2014年7月31日(木)16:55~18:00 NHK総合 ゆうどき
軍師官兵衛の主役・岡田准一さんに撮影秘話や、
少年時代のエピソード、理想の男像などについて話しを聞く。
[司会]最近、岡田さんの身近にあったドラマティックな出来事、
何かありますか?
[岡田]甥っ子が「軍師官兵衛」のスタジオに遊びに来た時、
かなり怖いシーンだったので泣かれちゃいましたね~
[司会]そんなに怖い顔だったんですか?
[岡田]そうですねぇ~、丁度、その時、怖いっていうか、
そういうシーンを撮っていて「エ~ッ!」ってやってたんで、
スゴイ泣かれましたね。w
[司会]今日は優しい顔でお願いしま~す。
[岡田]はい、お願いします。
>大河ドラマ「軍師官兵衛」でお馴染み、岡田准一さん、
>今、最も注目を集める俳優の一人です。(ナレーション)
時々ね、手にキズがあるんですよ。
何だろう?と思うと、武術の稽古をしてらしたりとか、
いつでも戦える体を作ってらっしゃるんだな~って。(中谷美紀)
静かに、こう、グッと我慢してる様な役が多いですからね、
クールな役、ところが、、その裏を返したら、
「なんだ~お前!」っていう、
絶対、この人はヒョウキンな筈だってね。(竹中直人)
>岡田さんと言えば、関西の出身。
>確かに、三枚目の岡田さんもステキ。
>14才でジャニーズに入り、華々しくデビューした岡田さん。
>しかし、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。
>20才で芽が出なければ、芸能界を辞めよう。
>この世界に繋ぎ止めてくれたのは、
>ある作品との出会いがあったからでした。
>今や、アイドルとして、俳優として、目を見張る活躍をする
>岡田准一さん。そのドラマチックな人生に迫ります。(ナレーション)
[司会]いよっ、枚方生まれの官兵衛兄さん!
[岡田]ど~も!官兵衛兄さんで、おまっ!いやいやいや・・・。
[司会]いらっしゃいませ!
[岡田]ヒョウキン出ちゃいましたね、ごめんなさい。
[司会]いや~、これは意外なことで、ありがとうございました。
[岡田]急にやるとは、思わなかったですけど。
[司会]あらためて本日のゲスト、岡田准一さんです。
[岡田]よろしくお願いしま~す!
[司会]ま、それにしても大河ドラマ、このところ、
したたかな官兵衛の顔が、もう出てきましたね!
[岡田]そうですねぇ。やっとあの~、皆さんが知っている
黒田官兵衛というイメージに、
合わせられる時代を演じる事が出来ているので、
はい、今、スゴクやりやすいですし、楽しくやってますね。
[司会]やっぱり、ノッてきたっていうのはあるんですか?
[岡田]そうですねぇ~、やっぱりこう、あの~、先週、先々週くらいから、
天下を本当に狙う、官兵衛の、時代を動かせる時を演じられる、
ここからが、官兵衛の真骨頂で。
[司会]さあ、その辺、中国大返しという所ですが、
今日は色々、根掘り葉掘り、お願いします。
[岡田]はい。
[司会]まず、岡田准一さんのプロフィールから御紹介します。
岡田さん、1980年、大阪府枚方市生まれです。
1995年、ジャニーズV6の一員としてデビュー。
2002年、ドラマ『木更津キャッツアイ』に主演。
その後も、ドラマ『SP』、映画『永遠の0』など話題作に次々と出演。
現在NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で
主人公・黒田官兵衛役をつとめていらっしゃいます。
さあ、物語も後半、軍師官兵衛の真骨頂が見え始めて、
中でも、話題となった、あのシーンはどの様に生れたのか?
その舞台裏を覗いてみます。(ナレーション)
岡田さんが主演をつとめる大河ドラマ「軍師官兵衛」。
撮影も終盤をむかえています。そして、名シーン、名台詞の数々、
そして官兵衛といえば、やはり、信長の死の知らせを受け、
秀吉に放った、この台詞。
『殿、分かりますか?御運が開けましたぞ!』
実は、このシーンを演じるにあたり、
二人の間では、こんなやり取りがあったとか・・・。
>とにかく台本通りにはいかないだろうなって事は言いましたね。
>その、信長様の死を知ってしまったら・・・、
>たぶん、言葉にはならないんじゃないかな?
