鰻問屋 もがみのブログ

活鰻の近況。品質、相場等

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 ついに今週各メディアがウナギ暴騰の話題を取り上げてくれました。オフシーズンでここまで取り上げてくれるのは異例。

さらに国会でも話が出たようで、これで完全養殖の研究に更にはずみがつきそうです。


「値上げへ踏み切りやすくなった。」との声も聞こえてきそうですが、いったいどこまで消費者はついてきてくれるのかが気がかりです。


 その問題のシラスウナギの国内池入れ量の詳細が入ってきました。

(静岡、愛知、三重、徳島、高知、愛媛、熊本、宮崎、鹿児島、その他、の合計数量で3期分です。)


平成22年2月17日時点

9,656㌔


平成23年2月9日時点

11,198㌔


平成24年2月8日時点

7,900~8,010㌔

その他海外

台湾230㌔~250㌔

中国500㌔

韓国200~300㌔


4か国合計約9,000㌔

台湾、中国の数量に疑惑を持ってしまうのは私だけでしょうか。


俗に1㌔のシラス(5,000尾~6,000尾)が1,000倍になると言われているので、成鰻換算で9,000㌧分の原料が入ったことになります。

本来なら全く足りない量なのでしょうが、加工場が休業状態、高値によるどんぶり屋さんの売り上げの落ち込み、等々加味すると今後どうなっていくのか。


「現在の相場は通過点であってまだ天井は見えていない。」との意見が大勢を占めており、私もそんな気がしますが、それはあくまで今まで通りの消費量が前提での試算。ここ2~3週の横這い基調は「踊り場」なのでしょうか。

気づいていないだけで、「天井はすぐそこに見えている。」となれば良いのですが。


いやいや、甘い妄想はやめておきましょう。



今週入荷の活鰻です。


鰻問屋 もがみのブログ-chu0206
2月6日入荷  中国産


 特に何の問題もない良品です。江戸前の標準的な調理なら蒸し時間10~13分で十分か。

 来週の相場は基本的に全サイズ横這い。細物に若干の上げがあるかもしれません。



鰻問屋 もがみのブログ-tai0209
2月9日入荷  台湾産


 良品です。どう見ても新仔です。

昔(約20年前)は、台湾といえば全てこのレベルの品物ばかりでした。決して青い物、柔らかい物が良いと言っている訳ではありませんが、好まれるのはやはり青く柔らかい物です。

 来週の相場は横這いから、3P、4Pが100円上げと様々。先週も書きましたが各インポーターの相場差の揺り戻しが主な理由のようです。



鰻問屋 もがみのブログ-mika0210
2月10日入荷  静岡県産


鰻問屋 もがみのブログ-kago0207
2月7日入荷  鹿児島県産


 有る時は有るが無い時は全く無い。そんな国産が今週もぽつぽつ入荷しました。

輸入品に比べ値ごろ感のある相場に、いつもなら「こんな物硬くて使えるか!取り替えろ!」と言われていたどんぶり屋さんも、「国産で」と、高値への対応に苦慮されている様子が伝わってきます。

来週も探します。お客様のために。



 先週紹介しました天然ウナギ。お陰様で完売しました。お問い合わせありがとうございました。

また何かおすすめが有れば紹介させていただきます。


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 高値でウナギをメニューから外したお店も目に付くようになり、当然弊社も加工の仕事が激減してしまいました。消費地の活鰻問屋でさえこの状況。加工専門業者さんを偲ぶと背筋が凍ります。

さりとて遊んでいる訳にもいかないので、何か無いかということで「ひれ巻き」を作ってみました。

開きの加工で出るヒレを集め、目先で出来る原料代ゼロの逸品です。


鰻問屋 もがみのブログ-hire


初めて作ったのですが、串打ちのコツをつかむまではなかなかスピードが出ず苦戦しましたが、何とかこんな品物が出来上がりました。

調べてみると、ニラやごぼうを巻き込むなど色々なタイプが有るようですが、今回はヒレ100%。

試食の感想は、「思ったより美味いじゃないか。」「ウナギの旨味は皮にあり。」でした。ねっとりとしたその味は、ご飯が欲しくなる程。


 そうなると有名店の味が知りたくなります。

そこで、うなぎの串料理で有名な浅草 うな鉄  さんに勉強に行ってきました。



鰻問屋 もがみのブログ-kabuto
五種セット ¥1,520


 鰻串の五種セットなるものを注文。左から、かぶと・短冊・ヒレ・肝・レバーです。

レバーのみ塩味でその他はタレ。この中でもこのお店の目玉と言われているのは「かぶと」です。

骨は鯖缶よりは口に残りますが、それに近く、噂になるのも納得の味。調理方法を解明すべく、開いてみたりしましたがよく分かりませんでした……。

ただ、徹底的に熱を加えてあるようで、噂に聞くのは「圧力釜で蒸している」ですが、自分の感想は「煮ている」に近いように感じました。なぜなら、脂がほぼ抜けきっている事と、中までタレが染込んでいる事。しかし完全に染込んでいるのではなく、例えるなら、割きたて焼きたての蒲焼ではなく、「真空パックの蒲焼」のような染込み具合。解明したくなります。

