「ビギナーズマインド」とは何か？
毎回、合氣道の訓練がはじまる前に、
インストラクターが禅についての本から
大切なメッセージを紹介してくれます。
その中で、頻繁に引用される言葉があります。
それは、
ビギナーズマインド。
つまり、初心です。
合氣道のメンバーの中には当然、有段者もいれば、
初心者の人間もいます。
私も初心者の一人ですが、全員がまず、
初歩的な基本的な動きや技を徹底的に学ぶのです。
それも毎回です。
一般的に「初心忘れるべからず」ということが
われますが、実際に初心とは何かということについては、
私自身、あまり考えたことがありませんでした。
単に、基本的なこと、くらいにしか考えていなかったのですが、
道場で紹介された一冊の本が初心について、深い洞察を
与えてくれました。
Shunryu Suzuki
"Zen Mind, Beginner's Mind"
という日本人が書いた本です。
私が理解した初心は以下の通りです。
まず、私が注目したのが、初心というのは一番豊かな心である
ということです。
「初心が一番豊かだって？ だって、初心って最初ってことでしょ？
どうして、最初が豊かなの？」
という疑問が頭をよぎりました。
しかし、初心が豊かということは、初心が無の心であるということと
密接に結びついています。
つまり、無であるがゆえに、全てを受け入れることができる心、
というわけです。
何かを学ぶとき、初心者はそれこそ何もそのことについてわかっていないので、
とにかく全てを吸収しようとします。
いってみれば、これから向き合うことに執着がない状態です。
しかし、ある程度特定のことを学んでいくと、
そこにいろいろな決め付けや、思い込みが加わって行き、
何かを学ぶことをブロックしてしまうこともあるということです。
さらに、初心というのは二元論にしばられていない心であるということも
学びました。
つまり、無ですから、良いとか悪いとかはないわけで、
あるがままに吸収できる状態なわけです。
鈴木氏は著書の中で、はっきりと「禅にとって、一番大切なことは
二元論に陥らないことである」といいました。
それは、
一つではなく、二つでもない、ということ。
一つであって、二つでもあるということ。
言葉で書くと何のことやらわかりませんね（笑）。
私たちは日常生活の中で様々なことに決め付けをして
いきているので、このような矛盾を受け入れることは
できないようになっているのです。
鈴木氏は、心と身体は一つではないし、二つでもない、
心と身体は一つであるし、二つでもあるといいます。
これはちょっとした衝撃でした。
私は合氣道や、哲学や、心理学や、などを
学ぶ中で、
あるいは、自分の体験によって、
全ては一つであるということを確信したわけですが、
実は全てが一つであるということと、全てが多数あるということ、
この両方とも大事なことだったのです。
Drディマティーニは、この宇宙の法則の中で一番根源的な
法則は「一と多数の法則」（The law of one and many）といいます。
私はこの「一」というところに焦点を当てすぎていたのかもしれません。
もっと、「多」にも焦点を当てるべきだったのでしょう。
確かに、分離やバラバラという「多」の状態は幻想なのかもしれません。
でも、そういわれたからといって、すぐに人間はそうか私たちは全て一つなのか、
という認識にはいたりません。
現実に生きる私たちは「一」と「多数」の間で
生きているのです。
つまり、一と多数のバランスの中で現実をしっかりとらえることが
大切なのでしょう。鈴木氏も、こうした一つと二つの状態は
相互補完てきに存在しているといっています。
これは私たちの睡眠という体験を通して考えると、
わかりやすいと思います。
いってみれば、睡眠というのは自分の好きなことも嫌いなことも
現実的なことも非現実的なことも全てが一つの中に混在している世界で、
「一」の世界です。
一方で、起きてからの世界は、全てが自分とバラバラであり、
自他、自分と環境、他者と環境、他者と他者の間に境界線が
ひかれやすい世界であり、いってみれば、「多」の世界です。
私たちはずっと眠っていることもできませんし、
ずっと起きていることもできません。
もし、ずっと眠っていたら、認識や身体に支障をきたしますし、
もしずっとおきていたら、心身ともに疲労がたまります。
つまり、睡眠と起きていること、一と多数のバランスの中で
私たちは毎日生きているということです。
すべてが一つであろうと、
すべてがバラバラであろうと、
どちらにも執着しない初心（ビギナーズマインド）で生きていきましょう。
それが全てを吸収できる、一番豊かな心なのです。
■あなたらしく生きるために、「初心」（ビギナーズマインド）をもとう。
オーストラリアより愛と感謝をこめて
野中恒宏（モナカ寅次郎）
■フリートーク、セッションのお申し込み：
http://watashinoyume.com
■メルマガ購読
http://archive.mag2.com/0001392510/index.html
■宇宙わくわく共創局（ファンページ）
http://www.facebook.com/uwaku
