2009-11-09 16:26:30

化け物モニター「IBM T221」

テーマ:雑記
デジモノ関係の紹介は実に久しぶりですが、別にその間、その手のガラクタを何も買っていなかったというわけではないんです。単にわざわざブログで紹介したくなるほどのハートうち振るわす何かを感じることがなかっただけなんです。そういう意味では、ここ久しくとっても不幸な買い物生活を送っていたわけですが、久々に震えるハートを燃え尽きるほどヒートさせてくれるスゴイヤツに出会いました。それがこの化け物モニター、「IBM T221」です。

いや、本当に「化け物」の形容は全く大げさではないです。なにしろコイツの解像度はQUXGA-W(3,840×2,400)、一般的なフルハイビジョンのさらに4倍もあるわけですよ! 最近の高画素数のデジカメの画像だってそのまま等倍で表示できてしまいます。ハイビジョンですら肌のきめどころか粗までくっきり写してしまうというのに、さらにその4倍を22.2インチの中に詰め込んでいるわけですから、もはやほとんどプリントされた写真の領域ですよ。

実際、T221のPPIを計算してみると実に200PPI以上にもなり、人間の目でドットを識別できる限界に近い領域に達しているわけです。冗談抜きでルーペが欲しくなります(笑) ずっと以前に紹介したPCとしては異例の高精細を誇るDynabook SS M200(12.1インチ SXGA+)でさえ144ppiで、あれを上回る高精細な画面が22.2インチもの大画面に展開されるわけですから、その化け物ぶりは容易にご想像頂けることかと思います。

なお、単純にPPIだけで言えば、実はVGA液晶の携帯電話の方が高く、300PPI以上の機種もありますね。携帯電話の特性上、モニタに相当目を近づけて画面を見るわけですが、それでもそうした高精細機種ではほとんどドットは見えません。T221では、言ってみればあのレベルの精細感の液晶が22.2インチに隙間なく敷き詰められているわけです。

ついでにPPI勝負で言えば、EPSONのコレは0.47インチではありますが実に2,000PPI以上、桁違いの精細感です。近々、オリンパスが出すデジカメの電子ファインダーに採用されるとの噂なのでどんな風に見えるのか楽しみです。


で、このモニター、もう一つスゴイのがそのお値段で、こちらもまさに化け物、実に定価200万円! 当然、普通ならUジローごときが趣味でポンと買えるような代物ではありません。んが!実は昨年から今年にかけてあたりでどこかから大量に中古が放出されたらしく、当初は中古とはいえ10万以上したらしいですが、今や3万円台後半で入手できる状態になっているわけですよ。夢の200万円モニターがたったの4万円ですよ!こりゃ、安い!とすぐさまUジローが飛びついたのは・・・というわけでもなかったんですよね、実は。

私がT221の購入をずっと躊躇していた理由は、化け物らしく御しがたいそのハンドリングにありました。22.2インチモニタだから当然デカイし、200万円分の物量が注ぎ込まれた筐体は12kgもありますし、消費電力もバカになりません。そして最大の問題はPCとの接続性です。

3840×2400なんてキチガイじみた解像度は普通のPCからはそう易々とは出ないわけで、実際、T221の入力はDualLinkのDVIを2本入れる格好になっています。つまり、性能をフルに発揮するにはフルHD 1920x1200のシングルDVIを4本入れて4つのモニタとして使ってくれや、というわけなんです。しかも、現実にT221を使おうとすると、その異常な精細度から字が小さすぎてメインモニタにはできませんから、サブモニタにせざるを得ないわけで、となるとモニタがさらにもう1つ必要になるわけですよ。

その辺のことを何も考えずに単に安いからと買ってしまうと、まともに絵も出せない重量級の粗大ゴミと化すことは確実なわけで、実際、買っては見たもののもてあましている人が結構いるみたいで、よくヤフオクなんかにも出品されています。私は基本的にヤフオクでモノを売ったりはしない人なんで、MP3プレイヤーあたりがガラクタと化すのは財布には痛いですがまだ許容できるのですが、22.2インチの重量級モニタがガラクタになってしまった日には寝る場所もなくなってしまうわけで(笑)、この1年間、かろうじてどうにかポチらずに耐えてきたわけです。(ミもフタもないこと言えば景気悪ぃっつーのもあるけどよっ!!)

