両国キッズクリニック (墨田区) のブログ

両国キッズクリニックは小児科全般の診療ならびに予防接種・乳児検診を受け付けています.予約も取れます(ホームページからどうぞ).皆さんのよきかかりつけ医になれるようにがんばっています.診療時間の短縮に心がけています.


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インフルエンザもそろそろピークになってもらいたいところですね。東京都の最新情報では、まだ警戒段階で安心できません。今年は特にA型もB型も同時に流行っているので、すでに両方かかった人もおられますね。
抗生物質の功罪(いいことと悪いこと)はいろいろ議論してきましたが、昨年のPediatrics(意味は小児科医)という雑誌に出ていた内容の抜粋です。

抗生物質は体に悪い??というわけではないのですが、特に小児では安易に抗生物質を使わないようにという警告でした。アメリカ小児科学会から勧告を呼んでいると、抗生物質が必要なときはすごく少ないように思えてきます。抗生物質を使用すると、それが有効であっても、有効でなくても、耐性菌(その抗生物質が効かなくなった菌)が増えます。耐性菌による新たな感染者が米国で年間200万人いて、その結果2万3000人が死んでいるそうです。つまり、有効な抗生物質ならやむをえないが、無効な抗生物質を使うことは患者に害を与えていることになります。また、以前にこのブログでも書いたように、下痢や薬剤アレルギーによる発疹などの問題もとりあげられていますが、さらに重症なアレルギーが引き起こされることもあると記載しています。
耳の感染症で抗生物質がよいのは、耳に強い痛みがあり(英語ではsevere painとなっています)、耳に感染している場合であるとしています。耳に関してはアメリカでも耳鼻科のガイドラインではスコアをつけて抗生物質の適応を決めていて、激しい痛みがなくても鼓膜の所見で抗生物質は使用しているので、小児科とは多少立場が違うようです。
溶連菌では抗生物質はペニシリン系にするべきであり、広域抗生物質(広くいろいろな細菌に効く抗生物質)は耐性菌を造る可能性が高いとしています。鼻水や咳で抗生物質を使用するのは、重症である場合、長引いている場合、あるいは悪化している場合となっています。

日本では小さい頃から抗生物質を処方されている方がとても多く、早くから耐性菌を持っていることはすでに大きな問題となっています。抗生物質を使うことでかえって危険性を増やしている場合もあるのです。将来、子どもたちが耐性菌で苦労しないように、必要なとき以外は抗生物質は飲まないし、飲むときも必要な抗生物質だけにするべきですね。

ときどき、抗生物質をくださいと来院される方もいますが、前回抗生物質を飲んだらすぐに治ったのでという理由でした。今回も同じばい菌(細菌)なのでしょうか?飲まなくても治る時期だった可能性は?本当の細菌による感染症の場合、抗生物質を飲んで翌日までにすっかり熱が下がったり、治ることはさほど多くないと思います。





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