iPhoneをドコモ化したら神機になった! iモードメール『imoten』で完璧編
前回の「iPhoneをドコモ化したら神機になった! iモードメール編」では、
iPhoneのアプリでiモードメールの送受信が可能なアプリを紹介しました。
しかし、添付ファイルの送受信ができないという問題がありました。
そこで今回は、ちょっとハードルが上がりますが、
「imoten」というフリーのサーバーアプリケーションを利用する事で、
imoten経由で、メールを受信したり、送信したり出来ます。
これにより、添付ファイルも送受信可能となり、
100%完璧なiモード環境が構築可能となります。
但し、サーバーとなるPCもしくは、ホスティングサーバーが必要となってしまいます。
OSはWinでもMacでもLinuxでも動き、JavaSE6にて動作します。
PogoPlugかiPhone上で動かせたら完璧なので試してみましたが、
PogoPlugやiPhone上で動いているディストリビューションに対応した、
Wrapperが無いという事で残念ながら動作しませんでした。
自宅などのPCにアプリケーションをインストールする場合、
ルータやファイヤーウォールのポートを開ける必要もあります。
デフォルトだと「42525」番ポートとなりますが、自由に設定可能です。
IPも固定するか、DDNSなどで固定参照できる様にする必要があります。
各OSごとのインストール方法は、
imotenのサイトに記載されておりますが、
CentOSでの利用時の注意点だけ補足しておきたいと思います。
オススメの運用方法は、iモードメール用のGmailを取得して、そちらに転送する方法。
以下のその運用方法を前提として話しを進めますので、適宜参考にしてください。
1.JavaSE6をダウンロード
Java Platform (JDK) > JRE > Platform > Linux > jre-6u24-linux-i586-rpm.bin
をダウンロードし、サーバー上にアップロード。
2.JavaSE6をインストール
# sh jre-6u24-linux-i586-rpm.bin
3.ファイルを展開します。
# mkdir /usr/local/imoten
# cd /usr/local/imoten
# wget http://imoten.googlecode.com/files/imoten-x.x.xx.zip
# unzip -d imoten-x.x.x.zip
4.設定を行います。
# vi conf/wrapper.conf
wrapper.java.command にjavaの絶対パスを指定します。
例)
wrapper.java.command=/usr/local/java/bin/java
wrapper.java.command=java でも良さそう。
wrapper.app.parameter.1=immf.ServerMain
の下に以下の行を追加します。
wrapper.app.parameter.2=immf.ServerMain
5.実行権限付与
# chmod +x bin/imoten
# chmod +x bin/wrapper*
6.ファイヤーウォールの設定
# vi /etc/sysconfig/iptables
-A RH-Firewall-1-INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 42525 -j ACCEPT
を追加する。
7.imoten.iniの設定を行う。
SampleConfigを参考に修正する。
私の場合はこんな感じ。(必要な部分だけ抜粋)
docomo.id=090********
docomo.passwd=********
smtp.server=smtp.gmail.com
smtp.port=587
smtp.connecttimeout=10
smtp.timeout=30
smtp.tls=true
smtp.from=Gmailのメールアドレス
smtp.auth.user=Gmailのメールアドレス
smtp.auth.passwd=Gmailのパスワード
emojireplace.subject=false
forward.subject.charconvfile=../conv/genDocomo2sb.csv
emojireplace.body=inline
forward.to=Gmailのメールアドレス
forward.rewriteaddress=false
forward.headertobody=false
imodenet.checkinterval=30
imodenet.logininterval=60
save.cookie=true
http.conntimeout=30
http.sotimeout=30
mail.debug=false
mail.fontfamily=Hiragino Kaku Gothic ProN
mail.emojiverticalalign=text-bottom
mail.emojisize=15px
mail.emojiverticalalignhtml=baseline
mail.emojisizehtml=14px
sender.smtp.port=42525
sender.smtp.user=任意のユーザー名
sender.smtp.passwd=任意のパスワード
sender.charconvfile=../conv/genSb2docomo.csv
sender.convertsoftbanksjis=true
sender.stripiphonequote=true
sender.async=true
sender.forceplaintext=false
8.init.dへ登録
以下はCentOSの場合です。
それぞれのディストリビューションの流儀にそって登録してください。
# ln -s /usr/local/imoten/bin/imoten /etc/init.d/imoten
# /sbin/chkconfig --add imoten
9.起動
以下はCentOSの場合です。
# /etc/init.d/imoten start
次にiPhone側にメールを設定します。
設定はまずは普通にGmailで設定した後に、
SMTPサーバーにimotenのサーバーを指定します。
ID/PWはimoten.iniで設定した「sender.smtp.~」となります。
以上、ちょっと駆け足でしたが、これにて送受信ともに完璧な状態になってしまいます
プッシュは使えなくフェッチしか使えませんが、ちゃんと知らせてくれます。
ちなみにドコモ化してないiPhoneでも利用可能ですので、
いちいちガラケーでメールをうったり、確認するのが面倒と感じる方は、
試してみては如何でしょうか^^とても便利で最高な環境になりますよ!