感謝のブログ

日々、生かされていると思っていますので、感謝の気持ちを持って全力で生活します。愛と調和の精神を発展させ、人々が満足できる社会となるよう努めます。どうかよろしくお願いいたします。世界が平和で豊かでありますように!


テーマ:

総理

筆者:山口 敬之

出版社:幻冬舎

平成28610日初版発行

 

この本は、平成199月に安倍総理(第一次安倍内閣)が辞任した以降、平成249月に自民党総裁に返り咲き、現在の第二次安倍内閣に至るまでの過程を克明に記した本です。筆者は、長年、TBSの報道局で活躍されていた方で、安倍総理とも親しく、平成244月には、一緒に高尾山にも登ったりもしています。私は、人物評論を書く際には、対象人物との距離が大切だと思っています。対象人物と離れすぎていては、自分自身で事実を見聞きすることができず、あまりに近いと情に掉させば流されると言われるとおり、客観的な分析が出来なくなる恐れがあります。筆者は、その点を理解しており、

 

『政治家に肉薄すればするほど、「政権にすり寄るポチ」「政治家の太鼓持ち」などといった誹謗中傷の対象となる。もちろん、政治家に接近するために不正な手段を用いたり、親しくなった政治家の提灯記事を書いたりするのであれば言語道断だし、そういう人物はもはやジャーナリストではない。その一方で「取材対象との距離が近い=不適切」という類の批判には私は断固反対する。遠巻きに見ているだけでは政治の現場で何が起きているのか、重要な部分は全くわからない。最前線の現場に突っ込んでいってこそ、生身の政治家の息遣いを感じ、政治の本当の力学を知ることができる。そして、政治家との信頼関係を築けないと最前線に陣取れない。』(16P

 

私も筆者の考えに同感しています。遠巻きに見たり聞いたりした情報のみでは奥の深い評論は出来ないと思っています。この本を読むと、返り咲きを果たす平成249月の自民党総裁選に出馬するべく、明確な「積極的出馬論者」は、安倍さんの周辺では、菅義偉さんだけであったようです。菅さんは安倍さんにこう言います。

 

「今回出ておかなければ、安倍さんの(みそぎ)

(いつまで経っても終わらない。勝つに越したことはないが、たとえ負ける可能性があるとしても、戦闘姿勢を見せるには、今出るしかないんですよ。」(109P

 

この説得があったことにより、自民党総裁選に出馬し、そして総裁選を制し、第二次安倍内閣が誕生しました。この本の中で私が特に注目したのは、消費税増税に関する記述です。平成264月に消費税を5%から8%に上げた後、当初の予定では平成2710月に消費税を8%から10%にする予定でしたが、延期しました。その後の延期(平成294月予定)も含め、現在まで2回の延期があったのですが、そのうち、1回目の延期の際の、安倍首相、麻生財務大臣、及び筆者とのやり取りがありました。平成261116日の夜、オーストラリアのブリスベンのホテルでの出来事です。麻生財務大臣も同じホテルに宿泊しており、安倍さんが麻生さんに

 

「消費税増税を先送りし、衆議院を解散にして国民に信を問うつもりです。」(147P

 

と事前に伝えてあったため、麻生さんとその背後にいる財務省職員との増税を巡る駆け引きが記されています。みなさんもご存知のとおり、財務省は増税することに執念を燃やしています。その財務省が消費税を上げるため、あの手この手で巻き返しを図ります。具体的には、筆者が安倍さんと客室で衆議院の解散原稿を一緒に読んでいると麻生さんから連絡があり、(安倍さんは今の時点では麻生さんに会わない方が良いとの判断から)筆者のみ麻生さんの部屋に向かい、消費税増税の6つのメリットについて、気迫溢れる説明を受けた後、

 

『「増税を先送りするから解散する」と言うんじゃなくて、「予定通り増税するか、先送りするかの判断を私に託して欲しい」と言って解散すればいいんだ』(159P

 

と言われます。その後、筆者は安倍さんの部屋に取って返し、麻生さんから言われた内容を全て正確に伝達したものの安倍さんの当初の決意は変わらず、当初の予定通りの原稿で宣言し、衆議院を解散しました。政治とは奥深い人間ドラマがあることを垣間見ることができました。最後に筆者は、言います。

 

『私が本書で示したかったのは、安倍晋三という人物、麻生太郎という人物、菅義偉という人物が、政治の重要な局面でどう発言し、どう行動したのかという客観的事実である。総理大臣とはどういう仕事なのか。私が体験し目撃した事実を公表することで、読者が「日本という国で、平成という時代に、総理大臣を務めるべきはどういう人物か」を考える材料としてくれたら、これ以上の喜びはない。』(234P

 

政治で大切なことは、決めることであると思っています。また、決まったことは、マスコミなどで知ることができる(表に出てくる)のですが、そこに至る過程は、本書のように政権に肉迫した本を読むことでしか知り得ることができません。この本は、現在の安倍内閣の政策決定過程が良く分かる本ですので、是非、読んでみてください。

 

最後になりますが、現在の安倍内閣の女房役となっており、私がアメンバー及び読者となっている菅さんのブログを紹介しておきます。私は、菅さんが安倍内閣で官房長官を務めている限り、安倍内閣は安泰であると思っています。野球で言うと、キャッチャーの役目になるのですが、球場全体を見渡し、気になることがあると俊敏に動くことのできる素晴らしい方ですので、是非、ご覧になってみてください。

 

拙い文章をお読みいただき、ありがとうございました。

 

多くの方が、本日、最後のお正月休みになると思いますが、どうか充実した良い休みとしてください。

 

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