【本のこと あれこれ】 since 2004

やっぱり本が好き!2004年11月から本にまつわるあれこれを記録しています。

子どもの頃読んだ「ドリトル先生」シリーズの1巻目を再読しました。
『ドリトル先生アフリカゆき』 ヒュー・ロフティング  井伏鱒二 
1951年6月発行 2000年6月新版発行

再読しようとしたきっかけは『ベスト・エッセイ2016』に収録されていた佐藤雅彦の「たしかに…」というエッセイです。電車の中で熱心に図書館の本を読んでいた少年が、ページをさかのぼって「たしかに…」とつぶやくのです。佐藤氏はその本はいったい何だろうと好奇心が抑えられず、かといって話しかけるわけにもいかず、やっと読み取れたのが「ドリトル先生」という文字。ならば読んでみようと思ったところ、なんとシリーズがずらり13冊もあることに驚くのでした。(エッセイの内容はかなり端折っておりますので、気になった方はぜひ全文をお読みくださいごめん さて、ドリトル先生の第1作目がこの『ドリトル先生アフリカ行き』です。作者のヒュー・ロフティングが第一次大戦の戦地から幼いふたりの子に絵物語として手紙を送っていたものが元になっています。そう、独特の味のある挿絵も作者によるものなんですね。1920年に出版されています。

日本語版の翻訳は井伏鱒二。文学史では「山椒魚」「黒い雨」の作者として知られている人です。翻訳を依頼したのは石井桃子さんで、そのあたりの経緯は、この本に収められている「あとがき」(1978年5月)と、「ドリトル先生物語」についてという石井桃子さんの文章(1978年3月)で知ることができます。

さらに収録されているのは
橙作者ロフティングと「ドリトル先生」の誕生
橙「ドリトル先生物語」の主人公たち
橙各巻の紹介
という、親切にして豪勢なもの。登場人物、おはなしのあらすじは挿絵もついているのです。

最後に岩波書店編集部から読者のみなさまへ(2002年1月)という文があります。これは、「ドリトル先生物語」に登場する、アフリカをはじめ発展途上国の人々、さまざまな病気や障害をかかえた動物たちの描き方をめぐって、1970年代以降、人種差別、障がい者差別がふくまれているという指摘がなされてきたことへの、編集部の見解、おもいが書かれたものです。

子どもの頃、読んだ記憶はあっても、ストーリーまでは覚えていなかったのですが、サルが手足をつないで橋を作り、その橋をドリトル先生が渡る、という場面は「知ってる!」と思ったのでした。

ところで、「たしかに…」とつぶやいた件の少年の読んでいたドリトル先生の本は、おそらくこの1作目ではない、とわたしは思いました。この先のシリーズを読み進めたら、きっとこれだ!と気づけるでしょうか。まぁ、読んでみることにいたしましょうか。
 
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