忘れ去られる怖さ
1年と9ヶ月も経ってしまいました
警戒区域の動物のニュースなどは殆んど出なくなり
たまに牛が車にはねられるニュースがあるのみです
国からの殺処分命令に同意せず
何百という牛たちの命を守っている希望の牧場代表
吉沢さんが被疑者になっても
大手マスコミたちは報道もしません
こうしてマスコミが取り上げなければ
福島で起きている現状や事実は
あえて知ろうとしない人たちの視野からは
どんどん外れていくのです
そうして忘れ去られた警戒区域は
動物たちの墓場になり
歴史からも消え去っていくのでしょう
イノシシです
彼らは彼らで必死に生きています
ボランティアさんたちが犬猫のために置いたフードは
彼らにとっては労せず手に入れることが出来て
栄養価も高いので とてもラッキーなことでしょうね
彼らがフードにつられてやってくる事によって
民家が荒らされてしまいます
その苦情が行政に行き
ボランティアさん自身の動きが制限されてしまうというジレンマ
ただただ犬や猫を生かしたいだけのボランティアさんたちは
頭をフル回転させて対策を考えています
牛がひょっこり現れました
ここは双葉町
もう立派に成長した成牛ですが
耳のタグ 耳票がないこの牛は震災後生まれということが分かります
人間を知らない
自分が何のために生まれてきたかも知らない牛です
豊富な草を食べて健康そうな体をしていました
この子の未来はどうなるのか
現時点では分からないのです
ただ
このまま私たちの関心が薄れていってしまえば
この牛は意味なく死んでいくことになるでしょう
間違いなくきっと・・・