2011-02-05 23:49:13

■ザ・タウン

テーマ:映画

■THE TOWN

●ハメット賞受賞チャック・ホーガン原作「強盗こそ、われらが宿命」の映画化。
監督は「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続き第二作目となるベン・アフレック。今回は主演も彼自身だ。
アフレック兄弟贔屓なので楽しみではあったが、さて・・・今回は観る前からなんだかやけに内容がわかってしまっている部分があってどうなんだろうね、と。

はじめからわかっている事件と犯人達。それがどう転がっていくのかと思いながら、やけに宣伝がデカいんじゃないかい、と思いながらも足を運ぶ。



ボストンの街、チャールズタウンを舞台にした物語のベースは、ここが全米一強盗の多い街なんだと。
凄い地域じゃないか。そんな街に住めないぞ、と思うがのっぴきならぬ事情もあるってわけです。
そんな街で育ち、裏家業は強盗という男の物語。

強盗といってもその様子はまるでスパイ映画もどきの鮮やかな手口、プロであります。昨今はそういう風に銀行強盗はやるんでありますか、と見入ってしまうわけで、これってCIAやFBIというかスパイもどきの様子に見えるのはただの映画ファンだからでしょうかね、とね。

銀行強盗に入り、行きがかり上人質を取ってしまい、その人質のその後の動向を探るために接近したら惚れてしまいました、という主人公ダグ。強盗はすれども人殺しはできねえ、という男だから足を洗い、違う生き方をしたい、んだと。



人質だった女、幼なじみの妹クリスタ、チーム強盗、彼らを牛耳る男、追い詰めるFBI、そして刑務所の中の父親。チャールズタウンで彼を取り巻くしがらみの中で更なる強盗をやらねば前に進めないって雁字搦めの中で、さて、彼はどう出るか・・・、どうなるのか・・・。

重いんであります。
見ながらこんな街には住みたかぁねえぜ、と思ってしまうんだから映画の思う壺であります。
悪人だらけじゃないに決まっているけれど、強盗多発地域なんて誰が好んで住むかい、と思えども人はわんさかいるんだから、そんなごった煮の街。住めば都なんて・・・慣れとしがらみなんでしょうか。
そういう街で何故抜け出せない人間がいるのかって話なんであります。





既に罪を背負っている男が生身無傷で抜け出せるわけがない。
追われ続けて安息の地のない・・・果てのない生き方しか残されていないって寸法であります。

「ハートロッカー」のジェレミー・レナーが憎たらしけど憎めないってのは、後のないワルでどうしようもないんで・・・好演であります。
「マッドメン」のジョン・ハム。スクリーンでは如何なものかと心配でありましたが(「マッドメン」には存分にはまりましたデス)、60年代広告屋の匂いは消して、FBIの捜査官フローリーとして地味目でもしぶとく追い立てます。
ちょっとつまらなかった「50歳の恋愛白書」でロビン・ライト・ペンの若き日を演じたブレイク・ライヴリーが今回蓮っ葉なオネエチャンで矛盾揺れ動く脇をなかなかの好演であります。
これで遺作となったピート・ポスルスウェイトは花屋のオヤジです。巧いもんです。最後の最後まで憎ったらしく演じ切って役者人生を幕でありましたね(本来の遺作となったのは「Killing Bono」)。







キャスティングがいいんで、強盗なんですがね、4人組み。どっか憎めないから困るでしょ。
人を殺すにゃわけがある、なんてそりゃ間違いですよ、エライこっちゃです。
ですから犯罪を肯定しちゃいかんのですがね、自動車なら盗むもカーチェイスもお任せなんてアルバートの最後の台詞に「いい奴だなぁ」なんて思わず思う我はなんぞや~と。脚本も巧いんだな。
きっとスプリングスティーンは観ただろうなぁ・・・「ザ・タウン」。ベン・アフレックは期待を裏切りませんぜ。(2010/製作国アメリカ/アメリカ公開2010年9月17日/日本公開2011年2月5日)




▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Ben Affleck ベン・アフレック (screenplay)
●Screenwriter:Ben Affleck ベン・アフレック
 Peter Craig ピーター・クレイグ
  Aaron Stockard アーロン・ストッカード
●Cast:Ben Affleck ベン・アフレック Jeremy Renner ジェレミー・レナー Jon Hamm ジョン・ハム Rebecca Hall レベッカ・ホール Blake Lively ブレイク・ライヴリー Slaine スレイン Owen Burke オーウェン・バーク  Pete Postlethwaite ピート・ポスルスウェイト Chris Cooper クリス・クーパー Titus Welliver タイタス・ウェリヴァー

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