【本のこと あれこれ】 since 2004

やっぱり本が好き!2004年11月から本にまつわるあれこれを記録しています。

「くんちゃん」シリーズのドロシー・マリノの絵本です。ぬいぐるみのアルフレッドはくんちゃん同様、くまです。原書は1961年に発行されています。岩波の子どもの本はその16年後の1977年に刊行されています。
ふわふわくんとアルフレッド ドロシー・マリノ 文・絵 石井桃子 訳
1977年6月発行

 

朱色とグレー(←朱色とのバランスが悪いですが、さすがに灰色とか鼠色とは言えない)の色合いがおしゃれです。部屋の壁紙を表現しているストライプ、そして豪華なソファー。いかにもアメリカっぽいですね。食卓では別の背景─ちがう壁紙になっていますよ。

 

ふわふわくんはくまのおもちゃです。友だちのアルフレッドといっしょに住んでいます。ふわふわくんが主体で物語がはじまります。

 

ふたりは、アルフレッドがあかんぼうのときからの友だちで、大きさはいまでは逆転。朝ご飯を食べるとき、コースター・ワゴンに乗るとき、テレビを見るとき、夜、寝るとき…アルフレッドとふわふわくんはいつもいっしょです。

 

そのうち、ある日、郵便屋さんがアルフレッドに大きな箱を持ってきてくれます。箱を開けてみると、中から新しいおもちゃが出てきます。アルフレッドは、とらのおもちゃにしまくんという名をつけます。

 

それからというもの、アルフレッドは、もうふわふわくんと遊びませんでした。アルフレッドはふわふわくんを、積み木といっしょにおもちゃ箱に放り込んでおきます。しまくんがアルフレッドに取って代わられたわけですね。

 

ここまでは、淡々と、1ページずつ場面が変わり、話が進んでいきます。アルフレッドは、かつてふわふわくんといっしょにしていたことをしまくんとするわけなんですが、その場面でのアルフレッドの様子は、少し以前とちがっています。成長の度合いがわかるのです。

 

ある日、アルフレッドは裏庭の大きな木の下へ、おもちゃ箱を持ち出し、積み木で自分としまくんの家を作り始めます。ふわふわくんは、おもちゃ箱のわきで寝ていました。アルフレッドがふわふわくんをそこへ放り出しておいたからです。アルフレッドは、もうふわふわくんには見向きもしませんでした。

 

そのとき、妙なことが起こりました。

「どうして ぼくも なかまにいれて くれないの?」という声がしたのです…

 

新しいものが古いものに取って代わられる。これは、世の常、人の常、でしょうか。新しいものに魅力を感じるのは、子どもにとっては成長のあかしでもありますね。でも、そのまま放り出されて見向きもされないんじゃ悲しいなぁ…

映画『トイ・ストーリー』でも、そんなおもちゃたちが描かれていましたね。

 

声をあげた(!)ふわふわくんと、アルフレッドのやりとり、ふわふわくんの行動を、ぜひ絵本でご覧ください。アルフレッドのおとうさん、おかあさんも登場します。

 

岩波の子どもの本には小さな二つ折りの紙が挿入されています。この本では「訳者のことば」として、石井桃子さんが作者ドロシー・マリノについて解説しています。

1912年アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド生まれ、小さいときからぬいぐるみのくまが大好きで、5歳のときにぬいぐるみのとらをもらった。この「ふわふわくん」のお話は、作者の小さいときの思い出につながっているのかもしれないetc.…

 

ところで、「ふわふわくん」の元の英語は「FUZZY」です。これもまた、「うさこちゃん」同様、名訳です。

 

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