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2012-04-28 23:56:09

■グレート・ディベーター 栄光の教室

テーマ:映画

■The Great Debaters

●やっとDVDでリリース。見ないままでTrailerのみでアップしたのが2008年の1月15日だったのか。長かったな。
当時から幾人かの方からこれ、上映されないのか、DVDは。。。といった類のコメントを頂いていた。
4年以上の時が経過してのリリースに半ば諦めかけていたので少し驚いた嬉しさ。
「Help」の公開が少しは功を奏したのか。。。スターチャンネルでの放映があったというがいろいろ事情もあるのか。
「Help」は白人による白人のためのカラフルなオブラートに包まれた黒人差別にまつわる映画で、しかしながら黒人俳優の活躍の場を提供できたという部分は認めたい。で、あの映画が公開されて、本作が公開されていなかったというのは配給会社の日本人観客を見据えた駆け引きだったか。

デンゼル・ワシントンが自ら監督した本作、テキサスを舞台にした中で黒人社会の枠組みの中で目立たぬようにひっそり生き、すれ違う白人と大人しく付き合っていくのが安全だった時代。
それでも彼らのコミュニティの中、伸び行こうと意識を持った集団の中には楽しい思い出だって詰まっている。そんな場面を描きながらも、見ていると紙一重のところに恐怖が感じられる。

未見のままにアップしている部分に訂正があるとすれば、学生たちは周囲の社会から批判の的にはなっていない。
さらにここには労働者たちの組合結成が生まれる前、ねじ伏せられ屈服させられた時代背景も描かれていた。物語と繋がって意味を成す。最後には、ここで闘った本人の写真も添えられている。ああ、こんな少年だったのか、とか後に牧師になったあの彼の姿だとか・・・多くの闘ってきた彼らの写真の目には差別社会を越えたいと願って先を目指した光が宿る。

4年経てば、ジェイムズ・ファーマー,Jr役を演じたデンゼル・ウィテカー。ま、スリムになって別人のような青年であります。因みに名前のデンゼルは、デンゼル・ワシントンの名をとって名づけられたのだそうで。今回は父親役のウィテカーと組み合わさって不思議な縁だったかな。
邦題は「グレート・ディベーター 栄光の教室」だと。なんでかな。。。グレート・ディベーターって、なんでかな。

2008年の第65回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門作品賞は「つぐない」(Atonement)だったが、その時のノミネート作品を見れば「アメリカン・ギャングスター」(American Gangster)、「イースタン・プロミシズ」(原題)(Eastern Promises)、「グレート・ディベーターズ」(原題)(The Great Debaters)、「フィクサー」(Michael Clayton)、「ノーカントリー」(No Country for Old Men)、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(There Will Be Blood)といった具合だった。ノミネート作品の中で唯一劇場公開されないまま・・・今、DVDで見ることの出来るのが本作「グレート・ディベーター 栄光の教室」だ。是非、ご覧ください。

さて、いつも悩むのがカタカナ表記。フォレスト・ウィテカーか、フォレスト・ウィッテカーなのか。Yhooの映画欄ではウィテカー。Amazonでもウィテカー。Yahooレンタルではウィッテカーでなければ検索できない。Wikipediaはウィテカー。どっちやねん!ちなみに当ブログでは本作をフォレスト・ウィテカーと表示しております。。。


▲クリックでThe Great Debaters
グレイト・ディベイターズ
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2012-04-25 22:22:11

■ミラノ、愛に生きる

テーマ:映画

■IO SONO L'AMORE / I AM LOVE

●織物企業を経営するレッキ一族が集う。主人公はそこに嫁いだロシア人妻。既に子供たちは成人を向かえ、それぞれに自分たちの道を模索している。今宵は、この一族の長である義父の誕生日を祝う宴。席表を指示する女はエレガントな様子を漂わせ、宴の席でも周囲に気を配り、事の進む様を見守る。義父が退職を告げ、そして後継者として夫である息子のみならず、祖父を慕う孫である長男をも加えたことに動揺が走る。その日ボートレースで二位に甘んじることになった長男。その宴の最中に彼を負かした男が訪れる。クラスの違う男は自分がレースに勝ったことへの負い目なのか、玄関先で手作りのタルトを渡す。軽く会釈を交わし部屋に戻る母親である女の姿を眼で追う。。。





