両国キッズクリニック (墨田区) のブログ

両国キッズクリニックは小児科全般の診療ならびに予防接種・乳児検診を受け付けています.予約も取れます(ホームページからどうぞ).皆さんのよきかかりつけ医になれるようにがんばっています.診療時間の短縮に心がけています.


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インフルエンザの患者さんがちらほら出てきましたね。予防接種はした当日から免疫がつくわけではありませんから、体調みてお早めに。胃腸炎の流行も本格的で、ノロらしい症状で家族中がかかった方も居られましたね。ノロは食中毒に分類される病気と考えてよいでしょう。夏の食中毒と同じでしっかり手洗いが大切ですね。インフルエンザも手洗いが大事ですから、冬の水は冷たいですができれば習慣にしていきましょう。

さて、本日の話題は・・・・

今日はステロイド軟こうの副作用について。

ネットから神奈川の皮膚科医会のページを参考に、実感していることや、興味深い点を取り上げてみました。

ステロイド軟膏はあぶないクスリか? そう感じている親御さんは多いのではないでしょうか。漠然となんかこわいと。医療にはそういう部分がたくさんありますね。エイズの人との接触はこわいとか、ワクチンの同時接種がなんかこわいとか。すべての薬で副作用がありますが、正しく使えばよい薬だから、薬として売られているのです。

先日、勉強会で皮膚科の先生のお話を聞いてきました。ステロイドがいやだといってひどい皮膚になった人に、時間をかけて、説得して治療を開始し、見る間によくなった例が紹介されました。そういえば去年のNHKの番組でも、人前で出られなくなったアトピー性皮膚炎の女の子の話を取り上げていましたね。ステロイドを正しく使えば、効果があることは多いのです。

では、ステロイドを怖いと感じるのはなぜでしょうか。その理由として (1)怖い薬だとみんながいっている。(2)長く使っていると皮膚が駄目になってしまうらしい。 (3)顔が丸くなったり、骨がもろくなったりする。 (4)リバウンドという恐ろしい現象があり、一度使いだすとやめられない。(5)ステロイドは自然の治癒力を阻害する。 (6)効き過ぎるのでかえって怖いと、6つ上げていました。なるほどって感じがします。(6)はごもっともで処方して塗り方の説明をしても、まぁ数日かかるだろうと思っていたのが1日できれいになってしまう場合をよく見かけますから、納得できます。(1)はうわさの段階ですが、(2)から(5)は明らかに誤った情報であるとしています。確かに慢性に、というよりだらだらと強めのステロイド軟こうを使っていると膠原線維が減ってきて、副作用である皮膚の菲薄化(ひはくか)といって薄くなったり、萎縮が見られることがあります。同様に長期に使用すると血管が多くなって赤く見えることがあります。色素沈着といって色が塗ったところだけ黒くなるので、日光に当たってはいけないとかいううわさがあるそうですが、ほぼ間違いといっていいでしょう。色素沈着は皮膚の病気自体(湿疹でもアトピー性皮膚炎でも)から起きているのであって、ステロイドであろうがなかろうがなることがあります。逆にステロイドで色素が薄くなる副作用は知られているそうですが、これもやはり強いものを長く使用したときだけで、やめると治るそうです。日光に当たってはいけないというのも間違いで、そんなことはないそうです。

顔が丸くなるとか、骨がもろくなるのはステロイドを内服(薬として飲む)場合には注意すべき副作用として知られていますが、皮膚科の先生でも軟膏治療だけでなった人はいないと書かれていました。免疫に関して、ステロイドは免疫抑制剤(免疫を抑える)としての作用があり、白血病などの癌のような疾患の治療にも使われます。したがって、細菌やカビに弱くなることはありますが、自然治癒力がなくなるとはいわれていません。

リバウンドについて、これは講演会で皮膚科の先生に聞いた話ですが、アトピーのひどい人では比較的強い軟膏を使用しますが、よくなってやめるとすぐに元に戻ることがあります。乳児湿疹でも同じことがよく見られますね。これはリバウンドというものではなく、表面の見た目がよくなっても皮膚の下では炎症がまだ残っているのだそうです。よくなったように見える部分に、もう少し長く塗り続けると、ぶり返しにくくなるのだそうです。ひどい場合にはよくなったらやめるのではなく、ステロイドの強さを下げていく、あるいは塗る回数を減らしていくようして、本当に必要な最小限の治療を心がければ副作用はないかあるいは少なくすむはずですね。

ステロイドを塗ってもよくならないという人の中で、塗る量が少ない場合があります。最近は塗る量の基準を決めて説明する場合もあります。FTUという単位でfinger-tip unitの頭文字をとった単位です。Fingerは指、finger-tipで指先という意味です。軟膏を人差し指に先から第一関節までの長さに出すと、ちょうど手のひら1枚分の面積に塗れるという基準です。実際にやってみると思ったより多い量になるかもしれませんが、しっかり塗るということはそういうことなんだそうです。

副作用がない薬ではありませんが、使い方をしっかりすれば副作用が少なく済みます。最近、お茶のしずく石鹸のことから、皮膚からアレルギーが起こることがわかってきました。乳児期に皮膚ケアが十分行われないと、将来いろんなアレルギーになるのではないかと心配されています。乳児湿疹のひどい場合にはアトピー性皮膚炎の初期であることも知られています。お肌のケアは大変ですが、とても大事ですね。



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墨田区の小児科医です。受診時間の短縮を心がけています。






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