2005-10-23 19:56:07

■フィフティ★フォー 54

テーマ:映画

■54 フィフティ★フォー

●これもなんちゃない物語。それも1998年のラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)で、ワースト主演男優賞をライアン・フィリップが、ワースト助演女優賞はエレン・アルベルティーニ・ダウがノミネートという如何わしさ。困ったもんだ。ライアンは可哀相だった。君に罪はなかったのになぁ。そんな言い訳がましいことは別にしても、これは今となってはニューヨークのナイトライフ、ある時代のすっ飛んだ利巧もお馬鹿もシェイクできる一作だと思うがなぁ。



ニューヨークにあった伝説のディスコ「54」(スタジオ54)。ここがあって、ウォーホルの「Studio Voice」もネタに困らなかったし、スナップも連動した。Tokyoでも「スタジオVoice」日本版が発行されてたデス。最初はタブロイド型の薄っぺらいものだったが、あれが良かったんだ。
で、話を戻せば、今で言うセレブ、当時のジェット・セッター御用達の本家本元夜の遊び場が「54」。なんでもあり、なんでもOKの破天荒を由しとするよーな如何わしく、猥褻で、騒々しく、華やかで、艶やかで輝いていた、ここがあの当時の名所、不夜城でござい!。




映画に関する事は、日本公開当時のサイト情報がまだ生きているってのが嬉しいんで、そちらをご覧いただければ存分に理解できます。ま、情報満載デス。で、ここで申し上げておきたいのは、この物語は、都会に憧れた、垢抜けないちょいとナイーヴな兄ちゃんが成り上がりたくて、派手な世界に足を踏み入れた事の顛末、デス。深~く悩んだり、新たな生き方に目覚めたり、丁寧な人生模様なんぞは皆無デス。それでも「54」を正面きって描いた映画なんぞは、他にないから、未だにアメリカでもファンサイトがふんだんに存続している。





皆が憧れた場所だもの。そこに入るのにチェックがある。「54」のオーナー、スティーヴ・ルベルが入り口に並んだ客を振り分ける。ジェットセッターは一目瞭然、フリーパス。どんなに服にお金をかけても彼がOKしない奴は入場できない、それが「54」のルール。時代を読み、流行の匂いを嗅ぎ分ける才能に長けていたスティーヴ・ルベルの流儀が都会人に受けた。人から人へ口コミも手伝い、あっという間に「54」は、世界一有名で派手なナイトスポットにのし上がって行った。そこは、誰もが行きたい場所。しかし、誰もが入れるわけではない、特別な場所。お金があっても入れない…そーゆー話題が世界中に広がっていった。「54」に入れた!ルベルに認められた。それがステイタス。作り上げたのは無論ルベル本人だったが、取り巻いた大衆もその効果を煽った。そういえば日本でもクラブ等の入り口チェック真似たのがあった。でもつまんなかった。チョイスできる奴のレベルが違うんだ。あ、そーいえば、後になって東京には「GOLD」なんてあったデスね。

映画は、若さと少しのチャーミングさを兼ね備えたライアンがオーナーのチョイスで「54」に一歩足を踏み入れるところを描く。シャツを脱いで、という一言にあっさりと脱いでしまう主人公シェーン。この軽さが彼の浅はかなステップアップへの足がかりであり、この映画の魅力であり、底のない物語を象徴する一場面。因みに、シェーンは従兄を交えた仲間同士で「54」に入りたくってうずうずしていた。しかし、入れたのは彼一人。入れなかった垢抜けないままの青年にデビュー当時のマーク・ラファロのひげ面姿があったんだ。苦労人なんだ、マーク・ラファロって奴は。いい奴。





「54」については、先のサイトで覗いていただくとして、オーナーのスティーヴ・ルベル役にはマイク・マイヤーズ。この役は結構皆さん褒める。ホント、切なくて巧かった。実在の人物を演じた訳だが、マイク・マイヤーズは似ていない、似ていないのに「54」のオーナーの気分が伝わる。遊んでいながら、切羽詰った崖っぷちの経験ないと、こーゆー役演れない。マイク・マイヤーズの大人振りが、よおくわかるデスよ。
だから、ここで蓮っ葉な兄ちゃんシェーンをライアン・フィリップが演じて正解だと思った。なんちゃない兄ちゃんでなきゃ「54」のアポロンは勤まらない。お勉強するのも嫌い、家のしがらみもうっとうしい、ああ~カッコよくなりてぇ~という兄ちゃんが主人公だったネ。

