いやー第一幕の会談が終わり、両氏色々コメントしていましたね。ファンやマスコミの皆さんはもう少し冷静に物事を見つめてほしいと思います。この問題は、すべての日本企業経営の根本的問題を教えてくれた内容であると思います。(お互いの腹の内はともかく) 


 少し前に知人と球団の有り様で内部から組織を変える人(この場合選手ですが)と外部から変える人との意見交換したのを思い出しました。もちろん本当に組織を変えるなら、外部から変える方が私見としては透明性が高く改革性があると思っております。内部の人間は、しがらみや派閥が多いと思いますので。トップの組織改革は、帝人のアドバイザリーボード制が良いと思います。


 話が横道に逸れましたが、今回は記事を中心にまとめていっておりますので、新たな局面へ展開が動けば考察していきたいと思います。


※今回、コメント、TB頂いた諸氏にこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。



■ 以下記事抜粋内容



村上ファンド、阪神株の保有比率39.77%に


http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051011AT2D1102L11102005.html

 村上世彰氏が率いる投資ファンドの阪神株の保有比率が3日時点で1.64ポイント上昇し39.77%になった。村上ファンドが11日、関東財務局に提出した大量保有報告書で明らかになった。同ファンドの保有比率は1日時点で38.13%だったが、3日に690万4000株を市場で買い増した。東京証券取引所では同日の阪神株は808円から967円で推移していた。 (23:41)




阪神電鉄株 買い集め 村上ファンド 次の手は
11日にトップ会談


http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20051011mh14.htm


 MACアセットマネジメント(村上ファンド)を率いる村上世彰氏は8日の講演で、阪神電気鉄道の株を買い集めた理由について、「資産内容が良いが、経営は甘い」と説明した。11日に大阪市で開かれる西川恭爾・阪神電鉄社長とのトップ会談を前に、村上氏の発言から透けて見える村上ファンドの戦略と、阪神電鉄の対応を探る。


「株買い増し」有無が焦点に
「経営権を取ろうとは思っていない」


 村上氏は「阪神電鉄はもともと、灘の酒屋などが金を出して鉄道を作らせた。酒屋は寄付しても口は出さなかった」などと、創業時の発起人に自らをなぞらえ、「株主にとってより良い企業になるのが一番大事で、経営権を取るつもりはない」と強調した。

 ただ、村上ファンドの保有比率は、10月1日の段階で38・13%に達し、重要案件への拒否権を発動できる3分の1を超えている。


 すでに経営を大きく左右するだけの株式を手中に収めているうえ、市場関係者には「村上ファンドは3日以降も買い進めており、保有比率はさらに高まっているはず」との見方もある。 このため、阪神電鉄は、村上氏の真意を測りかねている。村上ファンドがさらに買い増しているかどうかで、トップ会談の流れは大き左右されそうだ。



資産の有効活用求める
「ダントツで良い会社」


 村上氏は「鉄道会社の資産をいろいろ調べたら、阪神はダントツだった」と評価した。「西武鉄道をきっかけに、鉄道会社を徹底的に研究した」とも述べた。 村上ファンドは今年2月に西武鉄道の全発行済み株式を公開買い付け(TOB)で取得する方針を明らかにしており、かなり早い段階で、阪神電鉄に照準を定めていたといえそうだ。 また、「阪神電鉄はJR大阪駅前の一等地に1万坪以上の資産を持っている」と述べ、巨額の含み益を抱える阪神百貨店の土地などに、大きな魅力があるとの認識を示した。


 11日のトップ会談では、不動産の証券化などで調達した資金を、百貨店事業などに投資したり、自社株消却に使ったりといった手法で、株主に還元するよう求める模様だ。阪神電鉄側も資産の有効活用策を検討している。



上場提案「1つの選択肢」
「球団上場にこだわっているわけではない」


 プロ野球・阪神タイガースの上場について、村上氏は「一つの選択肢として示した」としながら、「(上場に)こだわっているわけではない」とも述べた。村上ファンドが4日に球団上場を提案したことは、球界やファンの間で大きな反響を巻き起こした。阪神電鉄は「球団はグループの『至宝』」などとして、上場を拒否する姿勢を示している。


 この日の村上氏の発言は、トップ会談で溝が埋まらない場合も、直ちに強硬姿勢に出ることはないとのメッセージとも受け取れる。



「安心して買っていい」 阪神幹部が村上氏に助言?


