2007-03-24 23:48:35

■Talk to Me トーク・トゥ・ミー

テーマ:映画

■Talk to Me トーク・トゥ・ミー

●ドン・チードルは、マイルス・デイヴィスを演じる(監督もかな)前に、Ralph Waldo“Petey”Greene =ラルフ・ウォルド”Petey”グリーンという人物を演じているのだが、この主人公となる男、日本ではほとんど馴染みのない御仁だった模様で興味深い。
60年代のアメリカ。DJであれば、ボブ・クレインやアラン・フリードなどご存知の方も多いかとは思うのだが、ラジオのパーソナリティともなれば、現地にいない限りなかなか縁がなかったのではないか。事実、我も知らなんだ。





1928年1月23日に生まれたグリーンは、アフリカ系アメリカ人のテレビ、並びにラジオのトークショーのホスト、ま、パーソナリティだったというわけだが、彼には前科があった…。
グリーンは、ハイスクール中退後に軍隊に入隊。そこで薬物乱用のための1953年に除隊となった模様だが、それまでは朝鮮戦争等で派遣兵として戦場に駆り出されている。除隊後の60年、彼は小さい食料雑貨品店において凶器で脅し強盗をした罪で10年の刑。
さて、収監された刑務所…そこで彼はDJをやっていたらしい。刑務所内のDJですと…そういう更正のためのプログラムが組まれていたのかな…ま、刑務所によっては要注意人物は別として、家族が訪れて共に過ごしたり、クリスマスに外泊許可があったり…様々な取り組みがあるのは聞き覚えがあるのだが、60年代の刑務所にDJの設備、あったんだって…。



で、1965年、グリーンは彼自身のトーク(喋りでネ)で、刑務所内で孤立した受刑者をポジティブな上昇思考へと導き、自殺を思い止まらせたそうな。この働きにより、彼の刑期は減刑、出所後にAM局であったWOLのパーソナリティの職を得る、ということになる。

ラジオ局のマイクを前にして、彼のトークは冴え渡る。遠慮会釈ないズバリ本音がガンガン!即行でファンを獲得。白人主流、経営陣も白人といったラジオステーションで人気を得た彼は、やがてテレビからの出演依頼に応え、彼自身のテレビ番組をWDCA-TVで開始。
1978年3月8日には、訪米中だったユーゴスラビアのチトー大統領を迎えるジミー・カーター大統領就任時のホワイトハウスに…多分、前科者(及び麻薬常習前歴者)として招待されたはじめての人物であったはず。



グリーンの様子はTrailer、スチールの通り!
うだるような真夏の暑い真昼時。ポリエステルか?化繊の、胸元が大きく開いたヒラヒラ~開襟シャツにベスト。幅広のベルト!ネイビー・ブルーの派手なパンタロンを穿いたアフロの男は大声で喋る。

時代を遡るに滅法心強いソウル・ミュージックも無論ふんだんに流れると期待しながら、当時の黒人たちがアメリカで立たされていたポジションに意義を唱え、捨鉢になりがちなカラードに社会的意識を持つことを促し、疑問・不満・怒りを爆発させたワシントンDCのスピーカー“グリーン”。そのトーク・スタイルは、アメリカの歴史上で黒人社会が最も騒然とした時代の中、ブラックアメリカン及び、更生し社会復帰を願った服役者…といった同胞に大きな勇気を与えた、という。

彼の社会活動家の側面。それは自らが身をもって体験したことに他ならなかった。つまり、服役者が刑を終え、社会に戻って更生しようにも数多くの壁が断ちふさがっている。もう一度立ち直ろうとしている者達…そんな前科者の社会復帰に対する貢献。服役者だった過去を持つ者達自らが立ち上がり、新たに社会復帰してくる者たちをサポートする組織の構築等々。
彼は癌で亡くなる。その死を弔うために凡そ8000人の人々が、ミシガン通りにあるウエズレーAMEシオン教会の外に並んだという。
彼は、貧困と人種主義に抗議するために最も効果的なメディアとして、当時のラジオ、テレビに登場した。



