煙か土か食い物 舞城王太郎

テーマ:

552円講談社


 以前この方の小説を読んで、ちょっと好みでなかったので
他の本を読まなかったのですが、外れの少ない
メフィスト賞受賞作でしたので、
手に取ってみました。


 暴力的、性的な色が強い文章に、
全てをかっとばす勢い有る名探偵。
勢いありすぎて、愛せない性格であるほどなのに
ハラハラするシーンがこれでもかと続き、
目が離せない。
 

 ここまで性格破綻者が並ぶと
まともな人はいないのかと疑いたくなるが
傍から見れば主人公の父は国会議員
兄はその後継ぎで、本人はアメリカで
バリバリ活動中の凄腕医師。
…まともどころかエリートだよな。

 意味深なタイトルは、登場人物の言葉

「人が死んだ後の選択肢は、所詮3つ」

という意味で、含蓄あります。


 名探偵も飛び越える頭脳派の
主人公は、暴力もOK見かけも悪くなく
モテモテで、三人称でかいたら相当エエ男に
なりそうだけど、腐った内面どろどろ垂れ流し
状態で進むので、男性にも好感度高いかも(笑)


ラストもちょっと唐突な印象あるけれど
すべてパワー!破壊力!!の勢いで、一気に読めます。
…ハッピーエンドほのぼの好きは、やめておいた方が
無難。

舞城 王太郎
煙か土か食い物
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