 村上ファンドを率いる村上世彰氏が、阪神電鉄株を大量に買い進めた理由の一つに、阪神電鉄経営陣の一部から「安心して買っていい」と言われたことを挙げたことは、その真意をめぐって関係者の間で波紋を広げそうだ。


 村上氏は講演で「なぜ阪神の株をここまで買い増したかというと、この経営者は立派だなという一部の経営陣の方に会ったからだ。その人にも『安心して買っていいですよ』と言っていただいたので、買ったという経緯もある」と語った。仮に、村上氏の発言通りだとすれば、阪神電鉄の経営陣側に、阪神電鉄株の大量購入を事前に容認した人物がいた可能性が出てくるが、事実関係は定かではない。



 阪神電鉄側は「村上氏の発言の事実と内容が把握できないのでコメントのしようがない」としている。



(2005年10月11日 読売新聞)





村上氏、阪神電鉄と会談「ファンの民意問えばいい」
2005年10月11日21時21分


http://www.asahi.com/business/update/1011/063.html



           欽ちゃん04


トップ会談を終え記者に囲まれる村上世彰氏=11日午後0時49分、大阪市福島区で


 阪神電気鉄道の株式の約4割を元通産官僚の村上世彰(よしあき)氏が率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)が買い占めた問題で、村上氏と阪神電鉄の西川恭爾(きょうじ)社長による初のトップ会談が11日午前11時から大阪市の同電鉄本社であった。会談後に会見した村上氏は、プロ野球・阪神タイガースを持ち株会社方式で上場させる姿勢を正式に提案、「ファンが望む方向で上場する方法はいくらでもある」と述べ
た。これに阪神電鉄の西川社長は「完全子会社として球団経営の自由度を高めるのが一番だ」と語り、反対姿勢を明確にした。村上ファンド側は同日夜、株式購入に必要な額を5000円程度に抑えてファンが株主になれるよう工夫する案を提示したと発表した。


 会談を終えた村上氏は午後0時40分すぎから電鉄本社1階で記者会見した。

 タイガース上場について村上氏は会談の中で基本的には上場する姿勢を示したものの、「インターネットなどでファンの民意を問い、反対が多ければやめればいい」と上場に必ずしもこだわらない立場を示した、という。


 村上ファンドは、球団上場の際の株式売り出し利益や株主への配当を獲得することを期待しているとされる。しかし、利益を優先する姿勢にタイガースファンや球界関係者からの批判が強まっているため、ある程度、妥協する構えがあることを示したものだ。


 阪神電鉄は実勢価格が帳簿上の価格をはるかに上回る土地や建物を多数保有している。今回の会談で村上氏は「不動産が10年も野ざらしなのは良くない」と不動産の有効利用を促したが、阪神甲子園球場については「今のままがいい」と述べるにとどめた。


 会談後、会見した西川社長は「含み益のある不動産の活用策を検討したい」と答えたという。今後、大阪中心部の阪神百貨店といった保有不動産の売却や不動産投資信託(REIT)の手法を利用した有効活用策が両者で検討される見通しだ。


 西川社長はまた、会見の最後で「良い提案は受け入れる、ふさわしくないものはお断りする」として、是々非々で対応する、とした。


    ◇


 村上ファンドが11日夜、自社のホームページで明らかにした会談内容には、阪神電鉄子会社のプロ野球・阪神タイガースの上場への具体策などが並んでいる。


 ファンが株主になりやすいように球団株を5000円程度から買えるようにするほか、上場を目指す際には公式ファンクラブにアンケートをして賛否を問うことも表明したという。


 また、同ファンドは提携すれば阪神電鉄の利益につながる企業の候補リストや、事業ごとの価値向上策を村上ファンド側が提案していくことも会談で了承された、としている。





「球団はファンのもの」阪神・星野SD


http://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/news/20051011i514.htm


 阪神電鉄と村上ファンドのトップ会談が行われた11日、球界は様々な反応を見せた。日本シリーズという最大のイベントを前に、球界が揺れ動いている。


 阪神ナインは、甲子園の室内練習場で約2時間の練習をこなし、シリーズに集中する姿勢を見せた。岡田監督は「現場がどうこう言う問題じゃない」と、これまでと同じコメントを繰り返し、選手会長の今岡も「もうコメントはいいでしょう」と素っ気なく話すにとどまった。


 また、村上氏からの要請で7日に都内で会談したという星野仙一・球団オーナー付シニアディレクター(SD)は兵庫県芦屋市内で会見し、「阪神タイガースは、ファンから球団を預かっている感覚。ファンのものだ」と持論を展開。「日本球界の最高のステージである日本シリーズを前に、こういうことが起きたこと自体が残念」と球団上場への反対を訴えた。

          ◇


 この問題は11日のプロ野球・有識者会議でも検討された。会議では、米大リーグ、インディアンスが1998年に上場した例などをもとに検討。


「球団は文化的公共財だから市場原理にまかせるのは限界がある」との意見が多かったという。会議の梶原拓座長(前全国知事会長)は「球団も近代的な経営感覚が必要だという警告の意味ではプラスだが、上場は消極的に考えるべきだというのが支配的だった」と語った。根来泰周コミッショナーも「日本シリーズの前に水をかけるのは非常に遺憾」、「上場は内容のない話が(球界やファンを)混乱させている」など、上場について改めて否定的な見解を示した。