>っていうのは言いましたね。
>言葉にならないって、ま、秀吉が、
>あるテンションまで上がっちゃった時に、
>官兵衛がシッカリ押さえてくれて、
>それで官兵衛が「アノひと言」を言って、
>で、ある種、冷静な感情におさまるっていう、
>そんな感じだった様な気がしますけどね。(竹中直人)
そんな竹中さんから、岡田さんにメッセージが。
♪岡田君!(ギター弾き語り風に)オ~イェ~♪
♪俺は途中で死んじまうがぁ~、最後までぇ~、准一を愛するぜぇ~♪
♪ヨロシク~ゥ、お願い、しますぅぅぅ。オイェ~~イ♪
>こんにちは、豊臣くんでぇす。
>たった一人で流しております。頑張ろうねぇ、准一!
[岡田]今、たぶん、下で撮影なさってるんで、
たぶん大爆笑でスタッフみんなで見てると思いますけど。w
[司会]いや~「ギター侍・豊臣くん」でありますけど。
[岡田]ねぇ、何でギター持ってるんだろうなぁ?って最初思いましたけど。
[司会]いつも(ギターを)持ってらっしゃるんですか?
[岡田]いや、いつもではないですけど。いつも支えて頂いて~というか、
あのシーンも、秀吉さんが、本当は台本では、
ちょっと会話があったんですけど、
それをこう、あの、ライブ感があるようにっていうので、
こう台詞を会話が出来ないっていうんで、
じゃあ、なんかセッションしてる様な感じで、
僕は、言いたい台詞があるんで、それを伝えていきます~みたいな。
あの、ライブ感がある様にやりましょう!というので、
やったシーンではあるんですけどね。
[司会]あの、言いたい台詞っていうのは、あの、いわゆる、
『殿の御運が開けたのですぞ』と、ここですかね?
[岡田]そうですね、この台詞を、やっぱりこの役を引き受けるにあたって、
もう、官兵衛では有名な台詞なんで、
これを言えるなら~っていうことで「やらせて頂きます」という風に
答えたっていう経緯もあるので。
[司会]え、そうなんですか?
[岡田]はい。この台詞が言いたかったんですね。
[司会]『殿の御運が開けましたぞ』っていう?
[岡田]~って言ってからの、こう、官兵衛の時代を変えていく感というか、
それが、やりたくて、あの~、「どうですか?」って言われた時に、
「やらせて頂きます」っていう答えをさせて頂いた経緯もあるので、
ず~っと、これを言う為に、何ヶ月も考えて、
のぞんだシーンではありますけどねぇ。
[司会]そんなに、ずっと考えてたんですか?
[岡田]やっぱ、どう言おうかなぁ?っていうのは、
史実では、もう、耳元で囁いたとか、
いろんな、あの小説とかでも、耳元でこう、、
『御運が開けましたぞ』みたいに言うっていうのが定番であるんですけど、
「囁きたくないなぁ~」とか、「でも、どうやって言おうかなぁ?」とか、
思った結果、、~何回か言う~っていうことに。
本当は台本では『御運が開けましたぞ』って、ひと言なんですけど、
全部こう、もう一回言ったりとか、色々本番中には変えながら。
[司会]結局その竹中さんと、その本番を収録するのに何回くらい、こう、
話したりとか収録したりとかしたんですか?
[岡田]どうですかねぇ、いやでも、トライっていうテストみたいなのをやって、
竹中さんが「あんまり俺、喋りたくない」「喋れない」って、
あの、信長様が死んだっていう事のショックが大きいので。
台詞をこう、会話してるのが、やっぱり嘘っぽくなってしまう、
段取りになってしまうので、「喋りづらいなぁ」っておっしゃって、
で、分かりました、じゃあ、それに合わせて、
こっちもやって行きますっていう事で。竹中さんがやりやすい様に。
どうしてもこう、段取りの台詞が多かったりするドラマなので、
そういうのを、こう、無くしながら、ライブで出来る様にって、
引っぱってくれたんだと思いますけどね、竹中さん。
[司会]あの『御運が開けましたぞ』って力強く言うじゃないですか。
そこには、どういう思いを込められたんですか?
