2010-08-30 22:26:11

■ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~

テーマ:映画

■BRIGHT STAR

●19世紀イギリスの詩人ジョン・キーツを核に、彼が出会い、彼が慕い、彼を慕ったファニー・ブローンとの短くも切ない恋物語を描いた一作。
であるからして、キーツの詩に記憶があったり、19世紀のイギリスの様子などに興味があればこの作品は存分に楽しめるかもしれない。
でなければ、多分にキーツへの思い入れ強しの作品になっていることでやや退屈な長丁場を覚悟しなければならない、かもしれない。







しかし、この映画の屋外での撮影の美しいことといったら。。。何と例えよう。絵画・・・どの場面を切り取っても額に収めてしまいたいほどに見惚れてしまう。人物がそこに居て・・・紗がかかったような柔らかな光線の中に遊ぶ人の影を包み込む景色、その美しさを堪能。それだけでも価値があるのかもしれない。
無論、役者も粒揃い。
キーツに扮するのはベン・ウィショー。その相手ファニー・ブローンにアビー・コーニッシュ。

監督は、相変わらず映画「ピアノ・レッスン」の、と言わねばならんのがちと残念だが、あれは名作であったから仕方ないか、名作一本あれば価値、というわけでジェーン・カンピオン。
撮影は、オーストラリアよりグレッグ・フレイザー。
「イン・ザ・カット」でも庭は良かった(苦しいなぁ)から、情景のセンスは健在なりのジェーン・カンピオンか。





物語は1818年に始まる。
結核を患う弟トムの看病をしながら、借金を抱え貧困の中で創作に打ち込む詩人ジョン・キーツ。
親友チャールズ・ブラウンの家に居候をさせて貰う日々。そこで出会ったブローン家長女ファニー。
これ、縫い物を得意とし、日々その創作に励むファニーに始まり、ファニーに終わる物語、故にこれはキーツよりファニーの純愛に重きが置かれた作品に仕上がったか。事実、ジョン・キーツ博物館には生涯独身を通し続けたファニーの指輪が飾ってある。。。



「ブライト・スター」(Bright Star)とはジョン・キーツがファニーに捧げた詩だというが、嗚呼、なんともただただ美しい情景の映画であって・・・ま、いっか。
しかしだ、ここで更に残念なことに、ベン・ウィショーはキーツを演じながらも未公開映画「情愛と友情」(BRIDESHEAD REVISITED)での神経質な貴族の子息セバスチャン・フライト役とやや重なってしまう存在感。今回はどう演出が成されたのかが不明だが残念。薄命であったキーツの新たな存在感はここでは曖昧な貧しさに喘ぐ青年で終わる。

対して、ファニーを演じるアビー・コーニッシュは際立った。
「キャンディ」「プロヴァンスの贈りもの」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」。あの「ストップ・ロス/戦火の逃亡者」にも出ていたが若手としては有望株か。本作ではやや健康優良児体型が、なんとも。。。も少し絞った方が良かったのではと。



加えて、本作の雰囲気(雰囲気な映画なのか)を支えたのは、ファニーの妹役でデビューのイーディ・マーティン、弟役を演じたトーマス・サングスターの二人。
トーマスは既に何本も出演作があるが、背丈は「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」当時からぐぐっと伸びて(成長するもんです)、キーツ役ベンに並ばないように配慮された感じがある。特にトーマスはただでさえ小顔に伸びきった背格好で目立つところを抑え抑えて姉の存在を邪魔せずに丁寧に演じた。これ、監督の演出も良かったか。
チャールズ・ブラウン役のポール・シュナイダーが宜しかったデス。同性ながらキーツに恋心を抱き始めるファニーへの嫉妬。男の側にいてキーツを放せない友の役だったか。終始、面白い役どころを演じていたと見えた。「ジェシー・ジェームズの暗殺」「ラースと、その彼女」(ええ兄貴ッ)、「エリザベスタウン」等、脇で光ります。今後も楽しみな俳優ではないかい。









本作のコスチュームは、事実ファニーの得意芸であった服飾・・・装飾と仕立てであれば魅力的でなければ、ということで「ピアノ・レッスン」で浮上し「オスカーとルシンダ」「ピーターパン」等、クラシカルなコスチュームはお任せ!のジャネット・パターソン。ううむ。。。美しッ!