が、やはり寄る年波と猛る物欲には勝てませんでした。天下のIBM渾身の逸品、未来の200万円モニターをこの目で見てみたい! 920万画素の精細感を見てみたい! デジイチで撮った10Mピクセルクラスのあんな画像やこんな画像を等倍で見てみたい! 印刷するのが憚られるテヘヘな写真やウフフな写真をA4見開きドアップのプリントクオリティで見てみたい! これぞまさに動機の純度と購買意欲が反比例する双曲線マジック! ってことでついに買っちゃったわけです。ええ、結局、ビデオカードも買い換えるハメになりましたよ(涙)



ということで、写真表示専用モニタになっているわけですが、いや、やっぱりイイわ、T221。正直、24インチ程度の1920x1200モニタでも十分、きれいなんで、そこに縮小表示した写真と、T221に等倍表示させた写真じゃ大差ないんでわ?と危惧してた面もあったわけですが、全然、そんなことなかったです。もちろん元絵自体がそもそもさほどの解像度を必要としない画像の場合はそんなに大きな差は生まれないんですが、たとえばフルHDなら髪の毛一本でも0.25mm程度の太さで描画するしかないところをその半分の0.125mmで表現できるわけですよ。つまり、対角564mmの中に実に4512本もの髪の毛を書き分けられるというわけ!リー○21も真っ青の大増毛ですよ(笑)

いや、何にしても思ったのは、10Mピクセル級のデジカメの等倍画像ってこんなにキレイだったんだ!ということ。誰ですか、デジカメに10Mピクセルも要らないと言ったのは。たとえば建築物の正対写真を撮るのに縦で撮って下半分をばっさり切ったとしましょう。そういうことがしたいなら、T221の画面一杯に表示させるためには元写真は2000万画素もが必要になっちゃうわけです。1000万画素クラスのデジカメ写真の場合、ちょっとトリミングでもしようものなら容赦なく画像の回りに黒枠が出ることになります。これはちょっとしたカルチャークラブ、じゃなくショックです。

よくデジカメの画質は印刷して評価しろ、と言いますが、T221の等倍表示で大量の写真を見てみたことでその理由がよく分かりました。通常のモニタではせいぜい200~300万画素程度の解像度しかないため、「縮小」という画像加工なしで全体を表示することはできないわけですが、実はこの「縮小」が相当なくせ者。どのアルゴリズムにも一長一短あって、どうやっても元絵の画質を損ねずに表示することはできないわけです。

となると、えてして縮小アルゴリズムと相性の良い元絵=信号が平均化されがちな縮小後もメリハリが出るようにエッジがきっちりと立っている絵、階調はどうせ縮小の中で変質してしまうので階調よりも解像感を重視した絵、が高画質と評されがちなわけです。デジカメ写真の特徴として、よく「キツイ」ということが言われるわけですが、これはその辺の事情---モニタ鑑賞とプリント鑑賞の圧倒的な解像度の違いもあるのかもしれません。スーラの点描を間近で見て「眠い」と評する人と、離れてみて「素晴らしい存在感」と評する人との間で話がかみ合わないようなものですな。

が、モニタ側をプリントに近づけてやることによって、その辺の違和感はだいぶ解消するのかな、とまあそんな可能性を感じるわけです。いや、もちろんT221だって万能ではないですよ。小さいながらも近付けばちゃんとドットも見えるし、発色だってキレイではあるけどおそらく正確ではないでしょう。リフレッシュレートが低すぎるのでマウスですらカクカク、動画なんて見られません。ただ、将来、紙とモニタが一体化してくるようなワーク環境、そんなものが本当に実現するのかも、と夢を見させてくれるには十分なものでした。それにしても、こんなものが4万円弱で手にはいるなんて、まさにリース文化万歳!天下り万歳!ってとこですな(笑)

あとはこのくらいの精細感で動画コンテンツが見られたら言うことないですが、そう言う日は意外に遠くはないのかもしれません。
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3 ■こればっかりは・・・

一枚買って、ショートカットがちっちゃくなっちゃって字が読めなくなったのですが、ダブルモニターの環境を整えて、ひとつを3840×2400 もう一枚を1920×1200にして使って問題解決です♪ 200万円のモニター2枚で64000えんも(!)かけた甲斐がありました(/^^)/

こればっかりは自分の目で見ないとわかりませんね~~~~(/^^)/ 壊れたときに備えて予備を一台用意しておきたいぐらいです。

2 ■PPIは正義!

いや、やっぱり時代は4Kですよ、ハハハハハ

って、いつも変なのに付き合ってもらって恐縮です、、、

1 ■4K解像度モニタの売り文句として、

 【10Mピクセル級のデジカメの等倍画像ってこんなにキレイだったんだ!】──という、これ以上の売り文句など存在しないだろうな……と感じました。

 ……いまから到着するのが楽しみです(^^;)。

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