2013年614日に厚生労働省は度重なる副反応(≒副作用)のため、子宮頸がんワクチン接種を『一時的に積極的な勧奨を差し控える』と発表しました。重篤な副反応の発生率は100万接種あたり、「サーバリックス」(2009年12月販売)が43.4件、「ガーダシル」(2011年8月販売)が33.2件報告されています。主に問題になっている副反応は接種のあと原因不明の体の痛みや震えを訴えるケース(疼痛関連症例)で、現在のところ43例が報告され、このうち11例は回復していません。専門家会議では接種との因果関係が否定できないと判断し、積極的な接種を呼びかけるのを中止し、また、子宮頸がん予防のため接種を希望する人がいることも考慮し、定期接種は継続することに決めました。


 定期接種の積極的な呼びかけを中止するのは、2005年の日本脳炎ワクチン以来2回目で極めて異例ですが、ワクチンには予防というメリットと副反応というデメリットを天秤にかけ、接種すべきかどうかを判断する必要があります。子宮頸がんワクチンを接種すべきかどうかの最終判断はしばらくの間、「国」から「保護者」に委ねられた形になりました。専門家会議で副反応ケースの検討を早急に行い、積極的な勧奨を再開するかどうかを判断し発表する予定のようです。


 これから接種を始めようと考えていた方は、場合によりその検討結果を待ってから接種するかどうかを判断するのも一つだと思います。また、いま計3回接種の途中という方は再検討し、場合によっては受診して頂き、ご相談の上、接種するかどうかを判断しましょう。



子宮頸がんワクチンの詳細情報は下記を参照してください。

 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/

2013年6月14日会議資料は下記を参照してください。

 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000034g8f.html

AD

抗生剤は効く?効かない?

テーマ:

道では紫陽花が咲き、小学校では運動会が行われ、季節も梅雨となりましたね。


6月になり、4月、5月の感染症のピークは過ぎつつあるように感じます。4月から風邪を繰り返し、保育園や幼稚園になかなか行けなかった子供たちも、徐々に通えるようになり、さらに、お母さん、お父さんたちもお仕事などに行けるようになっていればうれしく思います。


さて、ここ2か月、外来で、「先生、抗生剤は必要ありませんか?」とよく聞かれました。難しく表現するつもりはありませんが、抗生剤は『細菌』に効きますが、『ウィルス』には効きません。風邪の原因は8090%がウィルス感染であり、残り1020%は細菌やマイコプラズマ、クラミジアの感染です。つまり、ほとんどの風邪には抗生剤は無効なのです。逆に、ウィルス感染時に抗生剤を使用しても、その時点では悪さはほぼしませんが、のちのち抗生剤に効きにくい細菌、いわゆる耐性菌が体についてしまいます。そうなると、いざ抗生剤が必要な時に効かなくなることがあります。子供の将来を考えると、発熱したからなんでもかんでも抗生剤を使用するというのは避けるべきことです。ただ、抗生剤は細菌やマイコプラズマ、クラミジアの感染に有効なのも事実ですので、抗生剤を適正に使用することが大切です。


気温も湿度もあがり、じめじめした気候になってきますが、あせも、とびひ、食中毒、喘息発作などが多くなる時期でもあります。うがいと手洗いが基本的な予防対策です。咳こみがよくならない、あせもがでてきたなどありましたら、受診をお願いします。

AD