また、期間が空いてしまいましたが、つづいて2st.です。2st.は、信仰ステージということで、2曲を演奏しました。いろいろあった4年間、いやそれをもっと越えた自分の人生を踏まえて、このステージは本当に大切なものになりました。
○信じる(トイストーリー)
この曲はクライネスに入って一番最初に、秘密曲として歌った曲でした。今回、この曲を4声の楽譜を使って演奏するということで、この曲だけベースで乗せてもらうことになりました。
この場を借りて、去年1年間ベースに行って感じたことなどを書かせてもらおうかなって思います。
まず、去年の3月の団員総会(いろいろあって4月になったけど(`_´)ゞ)が終わったら、クライネスをやめようと思ってました。
それは、3年目までで積み重ねてきたもので、自分はもう終わりだと思ったし、自分自身に限界を感じていたこともあるけれど、やっぱり仕事が本当に大変だったからです。
自分の得意分野(?)とかを考えると、会計という役職はとても向いていたのかもしれないけれど、やっぱりこれだけの仕事量を1人で受け持つのには謎を感じた時期もあったし、何か達成感もなかなか得られなかったし、肌に合わないなと感じていました。
後になって、考え方や意識の問題だと気付いた面も多かったですが、正直言って会計として人の前に立つのが本当に怖かったから。
そんな時、2月の追いコンでベースに誘ってくれた後輩のパートリーダーがいました。
自分は、3年間テノールで歌ってきたけど、高音は得意になれなかったし、どちらかというとベースっぽい声だしと思っていた時期も長かったです。
あまり、たくさん人と話したわけではなかったですが、ベースの人たちがあたたかく迎えてくれていたような様子を感じ取ることができました。
そこで、もしかしたらもう一度クライネスで頑張ることで、何か得られるものもあるのかもしれない
そう思えたのです。なので、春合宿に参加して自分リスタートすることにしました。
そこから1年、なかなか練習にたくさん積極的に出れたわけではなかったですが、ベースとして歌っていく中で、自分の声の良さにいろいろ気付くことができたと思いますし、何よりベース初心者の僕を受け入れてくれたパートのあたたかさに恩返しがしたいなと思いました。
今回の「信じる」は、そういった意味も込めて、数ある曲数の中から1曲だけだけど、きちんと音取りをして、ベースの一員として、歌いたいと思いました。
あとで、録音を聴いたら、かなり良いステージになっていて、嬉しかったです。
最初に歌った曲を、もう一度新たな気持ちで、最初の気持ちで、歌えたこと、本当に感謝しています(^ω^)
○Credo(ヘラクレス)
2st.の2曲目は、ベートーヴェンの荘厳ミサ曲からCredoを演奏しました。
この曲は、ピアノ伴奏という形でのオンステでした。
この曲について、書きたいことはもはや自分の頭の中では整理できないですが、実はいっぱいツイートしてたので、このブログのコンセプトも踏まえてツイートできなかった当日のことをメインに書こうと思います。
まず、Credoの伴奏を本番でやる、これは決まったのは11月の下旬だったでしょうか。
当然、最初は衝撃的で、拒否するという選択肢もあったのでしょうが、なんだか何も考えられなかったというのが本音です。
当時はなんのために音楽をやるのかわからない自分と、それでもこれだけの大役を任されたのなら挑戦してみたいという自分の、2人がいました。
まあいろいろ考えて後者の自分になれたので、あのステージで弾いたのですが笑(省略)
3年生当時、演奏会直前にソリストとの合わせで弾くということで、本気で練習しました。しかし、そこから1年経ったが最後、なかなか最初のうちは指が回りませんでした。悔しい。本当にそれだけの気持ちで。
でも、もうその時にはいろいろな意味で最後になるステージで後悔はしたくない、そう思えてたのかもしれません。年末年始返上で毎日練習しました。すると、少しずつですが、あの膨大な量の演奏に兆しが見えてきたのです。
そんな膨大な量の曲を歌う方もきついでしょうが、弾く方はもっときついんだなと実際にアンサンブルなどで通しの練習をしてみて体感しました。
自分は今まで、10分ちょいくらいの曲を弾いたのがおそらく最長の演奏だったので、17分30秒の曲を弾ききるのは初めてでした。
