取り残された観客。




静寂の中、誰からともなく、アンコールの拍手が沸き起こる・・・・が、

どうやら本編終了ではなく、休憩時間のようだった。


スタッフさんひょこっと出てきて、「5分休憩でーす」って。(笑)


この時点で確か20:37。


これからアンコールなら大丈夫だろうと思ったが、これで前半・・・


私は終電をあきらめた。



足元には、サオリさんの青い足跡が。


私は、その青い足跡から絵の具を指にとってみた。




21時頃になって、ちさこ嬢はひとり、出てきた。


青い光の中、壁画に向かって、床に座る。


後からサオリさんが出てきて、ステージ脇で、じっと待つ。




13 悲しくてやりきれない



アカペラで彼女はそっと歌い出した。


サオリさんは、胸に手を当てて、じっと聴き入っていた。


この曲は、私はよく知らないのだけれど、どこかで聴いたことのある曲だった。

後で調べてみたら、ザ・フォーク・クルセダーズというバンド?の、たくさんの著名人がカバーしている、有名な曲みたい。


冬の夜空のような、うた声だとおもった。



曲が終わって、サオリさんはそっとちさこ嬢を抱きしめ、ちさこ嬢も、サオリさんを抱きしめ返した。


そんな、2人。





14 edge of life

15 blind star



さっきまでの荒々しさや苛立ちを、サオリさんが解きほぐしたように、楽しそうにうたうちさこ嬢!


サオリさんはまた意外なところから描き出す。

ぽっかり空いた”穴”は、そのまま残すものだと思っていたら、そこにあざやかな青を足して、解き放たれたような花びらとか、泡みたいな絵柄をまた新たに描いていた。


曲ごとに、手のひらだったり布だったり筆だったり、繊細だったり荒々しかったり、表現の手法も生み出されるものも変わっていく。

本当にすごい!


キーボードの小林さんも、サオリさんに近づいてって、顔にペイント!(笑)



16 煌め逝くもの



「みなさんの人生が、輝くものでありますように」


ちさこさんは、そんな感じの言葉を私たちにくれた。

サオリさんはとても楽しそうに、白くてキラキラしたものを散りばめ始めた。

キャンバスを飛び出して、自分にしか見えないであろう床にまで描いてる姿は、無邪気な子供みたい。

ふと、うたうちさこ嬢の後ろすがたを見つけて、いたずらっぽいけど愛情のこもった表情をして、ちさこさんの艶めかしい左肩に、おっきな「キラキラ」をボディペイント!

ライブハウス全体の、みんなの表情が輝きを増す。



17 相対形


このタイミングで相対形!思わず私はジャンプした!

すごいすごい!すごい波!音符の波がどんどんステージから客席に押し寄せてくる!




18 アザミノ(痣身の唄)


やー、聴きたかった~~これ~最新曲!

イントロが、初公開されたときよりもパワーアップしてて、最高だった!

力強いちさこ嬢の声!!すっごいパワーに満ち溢れている!この高揚感!最高!




19 孤高の空


この曲も大好き。音の波は、さらに広がってく。

満潮の海のように。

聴きたかったから、うれしい。




20 君は笑う、そして静かに眠る。


大きなドラムのカウント、そして轟音。

まさかこの曲まで聴けるとは思わなくて、茫然としてしまった。




ちさこさんは、ときどき歌詞を違えてうたうことがある。

でもそれは、まったく違う言葉ではなくて、違う表現をしてるだけであって、云ってることは同じ。

そういうところに、また強い意志を感じる。




21 小さなひかり。


最後に、ちさこさん、何か言ってた。けど、忘れちゃった。

やっぱり最後はこの曲だよね!

サオリさんが、身体をゆらせながら、一緒にうたってるのがみえた。


"小さくひかりが見えた"


ひときわ小さくて、ひときわ明るい「キラキラ」を、壁画の中心に描いていた。






壁には大きな花が咲いていた。


幸せに満ちた、中心から波のように解き放たれる解放感、夢。


なんて素敵。






アンコール。



ちさこ嬢は、オリジナルTシャツを着て、「いぇ~~~い!!!」とガッツポーズをしながら出てきた。


サオリさんのペイントを観て、


「すっげぇ・・・」って言ってた。その目には涙を湛えていた。




あぁ、もう、泣きたくなる。



素敵なメンバーを紹介してくれて、サオリさんとまた抱擁。




22 澄み渡る空、その向こうに僕が見たもの。


この曲も、原曲よりもずいぶんなんていうか、こなれてきてて、すっかりおなじみになってる感がうれしくて。

生命の輝き、生きてることを確かめることにより得る悦びをうたったこの曲が、私はたまらなく好きだ。


「望むことなんてなにひとつなかった~♪いっぱいあるよ!!!」って叫ぶ、ちさこさんの望むものはなんだろう?


望むものがたくさんあることは、不満がたくさんあるということではない。

きっと、ときめきがたくさんあるってことなんだと思った。


アンコール、サオリさんはこれ以上何を描くんだろう?って思ったら、またさっき描いたばかりの模様をド真ん中から鮮やかな青で塗り重ねる!


それはやがて、女性の顔となる。



23 walless


最後の最後にこの曲。


「自分の目の前にいる人のことを、少しでも自分と同じように考えることができたなら・・・」


そんなことを言っていた。


ちさこさんが今、どんなにこの曲を大切に想ってるのか、わかってたけど、伝わってきた。


サオリさんは、微笑むような女性の顔に、最後の仕上げをする。




・・・・・・



ゆっくりと、ちさこ嬢は、最後の言葉まで丁寧に歌い終えた。




そして、CDの発売の話、写真集の話、そして先月、天に召されてしまった、さちよちゃんの話もしてくれた。


「でも、いつも近くに感じてます」

って言ってた。

さちよちゃんにも、観てほしかった。この空間を。

でも、観てるんだよねきっと。



脱力したかのような、ちさこ嬢。


みんな幸福でいっぱいだった。



最後の締め!ということで、ちさこ嬢の提案により、みんなで


「ありがとう!!!!!」と叫んで、拍手!終了!!



嬉しそうにステージを降りて行った彼女に、私はまた「ありがとう!」と声をかけたら、「ありがとう!」って叫びながら消えてった。





バンドメンバーがはけたステージでサオリさんがひとり、壁画にサインを入れて、一礼。


拍手喝采!!


本当にありがとう!




みんな、壁画に心打たれて、写真を撮っていた。


撮影に関しては何もアナウンスがなかったので、大丈夫なのだろう、と、私も。





雨あがりの、あさの庭


本当にすごい・・・・・・。


青い熱情。


三上ちさこのイメージ、そのものだ。















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