【ソウル=水沼啓子】北朝鮮から韓国に亡命した黄長ヨプ・元朝鮮労働党書記(87)が来月4日にも訪日し、拉致被害者家族らと面会する計画であることが30日、分かった。複数の関係者らが明らかにした。黄元書記は民間団体の招請を受け、米国に出発するとみられるが、警護上の問題から詳しい日程は明らかにされていない。

 韓国側関係者によると、黄元書記は北朝鮮情勢や人権問題などを訴えるために訪米し、その後、日本に立ち寄る予定という。黄元書記の訪日については、中井洽(ひろし)国家公安委員長・拉致問題担当相が韓国政府に協力を要請し、日程の調整が続いていた。

 産経新聞が昨年10月にインタビューした際、黄元書記は訪日について「日本国民や日本政府の助けになるのなら行く。金正日政権を打倒するために日米韓の連携が重要なことについて話したい」と語っていた。

 黄元書記は、拉致問題については「よく知らない」と述べており、拉致問題に関する新たな情報が出る可能性は低いとみられる。北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さんは「何らかの手がかりでも得られたらうれしい。今後、北朝鮮の体制がどうなるのかについて聞きたい」と話している。

 黄元書記は北朝鮮の指導理念、主体思想を体系化した。実現すれば、黄元書記の訪日は1997年の亡命後初となり、海外渡航は2003年の訪米以来2度目となる。

●黄長ヨプのヨプは火へんに華

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