(2005年10月11日22時36分 読売新聞)





阪神電鉄株問題 村上世彰氏11日の発言要旨
2005年10月11日21時22分


http://www.asahi.com/business/update/1011/112.html


 阪神電鉄側との会談後、村上世彰氏が報道陣に語った内容の要旨は次の通り。


 阪神タイガースのファンの皆様、球団の皆様にご心配をおかけしたことをまずおわびしたい。「村上タイガース」なんてひとことも言ったことがない。私が球団を経営しようという気持ちはさらさらない。


 球団の上場にこだわっているわけではない。一つの選択肢だと思っている。ファンが望んでいるかどうかだ。タイガースの公式ファンクラブは15万人いる。その3分の1が反対だったら上場をやめるといったように、インターネットを使うなどしてファンの意見をきちっと聞きたい。


 上場は、ファンの賛同が得られると思っている。ファンクラブの会費よりも安く株が買える仕組みで、ファンサービスが進むよう考えたい。


 阪神電鉄にとって、100%子会社であることが一番良いと論理的に示せるなら、それでいい。しかし、資金調達でより強いチームにすることも意味がある。妥協の余地があると思う。


 (球団上場を事実上、不可能にしている)今の協約がファンの意識を反映しているのか、オーナー会議だけで決まって透明性はあるのか。 上場によって透明化することで、裏金なんてなくなる。(球界幹部から)賭博という言葉が出てくることすらおかしい。そういうことをなくすのが改革ではないか。


 阪神電鉄は愚直にやってきた。だからいい企業として出てきた。考えれば考えるほどよくなる要素がある。私見だが、甲子園球場は今のまま、ツタがからまった汚い外観の方がいいと思う。ドームもいらない。


 先週、阪神球団の星野仙一シニアディレクターと会った。星野さんは好きなので、好きな人に怒られるのは悲しい。「激怒はしてない。心配しているだけ」と言われた。





「お騒がせし反省」 球団経営「さらさらない」 村上氏
2005年10月11日


http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200510110029.html


 阪神電気鉄道と、元通産官僚の村上世彰(よしあき)氏が率いる投資ファンドの攻防は11日、両者のトップ会談で第1ラウンドが終了した。堅実経営を地でいく阪神タイガースの親会社、かたや旧来型の経営にことごとく「物言い」をつけてきた風雲児――。直接対決を控えたこの日朝、大阪市福島区の阪神電鉄本社は緊迫した空気に包まれた。


 会談は午前11時から始まり、終了後、午後0時40分すぎから、同本社1階ロビーで、村上氏が立ったまま報道陣の質問に答えた。


 冒頭、村上氏がこう切り出した。「私が球団経営しようという気持ちはさらさらない。日本シリーズ直前におさわがせして反省しております」


 村上氏は「上場にこだわっているわけではない」としつつも、「いくらでも方法はあるのに、最初から無理だと考えるような文化はやめてほしい」と訴えた。そのうえで、「例えば、3分の1のファンが反対すれば上場をやめるといったように、ルールを決めて、そのうえで考えましょう」と阪神側に提案したことを明らかにした。


 出社する社員の表情は一様に硬かった。


 1905(明治38)年4月に鉄道事業を始め、今年で1世紀。タイガースが宿敵巨人を甲子園で倒してリーグ優勝するという、願ってもない結果となった。


 「今年は、100周年ですよ。細々とやってきて、頼りはタイガースだけなのに……」。ある社員はこうぼやいた。「今ごろ、日本シリーズの話題で持ちきりになるはずなのに、世の中の関心はみんな村上ファンドの話ばっかりや」





球団経営考えるきっかけに 大阪府の太田知事


http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2005101101002793_Economics.html



 阪神電気鉄道の西川恭爾社長と、同社筆頭株主の投資ファンド(村上ファンド)を率いる村上世彰氏との初のトップ会談を受け、阪神タイガースファンを自認する大阪府の太田房江知事は11日、記者団に「(阪神側は)球団経営の在り方を考えるきっかけにしてほしい」と述べ、村上氏の手法に一定の理解を示した。


 太田知事と村上氏は旧通産省の先輩、後輩の間柄。太田知事は電鉄株の買収が伝えられた直後、共通の知人を通じて村上氏に「阪神は関西の大事なコンテンツ。ファンの気持ちをくみ取ってほしい」と伝えたという。太田知事はさらに「村上氏のやり方には必ずしも反対ではない。球団経営を長い目で見て問題提起していると思う」と話した。

First upload: 10月11日19時37分



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■ 記事情報元


http://news.google.co.jp/news?hl=ja&ned=jp&ie=UTF-8&ncl=http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20051011mh14.htm