2012-03-06 23:12:08

■アーティスト

テーマ:映画

THE ARTIST

●監督のセンス!で徹底した統一感、監督の目指すスタイルが貫かれた一作を楽しもう。
それはクレジットの活字、色調のトーンから・・・幕開けからわくわくする。
前作「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」から随分と垢抜けて、脱力系スパイコメディのヒーローはえらくまあ~カッコヨロシク変貌した。何が功を奏したのかは存ぜぬが、結果、楽しい一作に仕上がったのであればOKか。
舞台を1927年のハリウッドに変え、モノクロ画面で分かりやすい構図と想像力を養えと字幕さえも最小限にとどめた本作を引っ張ったのは主人公を演じたジャン・デュジャルダンの魅力と音楽!か。



懐かしい楽曲をアレンジし、懐古調メロディを散りばめながらも古めかしくは感じられなかったのは映画館での音量にもよるかもしれない。
音楽を担当したのはルドヴィック・ブールス。譜面を書けなかったというルドヴィックがこうも流れるようにムードを盛り上げる楽曲を提供できたのは。。。やっぱり音楽を愛しているからか。好きなんだろうね~。ムード!時代を遡りながらも古臭くなく洒落た弾ける音符のマジックが遊ぶ、泳ぐ、漂いながら場面を流れていく。大切な好きな曲を使われた!と嘆く映画ファンもきっといるに違いない。。。が、軽いの、これは二番煎じを承知ですきやもんッ、と作っちゃったわけでしょ。

サイレント映画の大スターであるジョージ・ヴァレンティンの輝ける活躍場面から、彼が引き上げた女優の卵ペピーの新しき映画での飛躍。映画がサイレントからトーキーへの移行時の物語だ。主役ジョージ・ヴァレンティにジャン・デュジャルダン(ほら、奥さんは「リキー」のママ役だったネ)。その相方ぺピーには前作同様ベレニス・ベジョ。





大事な脇を固める俳優としてジョン・グッドマンとジェームズ・クロムウェルの登場でぐっと画面に格が備わり、面白く見せてくれる。モノクロに二人が似合う!、実に似合うのである。まんま、彼方からタイムスリップしてきたかのように見えるところがなんとも役者やな~と感じ入った次第。懐かしい映画のオマージュだったりするわけを紐解いてくれているのかな。
あ、犬のアギー、名演技を披露してくれた君はこの映画で引退だと知った。ステキだった、サンキュ!であります。

サイレント映画であれば、世界中で公開される場合にも僅かな自国字幕でOKなわけで配給における勝算もあったか。巧いな!あえて、あえて我侭を言わせて貰うとすれば、ぺピー役を演じたベレニス・ベジョはどっからどこまでも今の女優さんだった。。。
映画「アーティスト」は、普段より少しだけ洒落たランチを奮発してみたかな、という美味しさだった。(2011年/製作国フランス/公開2011年5月15日Cannes Film Festival/日本公開2012年4月6日)


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Michel Hazanavicius ミシェル・アザナヴィシウス
●Screenwriter:Michel Hazanavicius ミシェル・アザナヴィシウス
●Cast:Jean Dujardin ジャン・デュジャルダン Bérénice Bejo ベレニス・ベジョ John Goodman ジョン・グッドマン James Cromwell ジェームズ・クロムウェル Penelope Ann Miller ペネロープ・アン・ミラー Missi Pyle ミッシー・パイル Beth Grant ベス・グラント Ed Lauter エド・ローター
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2012-03-01 23:08:32

■ヒューゴの不思議な発明

テーマ:映画

■HUGO

●そこは冬のパリだった。
雪の舞う冬のパリが一面に広がって、雪が舞い散る素晴らしき景色の中に吸い込まれた。
色合い、色調も昔物語の陰影を導き出している。
少年は青い澄んだ瞳でこちらを引き込んでくる。父と暮らした思い出を胸に時計塔の中、縦横無尽に少年の住処として世界が繰り広げられる。

映画を好む人であれば、ご存知の場合もあるだろう。
映画草創期、フランスにはリュミエール兄弟、メリエス、といった忘れえぬ人物がいた。
それが分かって見る場合と、知らないで見る場合は、観賞後の感想には開きがあうのは仕方ないか。

今年のアカデミー賞受賞式前に見た「ヒューゴ」では、今では世界初の職業映画監督と称されるメリエスがステージに上がって賞賛を受けている場面があった。ああ、そうだ、彼にオスカーは贈られていない。エジソンさんよ、どう思う。。。などと嫌味な我。



ヒューゴは大人が楽しめる映画に仕上がっている。細部に至るまで気を抜かない素晴らしい映画の達人たちが集い仕上げている。
主人公ヒューゴに「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」「ウルフマン」「縞模様のパジャマの少年」のエイサ・バターフィールド。「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」の時はさして気にもとめてなかったなぁ。
その友となるイザベルに「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツ。
ジョルジュ役にはベン・キングズレー。 ヒューゴの父にジュード・ロウ。
サシャ・バロン・コーエンが道化を演じながら愛らしいエミリー・モーティマーと恋に落ちるか。
90歳になられましたか・・・クリストファー・リー。そうして監督もにこやかに撮影カメラマンでありました。





映画を愛した大人の御伽噺に懐かしき映像エスプリを散りばめた映画監督マーティン・スコセッシに拍手を贈ろう。
で、ところで、ヒューゴの「不思議な発見」って何だっけ・・・ブライアン・セルズニック 原作の翻訳本の邦題『ユゴーの不思議な発明』そのままを使った、、、それはわかってるってば。で、映画の題名の「発明」って何だっけ。。。(2011年/製作国アメリカ/日本公開2012年3月1日)


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Martin Scorsese マーティン・スコセッシ
●Screenwriter: Writers: John Logan ジョン・ローガン
●Cast:Asa Butterfield エイサ・バターフィールド Ben Kingsley ベン・キングズレー Chlo Grace Moretz クロエ・グレース・モレッツ Jude Law ジュード・ロウ Sacha Baron Cohen サシャ・バロン・コーエン Emily Mortimer エミリー・モーティマー Christopher Lee クリストファー・リー  Helen McCrory ヘレン・マックロリー Michael Stuhlbarg マイケル・スタールバーグ  Ray Winstone レイ・ウィンストン Frances de la Tour フランシス・デ・ラ・トゥーア Richard Griffiths リチャード・グリフィス
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