どうもこんにちは。
最近のチョイチョイと相談があるのがNDロードスター990Sのオーナー様
「そろそろ脚を替えたい。ローダウンしたい」
「ノーマルの足回りがふわふわで車酔いするので替えたい」
という話。
うえしま的にはうーん…で感じなんですよね。
ロードスター990Sとはなんぞや
うえしま流に分類させて貰うと、990Sは「役モノロードスターの１つ」に分類します。
通常の「量産型」に対しての「特別仕様車」「スペシャルモデル」
M2 1001
M2 1002
M2 1028
NB前期 10周年記念車
NBロードスターYSリミテッド
マツダスピードロードスター
ロードスタークーペ
ロードスターターボ
NCロードスターブラックチューンド
NDロードスター30周年記念車
マツダ100周年記念車
そしてロードスター990S
「特別仕様」「メーカーこだわりの限定車」
という車輌。
オッサンはガンダムに例えれば世界中に伝わると思ってる（笑）
ある意味これらはシャア専用ザクだったり、
「ザクとは違うのだよ！」のランバラルのグフだったりする訳です。
その特別感に惹かれて購入した方も多いでしょう。
さて、990Sとはどんな特別車なのか
ざっくりまとめると、
・軽さのためのブレンボキャリパー
・軽さの為の専用純正ホイール
・軽さの為のリヤスタビ無し
・走行抵抗低減の為のオープンデフ
・専用設計の純正スプリングとダンパー
・インリフト空転を抑制するKPC
と、随分と足回りにお金掛かったモデルやなーって印象なんですよね。
狙うユーザー層は、
・サーキットにはほぼ行かずワインディングなどを軽快に流す人達
という、「大多数のロードスターユーザーに対してマツダが出した答え」とも言えます。
ココが大きな「個性」と言えますね。
さぁ、コレが困った事態になる訳です。うえしまは悩むところ。
「ローダウンしてカッコよくしたい」
「ツラホイール組んでカッコよくしたい」
「今後サーキットを攻めたい」
「色々替えてオフ会でドヤりたい」
気持ちは分かります。大多数の「量産型のオーナー」ならばそれもまた楽しみのひとつですし。
でも、
それやっちゃったら、【990Sだったもの】に成り下がりませんか？
いやまぁ趣味なんだから個人の自由ですから何したとしても文句言う筋合いは無いんですけどね。
「でも、ロール大きいしふわふわするんですよ！」
そりゃまぁそーでしょう。ロールさせてタイヤに面圧掛けるタイプの脚ですし。
クネクネシナシナした脚の動きを運転手が制御してコントロールを愉しむ為にわざとやってる訳ですからね。
「乗り心地がミョンミョンしちゃって車酔いするんですよ！」
あー、えーとそれは純正脚だからじゃなくて、まだセッティングが済んでないからですわ多分。
特にコレ。
・サスアームブッシュ1G締め直しとアライメント調整
これを施せばその乗り心地の不満や、オマケに
【妙に腰高な空車時の見た目も改善します】ヨ。
つまり、
まだ貴方の990Sは完全体になってないんじゃないんですか？と言いたい。
ジオングは「脚なんか飾りです！」言ってましたが、未完成には変わりがない訳で（笑）
パーフェクトジオングだったらシャアがアムロに勝てたかもしれない。
うえしま流990Sの改善法
という訳でまずは990Sオーナーには、
【スーパーノーマル仕様セッティングを施して、990S本来の走りを味わって貰いたい】という思いが強いのです。
990Sは2021年発表の車輌で、現在2〜3年ほど経過してますから、
新車買ったオーナー達が、色々アレコレ弄りたくなるお年頃です（笑）
気持ちは良くわかりますけどね。
でもまだ「純正サスはそんなに経たってないでしょ？まだスーパーノーマル味わうには間に合いますぜ」
と言いたくて仕方ないんです。
以前にNBロードスターの純正脚を全部新品部品で再構築見積してみたら、
部品代だけで30万円弱でした。
組み立て代含めれば【純正サスは35万円くらいの高級脚】だと言えます。
ND用の純正サスも当然このくらいはするでしょう。
そんな高いの元から付いてるんだから、その真髄を味わう事なく社外品に手を出すのは勿体無くないですか？
スーパーノーマル仕様にして判断基準を体得してから、社外品に手を出しても遅くないんじゃないですか？
と強く思うんですよね。
まぁ、そんなのはもう充分楽しんだからオレは次に行きたいんや！と言うならそれはそれで対応出来ます。
クリニック脚ラルグス/ブリッツ改STDが990Sにはオススメ
・ノーマルより快適かもなレート設定
・ロングストロークでオープンデフでもなかなかインリフト空転しないトラクション性能
・しなやかでまろやかなストリート向けダンパーベース
・びっくりする位のローダウンの可能
・突き上げまずしないクネクネシナシナの猫脚
・KPCやABSなどとの親和性もかなり高い
・ミニサーキットでプロが乗っても充分愉しく走れる限界の高さ
という、990Sにもバッチリ対応する車高調もウチにはあります。
もちろん現車動的セッティングで完成し、感動の乗り味になります。
スーパーノーマルの次のステップもあるという事です。
いずれにせよ990Sは「役モノ車輌」
その個性を失わないような遊び方をする方が「通」な感じがしますよねって、お節介うえしまは思うのです。
おしまい。