軍師官兵衛:第46回 家康動く 第4幕 | ♪ DEAR MY LIFE ♪

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◆◆◆次の一手◆◆◆
薬造りに余念のない家康。傍らの本多忠勝榊原康政は、
もう少しで戦だったというのに如水の余計なお節介を愚痴るが、
その成り行きを何処か面白がっている風でもある。

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そんな二人に「黒田を離してはならぬぞ」と命じる家康は、
井伊直政の後から部屋に入って来た栄姫をにこやかに迎える。

伯父の家康に頂戴した着物を披露する栄に、
今後はわしを伯父上ではなく父上と呼びなさいと伝える家康。
栄姫を養女にした家康。これが彼の「次なる一手」だった。

・1599年といえば、糸はこの年、29歳。一方の栄姫は15歳。。
 史実的に見ると、モロに政略結婚ですわな。ヾ(^-^;)

陰鬱な表情で酒を飲む長政。それを見守る又兵衛
戦は避けられたが、三成を討つ好機を逃したと思える長政。

大殿は軽挙妄動を慎めと仰せと伝える又兵衛だが、
長政としては、官兵衛が直接自分に言わない事が気に入らない。
黙って一礼すると部屋を出て行く又兵衛。

酒を注ぐ糸。そこに隣の部屋から菊の泣き声が聞こえてくるが、
糸は、その場を動こうとせず、娘の泣き声など聞きたくない、
「14年かかって女子一人産むのがやっとか」と陰口を叩かれ、
周囲から責められている様だと答える。



また、熊之助を最後に見たのも自分。みすみす黒田の男子を死なせ、
その上、世継ぎも産めない何の価値も無い女、
いっそ離縁して・・と口にしたところで、長政が激怒。
糸は耐えられずに部屋を出て走り去って行く。

長政が沈鬱な表情で頭を抱えていると、
一成が「一大事」を知らせに走り込んできた。

◆◆◆大老・前田利家の死◆◆◆
>1599年、慶長四年、閏三月三日、
>三成が最も頼りにしていた前田利家が死去した。
>これにより、危うく保たれていた均衡がついに崩れた。

>その夜、長政ら七将が、
>三成を討つ為に加藤清正の屋敷に集まった。(ナレーション)




利家が亡くなり、足かせが無くなった反三成派の諸将。
三成の首を落とそうと、決起に興奮する長政

この夜、集まったのは、黒田長政、加藤清正、福島正則の他に、
三河吉田城主・池田輝政(いけだ・てるまさ)
丹後宮津城主・細川忠興(ほそかわ・ただおき)
甲斐甲府城主・浅野幸長(あさの・よしなが)
伊予松前城主・加藤嘉明(かとう・よしあき)

危険を察知した三成は、一時、宇喜多秀家の屋敷に避難。
その後、三成派の宇喜多邸では容易に居所が知れてしまう為、
小西行長の発案で用意された駕籠に乗り、
「虎穴入らずんば虎子を得ず」と言い残して伏見城に逃げ込む。



政敵である家康の伏見城に逃げ込むとは、
三成の真意がつかめない本多忠勝は迷惑がるが、
すでに、その三成の思惑を見抜いている家康

三成の後を追ってきた七将。長政、清正、正則の三人は、
彼(=三成)を引き渡すように家康に願い出るが、
同じ頃、伏見城の一角、治部少丸に匿われている三成は、
家康が自分を引き渡すことはないと確信している。



>徳川殿は、わしを引き渡したりせぬ。もし、わしが殺されれば、
>引き渡した徳川殿も豊臣家に弓引く逆賊の一味。
>天下を狙う大悪人であることが世に知れ渡ってしまうからのう。(三成)


大名同士の争いは御遺言で禁じられている。
後日、双方の言い分を聞いて裁きを下すと説く家康に、
「これ以上、伏見城下を騒がすなら手前がお相手いたす」とまで言われ、
引き下がるしかなかった七将達。

別室に居ながら、この成り行きを想像して笑う三成
三成の不遜な態度を見つめる直政、忠勝、徳川の家臣達。

・家康が自分を引き渡す事はない~と読む三成は間違ってませんが、
 その理由=豊臣家に弓引く大悪人になるという点は読み違えてますね。

・あくまでも「豊臣家の為の天下」という近視眼的な思考から脱却できない三成。
 いまだに利休の言葉が理解できていない様ですね。
 このドラマの三成は、可哀想なくらい小者なのが、少々、残念。
 家康の真の目的は、次のシーンで官兵衛によって紐解かれていきます。

▼軍師官兵衛:第46回 家康動く 第5幕