あれば夢だったのか、
ほんとにあったのかって
わからなくなることってありませんか?
子供の頃の記憶は特にそうです。
あんなことがあったと言う記憶は
思い出すたびに書き換えられます。
記憶が捏造されるのです。
今の自分の状況にもしくは、都合に合わせて。
子供の頃の記憶を検証してみると
半分は事実、半分は想像だったりします。
あれは夢だったのか、現実だったのか?
「芝浜」という有名な人情話が落語にあります。働かない亭主が拾ってきた50両を
酔って寝ちまったことをいいことに
「あれは夢だったんだよ。
そんな大金落とす人がいるわけないだろ」
と言われ、嫁が亭主を納得させるという噺です。そんな大金を持ったら
ますます亭主は働かなくなると思った
嫁の嘘だったのですが、
亭主はまんまと引っかかり、
改心して働くという噺です。
「夢だったんだよ」と言われた亭主が
納得してしまうところが面白いのですが、
これは心理学的には
不思議なことではないのです。
夢/想像と現実が渾然一体となること。
実は、脳は想像と現実の区別が
できないことがあるのです。
ということは楽しいことを
いつも夢見たり想像したりしていれば
それは現実になるということです。
「妄想は楽し」
先ずは思わなければ始まらないということです。