実際の「54」では、ビアンカ・ジャガーが本物の白馬に乗って遊び、男に跨って遊んでたよーな場所。ミックとくっつきながら、ミックはジェリー・ホールを横目で見ていたよーな、そんなエゴと醜態も満載の場所。映画は本物には敵わなかった、ところで足踏み状態。で、お気楽極楽、神経症と躁状態を覚醒させる音とアルコールとドラッグと…ま、何でもありを披露した。
蓮っ葉で半端なお兄ちゃんは「54」の外の社交の場に出かけても会話は弾まない。気取ったセレブ達にとっては、話題についていけないお兄ちゃんは、いっときの玩具同然。その時、都会に憧れたお兄ちゃんの旬だった。






這い上がろうとしていた仲間もいた。しかし、向き不向きも最初からあるのだ。自分に備わった才能、容姿、魅力、性格…その資質とズレた違う世界で這い上がろうとしても無理な事を学習するには、苦い経験、回り道もある。徐々に色褪せていく「54」の世界。
ここを夢に見、過大評価した連中には色褪せ、狂喜乱舞で楽しんだ連中には耀きを放ったままの「54」。

だから、実際の「54」がどんな様子だったかを知りたい時には、下記に貼った写真で充分。猥雑な人々のゴシップ満載の写真で語れるのが「54」。映画は、ライアン演じた同様に、普通に「54」に憧れたマーク・クリストファーが作ったのだから、実際の伝説を無論超えられない。憧れから飛び出せなかった映画の情けなさは否めないが、記憶にはとどめる事はできたと言っておこう。これ、脚本次第で、恐ろしく罪深くも豪華絢爛で如何わしい、素晴らしい名作も出来たはずなんだが。ま、それだけ「54」の存在は時代の彼方に今も耀いてはいるんだが。





キャストは、主演にライアン・フィリップ。彼が憧れる同郷の新人女優に、「バレエ・カンパニー」までの間に少し顎変えた気がする根性者のネーヴ・キャンベル。この当時から根性剥き出し加減が凄いな~と引いてしまうサルマ・ハエック。今もラティーノ女優で居続けてるってとこが偉いもんデス。ライアン・フィリップ君、これは君にとっては通過点の一作だったでいっか。後でいい作品が続くか。で、これは、マイク・マイヤーズが良かった、というだけでも儲けもんと思って見ていた一作だった。ニューヨーク繋がりでアップ。(1998年/製作国アメリカ/アメリカ公開1989年/日本公開1999年)




▲STUDIO 54:photo


▲STUDIO 54:photo2


▲Fan site


▲Disco Sound


▲Trailer
は消滅してますが…僅かなclipなら
…かなり偏った、笑うよなclipばっかですが


▲Official site:Japan



●Directer & Screenwriter:Mark Christopher マーク・クリストファー
●Cast:Ryan Phillippe ライアン・フィリップ Mike Myers マイク・マイヤーズ Salma Hayek サルマ・ハエック  Neve Campbell ネーヴ・キャンベル Sela Ward セーラ・ウォード  Breckin Meyer ブレッキン・メイヤー Sherry Stringfield シェリー・ストリングフィールド  Dolly Hall ドリー・ホール Mark Ruffalo マーク・ラファロ


ジェネオン エンタテインメント
54(フィフティ★フォー)
Miramax Home Entertainment
54
Various Artists
54, Volume 1
Original Soundtrack
54, Volume 2

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コメント

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2 ■■■■■■■■■■■ツボヤキ■■■■■■■■■■

★albrechtさんへ
どうも~こんばんは!
54関連はあっちこっちに点在してますね(苦笑)写真もそうそう迫力でもう~参りますよネ。監督は若過ぎたのか、仰る通り憧れが邪魔したのかもしれんデスね。実際はもっと凄まじかった!デスよね。宙ぶらりんな映画になったデスが、ライアンにとては忘れられないでしょう。頑張ってたのにな~って(笑)

1 ■なるほど~。

ツボヤキ様
albrechtです。
「スタジオ54」に関する数々の情報、勉強になりました!
当時の写真はすごいですね~。
映画のほうは、こういった見た目の「いかがわしさ」が抑えられて、単にカッコいい場所みたいになってましたね。監督の「憧れ」がジャマして、そこまで描けなかったのかな?(笑)

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