ターメリックの面白簿記ブログ

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 今回は「のれん」について勉強したいと思います。
 
 のれんというとまずは何を思い出すでしょう?

 ……

 そうそう、あの飲み屋の入り口にかかってるアレです!

 では、簿記における「のれん」とは一体なんなのか。もちろん、その飲み屋の"のれん"を買うための費用なんかではありません。そんなのに独自の勘定科目があったらビックリですよね。
 でも、ある意味ではその「のれん」に近いところもあります。というのも、簿記におけるのれんとは、その店や会社の持つブランド力のようなものだからです。より会計用語っぽくいえば目に見えない収益力とでも言いましょうか。
 
 たとえば、「スタジオジブリが新作を出すらしい」という話を聞けば、どんな監督がどんな原作で作ったのかなんて聞かずとも「お、それはちょっとチェックしておかないと」となりますよね!!(?) まさにこれがのれんです。ジブリの映画だから見たいと思うわけで、これはジブリからすれば収益力なわけですが、これを数値化することはとても難しい。このような見えない収益力をのれんと言います。

 上の例でわかっていただけたかと思いますが、こののれんを測定して数値にすることは通常ではまず不可能です。そのため、自社の営業活動によって発生するのれん(自己創設のれん)は帳簿への計上は認められていません。

 しかし、のれんが帳簿に計上されるときもあるのです。それが、企業の合併・買収が行われるとき。

 A社が、資産100万円のB社を1000万円で買収するとします。ありえる話ですよね?生産設備などの価値が100万円しかないとしても、そこから生み出す利益が多ければ長期的に元がとれますから、資産100万円の会社を1000万円で買収することもありうるわけです。
 ではこのとき、資産100万円に対し対価として100万円を払うのはわかるとしても、残りの900万円は一体何の対価なのでしょう?その答えが、のれんです。例えB社に資産が100万円しかなくとも、目に見えない収益力があるからこそ900万円追加して1000万円で買収する。その900万円分の何かこそがのれんなわけです。自己創設のれんの計上は認められていませんが、このような有償で取得したのれんの場合は帳簿にも計上されます。

 そしてこののれんですが、20年以内に償却することが義務付けられています。理由はいくつかありますが、例えば合併して20年経った会社を考えてみてください。みずほ銀行が20年前どんな名前の銀行群だったかを覚えてる方はいるでしょうか。20年もたてばもはや買収・合併など関係なく一つの会社になってしまいます。その意味で、初めは有償で取得したのれんも次第に自己創設のれんになってしまうために、20年以内にのれんを償却する必要があるというのが一つの考え方。また、同じことを少し違う視点から見てみると、何年も経つと買収企業の"のれん"も次第に低下してくるため、低下分を費用として計上しようということになりますね。

 ただ、アメリカなどではのれんは償却の必要のない資産であるということなので、最近話題のIFRS(国際会計基準。日本も導入を表明している)の導入がすすめばのれんも非償却資産になるかもしれません。ただ、その場合はのれんに対しても売買目的有価証券の時価評価のようなことを毎期行う必要があるため、定期償却こそなけれども、のれんの価値が低下したと思われる場合には一気に多額の減損を強いられる可能性もあります。どちらが企業にとって良いのか、難しいところですね。
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