大河ドラマを受ける時から始まって、この台詞を言うっていう。
[岡田]官兵衛としては『幽閉』っていうポイントがあって、
そこからチョットずつこう、官兵衛像が変わっていって、
この『開けましたぞ』って言った時から、
若い官兵衛の全盛期が始まるので、
やっぱり、こう、ず~っと考えてたんですけど、
現場に立って、じゃあ、自由にやってみましょうってなったら、
自然と二、三回、『分かりますか?』って、こう勝手に言ってたんですね。
台詞を増やして~というか、『分かりますか?』って、
ちゃんと聞かせるっていうこと、
もう一度、『分かりますか?』『開けました』とかいうのが、
自然に、こう台詞を自分の中で足して、ちゃんと伝える様に~とか、
初めは~悪い顔をして言えれば良いかな?~程度の、、
[司会]ああ、したたかなっていう?
[岡田]はい、したたかっていうか、まあ、官兵衛の、
「天下を狙うという男の参謀」というか、「軍師ぶり」が出る、
ちょっと悪い顔が出きればいいなぁ~っていうのはスゴク考えてたんですけど、
ま、現場に立ってみると、自然と何回か言うっていう
それが、OKになって~っていう感じですかね。
[司会]岡田官兵衛にとっては、あの台詞がまさに、
官兵衛はここに居るんだ!っていう主張ですよね?
[岡田]そうですねぇ~、ここから始まるんだっていう、官兵衛としても、
『幽閉』っていうのがあって、
ここから、あの台詞から、官兵衛っていのうが、
軍師として、完成に向かう~というか。
それまでは、やっぱり軍師としては、甘い、、
新米軍師とか、けっこう経てきて、ここから軍師としての力量が、
グ~ッと出てくるという始まりだと思っているので、
はい、ここからは、やっぱり「男」というか、
「シビアな男」になっていくっていうのがありますね。
[司会]はい。じゃあ、もう一回、見てみますか?
[司会]う~ん、やっぱりこうやって、岡田さんの話しを聞いて、
なるほどなっと見て味わってみると、また説得力が違いますね。
[岡田]見てみると、自分でも『分かりますか?』って、
三回も言ったんだ・・とか。(笑)
ああ、結構、言ってるなぁ~とか、その時は、あんまり考えてもなく、
ただ、やっぱり、ここから秀吉にチョット恐れられる、
(秀吉との)関係性も今後、変わっていくにあたって、
この時の言葉っていうのが、すごい秀吉にとっては、、、
官兵衛のことを「ん?」って思うキッカケの台詞なので、
とてもまあ大事な、今後にとっても大事な台詞で、
本当に大事に思って、考えてやったシーンではありますけどね。
[司会]やっぱりあれですか、大河ドラマの主役っていうのは、
これまで、いろんな、俳優として出演していらっしゃいますと、
違うもんですか?
[岡田]そうですねぇ、本当に現場が家族みたいで(撮影期間が)長いので、
すごく支えてはもらえるし、
でもやっぱ、膨大な量を、一日に撮りますし・・・、
[司会]撮り方が、普通のドラマとチョット違うっていう事ですか?
[岡田]十話分くらいを、いつも前後するので、成長を細かく考えてやっていくと、
とても大変、、、というか。
あの~、うん、十話分くらいを、年齢も結構、振り幅を、
若い時から今くらいのを前後しながらで、
台本も十話分くらいをリュックに背負って、いつも持ち歩くんで。
[司会]一話、一話、撮るわけじゃないんですよね?
[岡田]一話、一話、やっぱり撮れないので・・・、
十話分くらいを前後しながら、はい。
[司会]セットもあるしね、ああ、そういう事か。
気持ちの整理をつけるのが大変そうですけどね。
[岡田]そうですねぇ~、でもなんか、若い頃・・・、
映画をこうメインに、最近はずっとやらせてもらっていたので、
~若い頃~「ドラマは瞬発力だ」って言われてたのを、
こう(撮影に)入りながら、思い出しながら、
その場その場で、皆さんに助けられながら、
ライブ感を大事にしながら撮っていってる感じですかね。
※これ以降は、岡田さんの地元に行った取材班のレポート。
岡田官兵衛の評判を街の人に聞いてみました~のコーナーへ。
▼ゆうどき ~岡田官兵衛の知られざる少年時代~