日本脳炎ワクチンの重要性

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 10月に日本脳炎ワクチンに関するニュースが流れてしばらくたちました。日本脳炎ワクチンは、平成17年から21年まで、接種を差し控えられていた過去もあり、御家族にとっては、接種した方が良いのか、不要なのか、悩ましい思いに駆られているのではないでしょうか。このワクチンに関して、分かりやすく説明した記事をインターネットで見つけたのでご紹介いたします。

「日本脳炎」発症者少ないが・・・治療法なし、予防接種は必要

というタイトルで、必要性について書かれていました。簡単に説明すると、予防接種が必要であるという結論なのですが、その根拠として2つの点が挙げられています。

まずは関西以西に、国内でも日本脳炎に感染した豚が多数いることが挙げられています。ここで「え?豚?」と思わないでください。日本脳炎は、豚と蚊がセットになることで人間に感染する病気なのです。分かりやすく説明すると、この日本脳炎に感染した「豚」の血液を吸った「蚊」が次に人間をさすことで人間に感染します。つまり、日本脳炎に感染した豚が多数いるということは、それだけ、人間にも蚊を通して感染する可能性があるということなのです。

では、その日本脳炎に感染した豚がいない東北、北海道などではワクチンは必要ないのでしょうか?ここでもう一つ接種が必要とされる理由が挙げられています。それは、「転居」や「旅行」の可能性です。今現在、近くに日本脳炎に感染した豚が近くにおらず、蚊を通して感染する可能性は低くても、日本脳炎に感染した豚の多くいる地域に引っ越したり、旅行に行く可能性は有るわけです。今お住まいの地域だけで判断はできないということですね。

今回のニュースになったケースでも、厚生労働省は、ワクチンの薬剤そのものとの関連性はないと結論をだしています。これからのこどもたちは、大人になってから、アジア圏などの海外に行く機会も増える可能性は高いと思われますので、是非、日本脳炎のワクチンを敬遠せずに体調の良い時に接種して頂きたいと思います。そして、お子さんが独り立ちされる時には、是非接種の記録である母子手帳を渡してあげてくださいね。

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インフルエンザの検査と薬

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だんだん寒くなり、聴診器をあてながら下を向いたときに見えるお子さんやお母さんの足元が、みなブーツになってきました。12月に入り、ついにインフルエンザもちらほらとでてきています。そこで、インフルエンザに関して、受診する前にぜひ知っていて頂きたいお話を。検査を受けるタイミングと薬の選び方、是非知っておいてください。

インフルエンザは発熱に咳、鼻水などの症状を伴う疾患です。鼻水を利用した検査で、簡易的な診断が可能ですので、当院を含め、多くの医療機関でも実施されております。この検査を受けるタイミングですが、あまりにタイミングが早すぎると本物のインフルエンザでも結果が陰性に出てしまう(偽陰性)ケースがみられる事が知られています。ベストといわれているタイミングは発熱してから丸一日たったころといわれていますが、診療時間との兼ね合いなど含め、なかなか理想的にはいかないのが現状です。また、タイミングが早いと必ず偽陰性になるとも限りません。当院では、発熱してからの時間とお子様の全身状態を総合して検査のタイミングを判断させて頂いております。お子様がぐったりして早めの検査をご希望であったり、その他の理由で検査をご希望の方は事前に受付にお申し出ください。

また、診断がついた段階では、抗インフルエンザ薬と呼ばれるお薬を処方するケースが多くなります。このお薬の種類、選び方についてお話させて頂きます。

インフルエンザのお薬には内服のタイプのお薬があります

タミフル

現在唯一の内服のタイプのお薬です。

5日間内服し、飲みきって頂く事になります。ただし、幻覚などの副作用も一部で報告されており、このような症状が出た場合に関しては、速やかに内服の中止をお願い致します

イナビル、リレンザ

どちらも吸入するタイプのお薬ですが、吸入する回数が違います。イナビルは1回だけの吸入になりますので、確実に吸って頂くよう、薬局での吸入をお願いしています。簡単さ、便利さという点ではこの薬が一番すぐれていますが、時に、きちんと吸えていなかったのか、効果の薄いお子さんも見受けられます。リレンザは、12回、朝夕の吸入を5日間続けて頂きます。イナビルのように便利ではありませんが、全部で10回吸入のチャンスもあり、1回思うように吸えなくても、残り9回きちんと吸うことでしても効果に影響が出にくいという点も有ります。

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