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http://www.youtube.com/playlist?list=PL266DCD3FA9808AB0
■目覚めの漫画（バックナンバー）
http://www.youtube.com/playlist?list=PL1E14121FFE9F97B3
■目覚めの話（バックナンバー）
http://www.youtube.com/playlist?list=PL400A0AC9322BB405
インストラクターが禅についての本から
大切なメッセージを紹介してくれます。
その中で、頻繁に引用される言葉があります。
それは、
ビギナーズマインド。
つまり、初心です。
合氣道のメンバーの中には当然、有段者もいれば、
初心者の人間もいます。
私も初心者の一人ですが、全員がまず、
初歩的な基本的な動きや技を徹底的に学ぶのです。
それも毎回です。
一般的に「初心忘れるべからず」ということが
われますが、実際に初心とは何かということについては、
私自身、あまり考えたことがありませんでした。
単に、基本的なこと、くらいにしか考えていなかったのですが、
道場で紹介された一冊の本が初心について、深い洞察を
与えてくれました。
Shunryu Suzuki
"Zen Mind, Beginner's Mind"
という日本人が書いた本です。
私が理解した初心は以下の通りです。
まず、私が注目したのが、初心というのは一番豊かな心である
ということです。
「初心が一番豊かだって？ だって、初心って最初ってことでしょ？
どうして、最初が豊かなの？」
という疑問が頭をよぎりました。
しかし、初心が豊かということは、初心が無の心であるということと
密接に結びついています。
つまり、無であるがゆえに、全てを受け入れることができる心、
というわけです。
何かを学ぶとき、初心者はそれこそ何もそのことについてわかっていないので、
とにかく全てを吸収しようとします。
いってみれば、これから向き合うことに執着がない状態です。
しかし、ある程度特定のことを学んでいくと、
そこにいろいろな決め付けや、思い込みが加わって行き、
何かを学ぶことをブロックしてしまうこともあるということです。
さらに、初心というのは二元論にしばられていない心であるということも
学びました。
つまり、無ですから、良いとか悪いとかはないわけで、
あるがままに吸収できる状態なわけです。
鈴木氏は著書の中で、はっきりと「禅にとって、一番大切なことは
二元論に陥らないことである」といいました。
それは、
一つではなく、二つでもない、ということ。
一つであって、二つでもあるということ。
言葉で書くと何のことやらわかりませんね（笑）。
私たちは日常生活の中で様々なことに決め付けをして
いきているので、このような矛盾を受け入れることは
できないようになっているのです。
鈴木氏は、心と身体は一つではないし、二つでもない、
心と身体は一つであるし、二つでもあるといいます。
これはちょっとした衝撃でした。
私は合氣道や、哲学や、心理学や、などを
学ぶ中で、
あるいは、自分の体験によって、
全ては一つであるということを確信したわけですが、
実は全てが一つであるということと、全てが多数あるということ、
この両方とも大事なことだったのです。
Drディマティーニは、この宇宙の法則の中で一番根源的な
法則は「一と多数の法則」（The law of one and many）といいます。
私はこの「一」というところに焦点を当てすぎていたのかもしれません。
もっと、「多」にも焦点を当てるべきだったのでしょう。
確かに、分離やバラバラという「多」の状態は幻想なのかもしれません。
でも、そういわれたからといって、すぐに人間はそうか私たちは全て一つなのか、
という認識にはいたりません。
現実に生きる私たちは「一」と「多数」の間で
生きているのです。
つまり、一と多数のバランスの中で現実をしっかりとらえることが
大切なのでしょう。鈴木氏も、こうした一つと二つの状態は
相互補完てきに存在しているといっています。
これは私たちの睡眠という体験を通して考えると、
わかりやすいと思います。
いってみれば、睡眠というのは自分の好きなことも嫌いなことも
現実的なことも非現実的なことも全てが一つの中に混在している世界で、
「一」の世界です。
一方で、起きてからの世界は、全てが自分とバラバラであり、
自他、自分と環境、他者と環境、他者と他者の間に境界線が
ひかれやすい世界であり、いってみれば、「多」の世界です。
私たちはずっと眠っていることもできませんし、
ずっと起きていることもできません。
もし、ずっと眠っていたら、認識や身体に支障をきたしますし、
もしずっとおきていたら、心身ともに疲労がたまります。
つまり、睡眠と起きていること、一と多数のバランスの中で
私たちは毎日生きているということです。
すべてが一つであろうと、
すべてがバラバラであろうと、
どちらにも執着しない初心（ビギナーズマインド）で生きていきましょう。
それが全てを吸収できる、一番豊かな心なのです。
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