 短冊、肝、レバーはごく普通。短冊は蒸していない地焼でした。

かぶとに持っていかれましたが、本題のヒレ巻きは3㌢ほどに刻んだ”ニラ”が巻き込まれていました。これはこれで美味しかったのですが、「濃厚なウナギの味」というなら当然ですがヒレ100%の方がパンチがあります。



その他に、


鰻問屋 もがみのブログ-kimosasi
肝刺し


 茹でた肝を、にんにく、しょうが、ねぎ、の薬味を添え醤油で。



鰻問屋 もがみのブログ-mabusi
ひつまぶし(2人前)


 刻んだ海苔と大葉の上に、5.5P位の地焼の蒲焼が2.5尾?載せられていました。陶器のおろし金に本わさびが添えられ、刻み葱と供に。茶漬けにする出汁はおかわり自由でした。

本当は「塩ひつまぶし」なるものを食したかったのですが、夜限定のメニューだとか。お邪魔したのがお昼だったので叶いませんでした。

 給仕の男性店員さんに「うなぎの問屋のもがみと申します。今日は勉強に来ました。」と声をかけたところ、「相場が高くて大変です。」など気さくに話してくれました。塩ひつまぶしの話を振ると、「店長に頼めば作ってくれますよ。」と。「タレひつまぶし食べちゃってるんですけど……。」もうちょっと早く声をかけていればよかった。

「かぶと」の研究もありますし次回の楽しみとしましょう。


他にも、うな重の「松重」を。5.5Pのアミ串1尾。こちらは良く蒸された江戸前のスタンダードでした。




今週入荷の活鰻です。




鰻問屋 もがみのブログ-chu0202
2月2日入荷  中国産


 旧正月を挟んでの品物はメチャクチャです。品質は良いのですが”やっつけ仕事”のせいか選別がバラバラで”今後出せなくなる”と言っていた6Pが5Pからザクザクと。おまけに旧正月前にまとめて池上げしたのか、品物が古いです。中国サイドに連絡しましたが認めてくれません。しかし、他からも同じクレームが入っているような空気はあったようです。

姿は似ていても、信用より実質的な利益を追求するその姿勢に異文化を感じます。

来週の相場は、3P150円、4P150円の上げ、5・6P横ばいです。



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2月2日入荷  台湾産


 今回も混ざりが激しいです。

それより問題は、中国産も同じですが来週は太物の相場を遠慮無く上げてきている事。

確かに不恰好とはいえ、値頃感のある太物にシフトされるどんぶり屋さんが多くなり、ここ3週間ほどは5P~6Pの売れ行きがガタ落ちになっていたのは事実です。

しかし、生産者の意向を汲み取って太物嗜好に動いている時にこのやり方は問題があります。こうした一貫性のない行為が生産者への不審に変わっていくのです。

閑散期なのですから慎むべきです。と言うか「慎め!」と言わせてもらいます。

 来週の相場は、3P100円~450円、4P100円~550円、5・6Pは横ばい~200円の上げになります。各社バラつきがありますが1~2週間の間に揃ってくると思われます。




鰻問屋 もがみのブログ-mika0202
2月2日入荷  愛知県三河産


 久しぶりに来ました。「社長ありがとうございます。」このブログを見ているか定かではありませんが、お礼を言っておきます。



鰻問屋 もがみのブログ-sizu0201
2月1日入荷  静岡県産


 この他にも、鹿児島、宮崎、両県産も入荷しました。

今週もまた集まりが良かったのですが事情があるようです。

養鰻家は今シラスの池入れシーズン。しかし御存知のとおり200万円/kgを軽く越える市況に、リスクが高すぎて融資が受けられず、仕方なく大事に売っていきたい在庫を泣く泣く手放している所も多いらしいのです。

しかし、泣いているのは業界全体。供給よろしくお願いいたします。

残念ですがそれしか言えません。



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