【本のこと あれこれ】 since 2004

やっぱり本が好き!2004年11月から本にまつわるあれこれを記録しています。

イギリスの人気絵本作家パット・ハッチンスの代表作のひとつに「ティッチ」シリーズがあります。小さな男の子の名前です。

 

イギリス生まれのハッチンスが結婚し、夫の仕事の関係でニューヨークに滞在中に生まれた作品だそうです。最初の2冊はいしいももこさんによる翻訳です。

1975年4月発行

 

ピートメアリという兄と姉のいる3番目の子、ティッチ。兄弟でも持っているものがちがいます。自転車、凧、楽器、大工道具…ティッチの持っているものは全部ちいちゃいんです。なんだか得意気なピートとメアリに対して、ティッチの寂し気な表情。

でも、後半から読者にもだんだんわかってきます。これ、3人の持ち物を合わせたらとっても素敵なことになるんじゃない?

 

最後は、ティッチの持っていた種が目を出し、大きく育ちます。ティッチの顔つきを見てください。大きさの上では、ティッチの大勝利といったところ。でも、忘れてはいけません。3人の持ち物が合わさってこその結果なんです。(この考え方はなんだか日本の民話風でしょうか?)

 

『絵本作家のアトリエ3』にパット・ハッチンスが登場しています。

 

『ティッチ』のおはなしは、パットの長男のモーガンをめぐるエピソードが元になっているそうです。

彼が二、三歳のころ、近所の遊び場によく連れていっていてね。モーガンは年長の子どもたちの仲間に入れてもらいたくてたまらないんだけど、彼らはよちよち歩きの赤ちゃんなんかと遊びたくないから、いつも走って逃げてしまう。それを見ていて思いついたのが、一番年少の子が、いつも一番小さいものを与えられて、でも最後には勝利するというあのお話だったわけ。(125p)

ティッチはテレビの人形アニメーションにもなり、本国イギリスのほか、アメリカ、カナダ、フランス、メキシコ、イスラエルなど海外でも放映されたとか。日本でも見てみたい…ビックリマーク

 

2作目は『ぶかぶかティッチ』。

1984年7月発行

 

タイトルと1作目から想像できるとおり、にいさん、ねえさんのおさがりを着ているティッチのおはなしです。その背景に注目。ティッチが成長している、ということなんです。そして、リビングで兄弟のやりとりを見守っているおとうさん、おかあさんの姿もじっくり見てください。

 

おとうさんとお店に行き「できたて ほやほや」のズボン、セーター、くつしたを買います。なんてピッタリなんでしょう。

 

さて、場面はふたたびリビング。おかあさんが連れてきたのは「うまれたて まだ ほやほや」のあかちゃんですラブラブ

 

さあ、ティッチはどうする?あかちゃんに差し出したものは?おにいちゃんになったティッチ。自分のにいさん、ねえさんから言われたことそのまんまを言っています。これもある意味、ティッチの勝利です。と同時に、ティッチの成長の証でもあるように思います。

 

リビングの窓から見える庭、そして中にある大きな鉢の植物、鳥の成長ぶりも、あわせてご注目ください。

 

この作品はパットの次男のサムがモデルだそうです。

 

3作目はちがう出版社から、ちがう訳者による発行です。

1994年9月発行

 

おなじみの三兄弟(赤ちゃんは登場しません)、それぞれ自分の部屋があり、にいさん、ねえさんはおもちゃで部屋がいっぱい。ティッチの部屋はとってもきれい。だって何にもないんだもの…そして表紙のようにに、おさがりをもらい自分の部屋へ…別の言い方をすると「部屋のかたづけを手伝った」というわけです。細かく書かれた遊び道具を眺めるのも楽しくなります。

 

自分とわたしの息子たちの子ども時代に読むことは叶いませんでした。それがかなり残念…とてもいい作品です。

 

 

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