◆◆◆前田利家の死◆◆◆
肝心の利家は、正室の芳春院(まつ)に看取られながら病死。
これにより三成に怨みを抱く七将は暴発寸前。三成は窮地に・・・。
利家最後の場面で芳春院を演じていたのは沢村貞子!
狂言作者・竹芝傳蔵の次女で、弟には「七人の侍」の加藤大介、
甥には、俳優の長門裕之・津川雅彦がいる名脇役でした。
口うるさい爺さん(利家)が死んでくれたので、
これで堂々と三成を討てるわ!と軍備を整え始める正則と清正。
もうね、この丹波&藤岡のツーショットは迫力ありすぎ。w
続いて登場したのは、三成嫌いで有名な細川忠興と、その妻ガラシャ。
演じるは二枚目スター・竹脇無我と、美人女優・栗原小巻!
竹脇さんは、加藤剛主演の「大岡越前」の中で、小石川養生所の医師、
榊原伊織を演じていた姿を、再放送で何度か見た事はありましたが、
70年代の「姿三四郎」の颯爽とした姿、クールな二枚目な上に、
あの独特の声が良かったねぇ~と語るのは、おいらの祖母。(*^ー^)ノ
ガラシャを演じる栗原さんは、吉永小百合と並び評される美人女優。
吉永ファンは「サユリスト」栗原ファンは「コマキスト」と呼ばれました。
出演作には「三人姉妹」「戦争と人間」などの文芸作品が多いのも特徴。
映画「八甲田山」の神田大尉(北大路欣也)の妻・はつ子役は印象的。
三成を狙う七将達の陰謀を報告する島左近。
「馬鹿な!俺を討ってどうする」
豊臣家の敵は家康であり、相手が違う!と憤る三成。
一方、事前に本多正信と謀議する七将の一人・黒田長政。
家康の命で動くのではなく、独断で事を起こすと告げる長政。
三成の窮地に胸を痛める初芽は、
自分が間者である事を伝えようとしますが、
彼女の告白を遮り、最後まで話を聞こうとしない三成。
※原作では、父親が藤堂高虎の家来という初芽。その関係から、
淀君と三成の仲を裂く様に言い含められていた~という設定。
しかし、このドラマには藤堂高虎は登場せず、その代わりに、
彼女の背後にいるのは黒田長政?と思わせる演出になっています。
武具の手入れに余念の無い、福島正則(丹波哲郎)。
屋敷に不在の三成の行方を追う、黒田長政(菅野忠彦)。
その三成は、宇喜多秀家(三浦友和)の屋敷に潜伏中。
しかし三成と親しい宇喜多邸は格好の標的。安心はできない。
その上、逃げようにも居城・佐和山への道も兵であふれかえり、
もはや行き場の無くなった三成だったが・・・、
小西行長(川津祐介)の制止を振り切り、
敵の本拠地・家康の伏見城へ逃げ込むと決めた三成。
屋敷の門前に三成がやって来たとの報告を受ける本多正信。
家康は、三成をどう迎えるのか?
閉ざされていく門の前で、ひたすら三成の無事を祈る初芽。
ドラマ「関ヶ原」第一部、夢のまた夢、~完~
▼ドラマ「関ヶ原」 ~天下の博打~