物語は、グリーンが収監された刑務所暮らしの後半から始まるらしいが、主役を演じるチードルはこの役柄に関して、英雄的な描き方ではない、あの時代に生きたグリーンらしい、真っ当な姿を求めたようだ。賢明ですやね~流石チードル!って、ますます見たいゾ、この映画。
配役は他に、Trailerで既にお分かりの通り、マーティン・シーンはラジオ局の代表で当初グリーンの喋りに面食らいながらも彼を援護する役柄らしい。グリーンのガールフレンドに「ハッスル&フロウ」で注目されたタラジ・P・ヘンソン。10代からスタンダップ・コメディでならした「バイオハザードⅡ」等のマイク・エップス。歌良し踊り良しの巨漢!セドリック・ジ・エンターテイナー。
で、今回のコンビネーションの良さ!グリーンと出会うことでその後の人生を変える…グリーンの生涯の友となるラジオ局の番組編成マン、ヒューズ役に「キンキー・ブーツ」のキウェテル・イジョフォー!!!。で、本物のヒューズは現在ロス在住の映画のコンサルタントだそーです。映画のコンサルタントって何するんかいな~。



監督は俳優であり、二作の監督作品を手がけているケイシー・レモンズ。彼女の相方はディカプリオ主演「ロミオ&ジュリエット」の際には警察署長役を演っていた俳優。覚えてますかいな~?!昨今はTV畑で活躍中。
で、彼女に対してドンチードルは、とても男性的な映画、もしくは男兄弟の関係にも例えられる場面展開が主軸にあるような作品を演出してくれる彼女の存在は、今まで自分では感じなかった部分や心に浮かんでこなかった部分を指摘してきたり、ひじょうにユニークなんだ、と。

彼女自身、映画監督としてこの映画に携わることになり、感じたことは…ブラックの俳優達、つまりドン・チードルやキウェテル・イジョフォーが、自分たちはブラック(アフリカンアメリカン)の内も外も、良~~~く分かっていると思っていたようなだけれど、実はブラックの女性である私の方がよ~く知っているのよね、と。余裕綽々ッ!

彼女が、ブラックのどのポジションで何を感じるのか、何を笑うのか、何に共感するのか…男より女のポジションにいた方が、シニカルに世の中を見てきたってことでしょね。そーゆー経緯が彼女の中に蓄積されているのだろう。その自信に裏付けられ、優れた俳優が演じるアフリカンアメリカンのあの時代。まだ受け取ってなかった60年代からのメッセージが見たいぞ。



ビデオやフィルムといった当時の記録がほとんどない中、僅かに残されたテープと古い新聞記事から得られた情報、そしてグリーンに関わった人々の話、彼を友のように話す当時ファンだった者達。そんな細かな情報を手繰り寄せ、映画用の脚本が書かれた模様だ。が、原作は俳優でもあるマイケル・ジェネット。脚色はマイケル・ジェネット(スパイク・リー監督作「シー・ヘイト・ミー」の脚本でっせ…)とリック・ファミュイワ(今ふたつだった「ブラウン・シュガー」の監督・脚本家でっせ)が共同で手がけている。そ、そこがちょいとは不安なんだが…。役者いいから、演技でカバーするっかな!監督、脚本、主要人物、ブラックアメリカンがまとまったんで、スピリットは一等大事。ソウル(魂)の方向、曲げちゃ~いかん、といった大事な話のはずなんだ。娯楽の要素も盛り込み、数十年タイムトリップしますかい。頼むよ、制作陣。

普通に数えても、ブラックの俳優が主役を演じる映画が年間アメリカで何本上映されるか…。白人俳優主演に比べれば、圧倒的に本数の少ない中、ドン・チードルの役者冥利やね~と目の離せない作品が続きそうだ。結果は監督の腕次第なんだが、チードルってことで客が呼べる日本であって欲しいのだがな。見たいデスよ、コレは!ね!(2007年/製作国アメリカ/アメリカ公開2007年7月20日/日本公開、あるかな~あるよね~)