毎回の通し、メリスマに入る前の再現部で集中力が切れました。なぜか毎回同じ場面で(笑)。正直いうと、本番も同じ場面で集中力が切れました。
話は少し変わりますが、この膨大な量の中でも一際気持ちを入れた箇所がありました。
そのメリスマの前半部分です。
1月21日の記事に実は書いたのですが、今回のステージが、自分のピアノ演奏としても最後のステージになる可能性が高かったのです。
思えば、そのことを告げられて、精神的に思いつめることになって、本気になれたのかもしれないです。
その日のレッスンで、ちょうど、メリスマの4ページをみてもらって、いろんな攻略をしました。
1月頭の合わせの時には、この部分はアカペラでやってくれないかとお願いしていたほどに、弾ける気はしてませんでした。楽譜がそもそも弾けるようには書かれていないし、合唱が出す音以外の音は弾くことはないし、音量も広がりがないのであれば、もはや弾ける気がしないものを弾かない方が、映えるとも思ったから。
でも、ピアノの先生は、妥協することなく、ひとつひとつの部分を、弾けるようにスコアリーディングしてくれました。きっと1人ではいつまで経ってもできなかったくらいの細かさで。
そのおかげで、そこから1週間でとんでもないスピードで弾けるようになりました。しかも、ただ弾けるだけじゃない。弾いていて本当に楽しいと思えるようになったのです。
だって、あのベートーヴェンが造った、旋律や和音や何から何まで4パート分を1人で演奏することができるようになってしまったのですから…(°▽°)
本番、先生の指揮で、あの部分を弾いている時、最高に楽しい!今、自分は最高に感動している!そう思えました。
当日のことを書くと言ったのに、全然書いてないですね(笑)この曲のリハーサルは開場直前だったのですが、そのことを少し書こうと思います。
リハーサルで初めて会場のピアノに触って、いきなり先生の指揮で弾いて、その時は本番でもなんでもないのに、だいぶ上がっていました…(>_<)いきなり最初の入りで間違えてしまって、止められてしまいましたし……(>_<)
それに加えて、懸念はしていたことなのですが、最初の8ページ、どんどん8分音符で走ってしまって。先生に注意されてはいたんだろうけど、会場の響きで何を仰ってるのか聞こえなくて。
とんでもなく、不安な気持ちになってしまいました。
1stの記事にも書きましたが、本番直前、小指の爪が割れてしまったんですね。でも、それもあってか、リハーサルが全然上手くはいかなかったこと、なんだか自分にとっての最後の試練なような気がして、この試練を乗り越えてこそ観客のみなさんを感動させられるのかもしれない…!!
そういう風に思える自分がいたと思います。こんなこと言うの少しどころじゃなく恥ずかしいけど笑
これからもピアノを続けるかどうかはまだ決めていませんが、少なくとも今まで18年間続けてきたピアノを、決して無駄にするような演奏にはしたくなかったし、何よりみんなと一緒に、観客のみなさんに届くおんがくを作りたい
そんな風に思うと、演奏中に注意したいことが自然とステージ上で思い出すことができました。
左手を強く響かせること。
走らないように8分音符は少し重めに引くこと。
ピアノの部分は指に力を入れてできるだけ合唱とのバランスを考えること。
実質16分音符の高速8分は粒を揃えて弾くこと。
技術的に気を付けないといけないことはここには書ききることのできないくらいありました。(だって17分の曲ですから笑)
そのすべてをきっと気をつけることはできていなかったし、実際にできてはいなかったかもしれないけど、それでも18年間自分のやってきたことを信じて(信仰ステージだけに笑)、ステージで演奏できたと思います。
その結果、リハーサルでの失敗はかなり払拭できた演奏になったと、自分では思っています。
リハーサルの最後に、先生から、ぜひこれからもピアノを続けてねと仰っていただいたこと、本当に嬉しく思います。
これからどうするかはゆっくり考えますが………。
最後に、3年生が始まってからもクライネスをやめようと思っていたことがなんどもありました。でも、荘厳ミサをメイン曲をで演奏できたことで、その気持ちを留めることが何度もできたと思っています。今回、このような形で演奏させてもらえたこと、本当に幸せでした。本当に大好きな曲です。
3st.につづきます笑