宮の塩田選手のキックミスから得たボールを菊地俊介が拾うと、交代で入った長谷川アーリア、石川俊輝とつなぎ、最後は菊地俊介がシュートを決めて試合を振り出しに戻すことに成功。交代で入った長谷川アーリア、菊池大介が効果的な働きを見せてくれこと、ピッチの選手がメンタルの強さを発揮したこと、また大宮の前線の選手が守備をさぼってくれたことで、湘南が1人少ないということを感じさせない試合となる。90分を過ぎても決着をつかず、試合は延長戦へと突入する。
93分、湘南はピッチ中央でセットプレーを得ると、アンドレバイアがエリア内にロングボールを入れると、このボールに交代で入った藤田祥史が頭で合わせて勝ち越し。大宮DFとGKが重なった隙を逃さなかったことで、湘南に勝ち越しゴールが生まれる。延長も前半終了間際に入ると、湘南はリード守り切ろうとボールキープに入る。やや早い気もしたが、1人少ない状況が60分以上続いていたので、致し方ない判断であったと思う。