▲Trailer


▲Official site
公式オフィシャル、間もなく

●Directer:Kasi Lemmons ケイシー・レモンズ
●Screenwriter:Rick Famuyiwa リック・ファミュイワ
  Michael Genet マイケル・ジェネット
  Michael Genet(story)マイケル・ジェネット
●Cast:Don Cheadle ドン・チードル Chiwetel Ejiofor キウェテル・イジョフォー Taraji P. Henson タラジ・P・ヘンソン Cedric the Entertainer セドリック・ジ・エンターテイナー Mike Epps マイク・エップス Martin Sheen マーティン・シーン

2007-03-23 21:31:30

■Reign Over Me

テーマ:映画

■Reign Over Me レイン・オーバー・ミー(原題)

●こんな組み合わせ、キャスティングは素敵だ。
こーゆー組み合わせ、上手くいきますように、と願いながら、きっと邦題つくよな~と思いながら…上映を待っているゼ。
無論、見なきゃわっかんないが、キャンスティングの妙でっせ。ドン・チードルとアダム・サンドラー!

物語は「911」以降の人生模様…いろいろ描かれてきたが、これ、一味違う「Reign over me」。
「911」で妻と娘を失い、今、外傷性ストレス障害に陥った男チャーリー・ファインマン。彼は心を閉ざし、外界との接触を拒み、一人悶々と暮らしているのか…。あの日のことを思うと、苦しさは増し、胸が締め付けられるようになるのかもしれない。







何も手につかず、周囲の新たなことにも何も興味を示さないまま、立ち止まってしまった男。そんな彼が、偶然にも大学時代のルームメイトだった友に出会う…という話らしい。

互いにもう若くない二人の青春時代。二人の男にとっての80年代のアメリカってどんなだったか…。二人は二十年近くの歳月を経て、どこでどのような再会をするのだろうか。







一方、かつてのルームメイトの変わり果てた姿を目にした男アラン・ジョンソン。医者である彼は、仕事の現場での問題を抱えながら、同時に妻との間の微妙な隔たりを感じ…どうしたらよいものかと悩んでいる様子。そんな時に再会した旧友の状態…。二人は、離れて過ごした十数年の時を埋めるかのように会話を交わしながらNYの街を歩く…。アランは、生きることに萎えてしまったチャーリーを救うのは自分だと心に誓う、のだろう。







二人の大人な男がスクーターに身を乗せて、走り回る様は実際に物語の中でどんな思いをもたらしてくれるのかな。切ないのか、な。ハシャギながら愉快なのか、な。良い物語でありますよーに。

監督は「マイノリティ・リポート」「コンテンダー」等の出演作、「ママが泣いた日」等の監督作や脚本作があるマイク・バインダー。大丈夫なんだろーか、と思いながらも出演者がうまく引っ張っていけ~~!と願っておこう。 主演の二人、心ここにあらずの男チャーリー・ファインマンにアダム・サンドラー。仕事のトラブル…重責を背景に友を思うアラン・ジョンソンにドン・チードル。そのアランのカミさんにはジェイダ・ピンケット=スミス(ウィル・スミスの嫁ネ)、キーファーのパパも出るのだ。

アダム・サンドラー人気は勿論だが、ドン・チードルもこの作品以降、マイルス・デイヴィスに扮する作品他、「トゥレイタ」「ブロークン・アドニス」「マーチング・パウダー」「クエスト・トゥ・レフ」など新作目白押しデス。ええな~この二人。(2007年/製作国アメリカ/アメリカ公開2007年3月21日/日本公開2007年)


▲す、すみません…遊びますた


▲Trailer


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。


●Directer&Screenwriter:Mike Binder マイク・バインダー
●Cast:Adam Sandler アダム・サンドラー Don Cheadle ドン・チードル Jada Pinkett Smith ジェイダ・ピンケット=スミス Liv Tyler リヴ・テイラー Saffron Burrows サフロン・バロウズ Donald Sutherland ドナルド・サザーランド Mike Binder マイク・バインダー
2007-03-20 13:47:02

■Pirate of the Caribbean:At World's End

テーマ:映画

▲Pirate of the Caribbean:At World's End:Trailer
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