ウェブ進化論:梅田望夫
テーマ:書評- 梅田 望夫
- ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
遅ればせながら・・・
面白い!Web2.0というものに対する見方をすっかり変えさせてくれた本。
というのも・・・
Web2.0とは、テクニカルな面で何が違うのか?
という点でしか認識がなかった。
それを
「あっち側」と「こっち側」
ロングテール
といった概念で論理的に説明してある。
「あっち側」って、例えばgoogleとか、amazonとか、
自分たちの中に情報を整理してちくせきしておいて、
それらの情報を惜しげもなく提供する人たち。
それらの情報を世界中あまたの人たちが利用し、利益を得る。
当然、あっち側の人たちにも利益は渡る。
「こっち側」って、例えば、マイクロソフトとか、楽天とか、
自分たちの外に情報があって、それを整理するプラットフォームを売ること
で生計を立てている人たちのこと。
なので、基本的には囲い込みでパイを奪うことが必要となってくる。
典型的な違いは、”ロングテール”の扱いかたにある。
ロングテールとは、(本書から引用すると)
--
本を例にとってみよう。二〇〇四年の日本のベストセラーを例に、
一年間にどんな本がどれだけ本が売れたかの棒グラフを作ってみる。
縦軸に売れた部数を取り、横軸に左から第一位
・・・<中略>・・・
横軸には、「一冊あたり5ミリ」、縦軸には「一〇〇〇部あたり5ミリ」で
グラフを書くと、本の売れ方の全体像はどんな形状になるだろうか。
・・・<中略>・・・
横1キロにわたって伸びた棒グラフは、高さ10メートルから急降下して、
あるところから地面すれすれを這う。そして1キロ先では5ミクロンの高さ
になるまでなだらかに下っていく形状になる。体高10メートル以上で、
1キロメートル以上のロングテールを持った恐竜。それを横から見た
シルエットのようだ。
--
ということである。(引用終わり)
こちら側の人たちは、このロングテールの部分を取り入ることができない。
なぜならば、在庫を持たなければならないし、さらに、整理するために
人が介在する。そんな莫大なコストをかけてまで、ロングテール部分にある
商品を提供する意味がない。
あっち側のamazonでは、ロングテールの部分で売上の半分以上をあげている。
googleでは、ロングテールの表現者たちの情報が自分たちの利益につながりつつある。
既存のメディアやその他のリアルなものを凌駕するようなしくみが
ネットの世界で出来上がりつつあるということだ。
自分を表現することに対するコストが限りなく0に近づき、
ネット上に限りなく膨大な情報が集積されてきつつあり、
それを整理し、優れたものを見出す技術が開発されたとき、
現状から見たときの
”コペルニクス的転回”
という言葉がとてもマッチするような状況になっているのかな~。
と、うっすらだが感じた。
常に目を光らせておかなければ!
ロングテール♪あっち側♪こっち側♪
- 梅田 望夫
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