付録付き雑誌もエスカート。付録の機器でオーディオ・セットがまかなえる恐ろしい時代になりました。
そして、STEREO誌13年1月号の付録は、LUXMAN監修ヘッドフォンアンプ付きUSB-DAC LXU-OT2。
昨日9月19日に全貌が明らかになりました。
仕様として、USB-DACはTI/バーブラウン製PCM2704を採用。
ラインアンプに前回同様、JRC製オペアンプNJM4558D、ヘッドフォンアンプにはNJM4556ADを採用。
S/PDIF デジタル入力(光、同軸)端子を増設可能。
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しかし、「S/PDIF デジタル入力(光、同軸)端子を増設可能」の「デジタル入力」は誤った記事内容で、正しくは「デジタル出力」。
9月号の予告記事で記載されていたので、てっきりUSB-DACチップはPCM2704以外のICかと期待しましたが、結局、インプレス社やステレオサウンド社の付録付き書籍同様に、定番のPCM2704と判明。従ってS/PDIF入力はありません。
また、48KHz/16bitが最高音質となります。
数年前、PCM2704チップを採用したVICS製USB-DACキットを購入して作成、試聴したところ、皆さんのおっしゃる通り期待した音ではありませんでした。
とは言え、TI/バーブラウン製PCM2704は世間で酷評されるほど悪いチップではありません。
3.3V電源を外付け回路によるセルフパワー・モード化や、バッファアンプ回路の見直し等を行うことによって高音質化が確認できました。(その辺は、前ブログを参照)
http://ameblo.jp/uchiday0714/entry-11221058062.html
今月のSTEREO誌12年10月号の回路図を参照する限り、3.3Vの外部電源によるセルフパワー・モードとなっています。
更にオペアンプの電源はUSBバスパワーの+5Vから+12Vに昇圧、バイアス電圧を+6Vに設定。ダイナミックレンジの拡大に期待。
ライン出力はオペアンプの抵抗の定数を見るとゲインが+6dBなので、1KHz0dB時の定格出力は約1.2Vrms。この時点でバスパワーの+5Vでは完全に波形がクリップ。+12V昇圧は必須の仕様と判ります。
PCM2704直出しハイ・インピーダンス仕様の「かっ細い音」になってしまう秋月電子のPCM2704キットやインプレス社の書籍付録のPCM2704 USB-DACよりは音質に期待が出来ます。勿論、電源に無理のあるオラソニックよりも。
このラインアンプがLXU-OT2の最大のウリ。参考までにVICSのUSB-DAC KITのゲインは+1.4倍。
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USBコリラックマ・アンプ、秋月USB-DAC、オンキョーND-S1といい、既にPCM2704採用機器が既に3台。
加えて、今度のLXU-OT2で家中なんでも~PCM2704機器だらけになってしまいますが、取りあえず購入してみます。良くも悪くも、使い慣れた(改造)PCM2704。
今度はどうやって調理するか?
今あるLXA-OT1は2式ともにケースに組み込んで完成させてしまっているので、LXA-OT1と組でと目論みたいところ無理。
LXA-OT1は手に入らないものかと思ったら、昨日の音楽の友社での試聴会でおみやげとして頂きました。
これは一緒に組んでくれと言わんばかり。USBコリラックマ・アンプと仕様がダブるけど、考えてみます。
さて、気になる音ですが、予想通りSTEREO誌の付録のスキャンスピークのスピーカがモニタだったので、自前で持っていった音源も予想通り大した音が出ません。
これはUSB-DACが悪いのではなく、あくまでスピーカーの話。9センチのスピーカで評価は無理。
自前のJVC製ヘッドフォンHA-MX10を持参の上、試聴しました。高音質を確認しました。製品版が期待できます。