プロトタイプ(その19) マインドカード | クラスタ民主主義システム研究室

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☆学習とディベート☆ ☆ネットワークデモクラシーを夢みて☆ 
☆教育ディベートを推進しよう☆ ☆「complex system」で思考してみよう☆「ネットワークデモクラシー(Demoex)研究室」からタイトル改題しました。 

マインドマップは浮かんだ言語を線で結んでいくわけですが、現実の脳の中とは違うように感じています。


脳の中ではもっと別々に「ポッ」と浮かんでいて、流動的にあちこちとフラフラと繋がる…


だから、一つ一つをパラパラとカードのように保持していた方が良いように思います。


ひとりひとりが自分の脳の中で良く使うことをカード化(因子化)して蓄積する…


そのとき、男女、親子、集団と境界…、同じカードが浮かんでいるはず。


しかし、私たちがいろいろと考えて物語ることき、そんな因子を考えてはいません。


だから、私たちが考える物語りから因子を選び出し、その因子にパラメータをつけスコア化する必要があります。


その作業を簡単にするためには文章ではなく詩やプロットを使うと良いでしょう。



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こんな因子を各自が自分が想うように動かしてスコアに変換するとよいのでは…




男女、親子、集団(組織)といったブロックごとに出てくる因子は決まっていますし、その動態も一定の範囲内に収まるに違いありません。


例えば集団(組織)。


人間の集団を簡素化すると、「君主」「エリート」「民衆」に大別することができますし、その相互関係で動いていきます。



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今回のイギリスの場合、民衆の反乱だったと言えるでしょう。


民衆からすれば、株価が暴落しようとポンドが暴落しようと、身の回りでは大問題ではありません。


暴落が自分たちの雇用や給料に影響することまでは考えませんし…、知ったことではないわけです。


そんな状況に陥った原因は、トップやエリート(昔の貴族)たちが自分たちのことしか考えなかったからです。


これは日本でも同じですね。


都知事や都議会議員や都職員たちが民衆のことを考えて行動しているとは思えませんし、それはどんな組織でも同じことが繰り返されている…


そして、EUでも同じことが続いています。


EUでも官僚制度が肥大化してしまい、加盟各国の民衆のためには活動していなかった…


どんな集団(組織)でも同じベクトルが作用しているのでしょう。


また、イギリスの民衆は自分たちが底辺だと思っていますが、実は彼らも世界的には「エリート」に属している訳で、もっと底辺に存在している中東やアフリカの民衆が世界規模の「トップ」や「エリート」へテロ行為で反乱を起こしている…


そんな、人類の中の拡がる私たちの眼には見えない様々な境界線が複雑に重なり合ったフラクタル構造の動態を人工知能に先んじて私たちがコントロールできるでしょうか?


ウサギ