財を成した一族も世の流れに逆らえるわけはない。父の死後に後継者として後を任された夫の采配は家業の売却。祖父に連れられ工場の中の記憶・・・家業を守りたいと反発する長男。
大きな屋敷の中で、使用人たちを使いながら妻、母親としての務めを果たしてきた女の暮らしぶり。そこに子供たちの揺れ動く様が重なり、新たな変化が彩りを持って訪れる。。。





イタリア上流家庭の屋敷の中でティルダ・スウィントンが醸し出す抑制された妻の姿に見惚れる。街ゆく姿はイタリア人ではない彼女の所在の無さを漂わせる。
皿に盛り付けられた料理を口に運ぶ彼女のときめき。
イタリア、ミラノから南に向かう彼女の様子。緑濃い山間の中で芽生える新たな生。

さて、比較されるであろうヴィスコンティの荘厳な趣までは到達できないまでも、主軸を陶器のような佇まいを見せるスウィントンにしたことでくるくると絵画は廻りだす。矢張りこの女優は無駄のない立派な働きを見せ、脇の技量不測さえ補い、飽きさせない。





使用人の長を演じるマリア・パイアーロの手伝いで高まっていく最終場面は目が離せない。少しだけ背景となる音楽がうるさいか。。。ほんの少しの不満はそれ位。
娘役に「ボローニャの夕暮れ」「やがて来たる者」のアルバ・ロルヴァケルが良い役どころを演じる。
プライドの高さを充満させた義母をマリサ・ベンソンが演じているのが懐かしかった。流石にスキャパレッリの孫、着こなしも様になっている。ヴィンスコンティ組だった。。。<br />
主演のティルダ・スウィントンが構想に10年以上を費やして実らせた作品で製作にも名を連ねた本作。彼女が身に纏うのはイタリア物ではなくジル・サンダー(撮影
当時指揮をとったのはラフ・シモンズ、現在はクリスチャン・ディオールのクリエティブ・ディレクター)。ジュエリーはダミアーニ。男たちのスーツなどは共同プロデューサーに迎えたフェンディが担当。 (2009年年/製作国イタリア/アメリカ公開2010年6月18日limted/2009年9月5日Venice Film Festival/日本公開2011/12/23 )


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Luca Guadagnino ルカ・グァダニーノ
●Screenwriter:Luca Guadagnino ルカ・グァダニーノ Barbara Alberti, Ivan Cotroneo
●Cast:Tilda Swinton ティルダ・スウィントン Flavio Parenti フラヴィオ・パレンティ Edoardo Gabbriellini エドアルド・ガブリエリーニ Alba Rohrwacher アルバ・ロルヴァケル Pippo Delbono ピッポ・デルボーノ Marisa Berenson マリサ・ベレンソン Maria Paiato マリア・パイアーロ Diane Fleri ディアーヌ・フレリ  Gabriele Ferzetti ガブリエル・フェルゼッティ

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2012-04-17 01:50:28

■外事警察 その男に騙されるな

テーマ:映画

■外事警察 その男に騙されるな

●NHKのTVドラマとして放映された「外事警察」の映画化。といってもテレビの放映を見ていたわけではなく、広島NHK制作の「火の魚」をオンデマンドで見て初見だった主演女優の尾野真千子に見惚れたことで、さらに出演作を探して見ることになったのが「外事警察」だった。一気に見終わったが渡部篤郎のストイックな役柄と演じ方も納まりがよろしく、対抗する尾野真千子も好演だった。
で、映画を見終わって思うのだが、監督はまずTVドラマを見たファンを裏切らない映画を、ということを念頭に仕上げていったのではないか、と。

