■Grizzly Man グリズリー・マン
●ドキュメンタリーをさらにもう一本。ずっと半年以上気になっていたものがあった。熊の研究家、といってもアマチュアで活動していたティモシー・トレッドウェルを追ったドキュメンタリー。
Trailerがアップされて、見た時の感想はといえば、おいおい、大丈夫か、という苦笑いさえ出てきそうな無謀な男の様子だった。熊がそこにいるのだ。彼の後ろに熊が迫っているのだ。襲われるぞ、と思いきや、スタスタと彼は日常茶飯事の如く熊から逃げる。カメラはその様子を押さえている。熊に魅せられた、熊に取り付かれたように、熊を追い続け、自ら熊を主人公にしたドキュメンタリーを撮っていたティモシー。彼をグリズリーマンと呼んだ。
彼の撮りためた映像を元に、ヘルツォークが映画にしたのだ。
何故、ヘルツォークなのか、そればかり気になって仕方がない。
熊に襲われた。即ち熊に食われた男。熊をこよなくか、異常にか、執拗に…追い続けた男の様子は、先にも書いたようにどこか滑稽にも見えるのだ。危うさの中にあって、どーしたこいつ、と不安にもなり、それは実際に起きてしまい、その後をヘルツォークは何故引き寄せてきたのか。
全く、Trailerでは先も読めないまま。ヘルツォークの影を感じることも出来ない。ただただ、一枚のスチールに魅せられて、なんだか尋常じゃない事が、このドキュメンタリーにある、よな、気がするのだ。
▲監督ヴェルナー・ヘルツォーク
ちなみに、ヴェルナー・ヘルツォーク監督の新作、いよいよクリスチャン・ベイル、スティーヴ・ザーン共演のアクションだとー!!!「Rescue Dawn」は、タイで撮影が行われるようだと。俳優といい、監督といい凄みを感じる新作。これも期待せんでどーする。え?ヘルツォークとは誰ぞ?むむむ困ったな。右サイドバーの小さなポスター、ヘルツォークの「フィッツカラルド」という映画のポスターなんですが、好きなんです。はい、ドイツの監督さんで、ちょっと変わった御仁です。主役を銃で脅しても撮影を敢行する、とゆー魂消た根性の御仁です。その内、Trailerでも見つけてくるデスよ。(2005年/製作国/アメリカ公開2005年8月12日 limited/日本公開未定)
▲Trailer
▲Exclusive Clip
▲Six Clips:
▲National Geographic News
▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。
●Directer:Werner Herzog
●Cast:Timothy Treadwell Amie Huguenard