ということで、これは先にドラマを見ていた方がいいかも、と薦めておこう。
つまりTVドラマで描かれた外事警察のなんたるか、その中での駆け引き、主人公の立場、仕事の進め方、周囲の人間関係・・・といった背景があってこそ・・・。映画では外事警察の内部、その上層部との確執などは知っていて当たり前と役柄の背景、住本との関係など細かな部分は切り捨て、その先、震災後に発覚した事件を描いていく。



ま、見終わって、そういう思いを持たされたということでこの物語、TVドラマ時のファンに見せるにまずは成功作といえるのではないか。外事警察の在り方を描くには随分、端折っていてもだ。

主人公である警視庁公安部外事第3課(ドラマでは外事第4課)作業班長・住本健司の脇を固めるチーム内の尾野真千子演じる警視庁巡査長松沢もTVドラマの筋では住本と丁々発止の場面が多く用意されて、ここ映画に至るのだが、本作では脇に徹した。



代わりに、今回は行方不明になったウランを追う事件に関わる三人が用意された。
一人は捜査対象者の仲間の韓国人。一人はかつて日本から北朝鮮に渡った男。そうして一人は外事警察の協力者となっていく女。
本作の成功の鍵は、かつて北に翻弄され南に隠れ住んでいた年老いた学者に、田中泯が起用できたことか。彼がいることで主人公住本のクールさが成り立つ。
加えて韓国人俳優のキム・ガンウ、か。

外事警察の協力者として引きずり込まれていく奥田香織役を演じたのは真木よう子。
整った顔立ちで力演なのだろうが、渡部篤郎、田中泯、尾野真千子、韓国の俳優等の中ではやや浮いている感があった。
演出上にせよ、奥田香織役は出番が長過ぎではないか。多くを説明し過ぎてもたついた。も少し端折って欲しかった。くどい!んだ。子供は無言のままでいいだろうに。それでも最後の始末が住本の思惑で締められればOKなのか。。。ま、いっか。

整った顔立ちの女優は、よほど注意深く己の演技を立ち回らねば難しいものだと思う。力演でも哀れさが滲まない。
TVドラマ編で協力者になった石田ゆり子が見事に演じた印象が強すぎたかな。彼女は哀しい女だった。



さて、邦画とは縁遠くなっている者が見てもスクリーンに耐えうる物語を描き出してくれたのではと思えた映画版「外事警察」。
大きなスクリーンでのっけから震災、放射能汚染の爪あとの残るあの場所に向かう場面が用意されている。
短時間ではあるが、それは物語の発端としてマッチした。その場に立っていない自分は、TVサイズではなく映し出されたあの場所の光景にゾっとした。

北と南の攻防。対岸の火事ではすまない日本。その前線にいるもの達の凌ぎ合いは一見地味。
だがその地味さ加減がリアリティに繋がるのではないか。コソコソと事は進むのだ。銃声が響いても誰も聞えていない、そうやってスパイは消されていく。

ハリウッドのCIA物のエンターテイメントはここにはないことを覚えておいてくれ。
自分の気づかないまま、真横に銃を持った、ウランを持った見知らぬものが立っていて、ただ擦れ違っていたかもしれない。。。そういう危うさが下敷きだ。

さて、どうしても解せないのは、血糊。鮮血が紅色に見えるのは無知なのか。鮮血を浴びたことがないので理解できずに困った。ピンクっぽい紅色に見える鮮血に戸惑った。あんな色、ありなのか。我が無知なのか。。。それが未解決。
物語。。。それは見れば分かるよ。映画館で見てOKさ。梅林茂の音楽もいい。TV版を見ないままでも筋にはついていける。物語を追わせる力はある、と言っておこう。(2012年/製作国 日本/日本公開2012年6月2日)


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:堀切園健太郎
●Screenwriter:古沢良太
●Cast: 渡部篤郎 キム・ガンウ 田中泯  真木よう子 尾野真千子 イム・ヒョンジュン 北見敏之 滝藤賢一 渋川清彦 山本浩司 豊嶋花  イ・ギョンヨン キム・ウンス パク・ウォンサン 遠藤憲一 余貴美子 石橋凌
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