因みにジョン・キースのライフマスクが現存するのだが、デスorライフマスク、なんとも不思議な気持ちになってしまう。で、キーツ役がジェームズ・マカヴォイ、ファニー役がケリー・マクドナルド(若く作ればいいか)ならば・・・と思うのは我のみかな。(2009年/製作国イギリス、オーストラリア/日本公開2010年6月5日)


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Jane Campion ジェーン・カンピオン
●Screenwriter:Jane Campion ジェーン・カンピオン  Andrew Motion アンドリュー・モートン
●Cast:Abbie Cornish アビー・コーニッシュ Ben Whishaw ベン・ウィショー Paul Schneider ポール・シュナイダー  Edie Martin イーディ・マーティン Thomas Sangster トーマス・サングスター Kerry Fox ケリー・フォックス Claudie Blakley クローディー・ブレイクリー
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2010-08-20 23:54:55

■ルドandクルシ

テーマ:映画

■Rudo y Cursi

●待っておりました!「チャチャチャ!」
メキシコ出身の映画監督、アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ギレルモ・デル・トロ=スリー・アミーゴスが立ち上げた映画制作会社「Cha Cha Cha Films」の第1回作品。



スリー・アミーゴス!

主演は、「天国の口、終りの楽園。」以来の共演ガエル・ガルシア・ベルナル&ディエゴ・ルナで、この作品を撮ったアルフォンソ・キュアロンの弟カルロス・キュアロン監督第一作となるのであります。

物語は、メキシコの田舎のバナナ園で働く兄弟ベトとタト。暇な時間はサッカーをしながら、しかし弟はスター歌手を夢見てアコーデオンをひっさげ歌いまくっておりました。





そんなある日、タイヤをパンクさせて立ち往生していた男に修理工場まで送り届けたことがきっかけで、弟は兄を差し置いてサッカー選手の卵としてスカウトされメキシコシティへGO!

田舎で腐っていた兄ベトもキーパー欠員に弟とは別のチームに入団。
やがて二人はあっという間にスター選手へ。同時に弟は歌手として活躍、ユニークなプロモーションビデオも放映され、田舎で憧れていたテレビスターの女とも仲良くなるし~豪邸は手に入るし…兎に角何もかも万々歳の栄光の兄弟でありました。が!タトは貢いだ女に、ベトはギャンブルで借金地獄、豪邸を建ててやりたいと願った母の住いは妹が嫁いだ麻薬王が見事に他建てくれたとさ!
で、さあ~二人はこの先どーするよ~。






お国が違うとこうも楽天的というか能天気な兄弟(カップヌードル食べてるもんね)、家族の有様(マルチ商法だって出てくるもんね)等々、笑い飛ばしながら見るしかないぜ!と大変なことぁ~さておき、愉快で心楽しい物語ってことであります。
こんな暑く!熱い物語をしっかり撮ってしまうところが初監督巧いじゃないかい!プロデューサーの懐もぐぐっと深く、パッションやね。おかげでこれ、メキシコで大ヒットしたって話。
ビジネスとしても大成功したデスね。ちなみに主演の二人もCanana Films(カナナ・フィルム)を立ち上げておりました。メキシカン大したもんだねぇ、エライねぇ。




役者も成り切ってます。ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナですぞ!こんな贅沢な二人が何の不都合もなく田舎の垢抜けない兄弟になりきって、今日を生きる男の激しさと情けなさと、もわぁ~とした…成るように成るさのいい加減さが伝わります。それで憎めない、そこが巧いんだってば。

cha cha chaフィルム第1作!まずは目出度し目出度し、であります。偉いなぁ~。(2008年/製作国メキシコ、アメリカ/アメリカ公開2009年5月8日limited/日本公開2010年2月20)



▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Carlos Cuarón カルロス・キュアロン
●Screenwriter:Carlos Cuarón カルロス・キュアロン
●Cast:Gael Garcia Bernal ガエル・ガルシア・ベルナル Diego Luna ディエゴ・ルナ Guillermo Francella ギレルモ・フランセーヤ Dolores Heredia ドロレス・エレディア Adriana Paz アドリアーナ・パス
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2010-08-20 23:02:56

■特攻野郎Aチーム THE MOVIE

テーマ:映画

■The A-Team

●先が読めながらも楽しめる映画はそう多くない!で、予告を映画館で見た時から絶対に見い行くぞと意気込みながら先行を逃してしまった「特攻野郎Aチーム」。やっと見たんだ!痛快ど派手な娯楽アクションムービー、これが見たかったんだぞぉ。

知っている人は知っている・・・80年代のTV「特攻野郎Aチーム」の映画化でありますが、見てた人も知らない人も楽しめると思うたですが、映画館は、ち、ちょっと少ないいんじゃないかい!と心細くなったですが、これ大きなスクリーン、ドルビーでバリバリっと見る映画だろうが。



リーダーのハンニバルにデカさも際立つリーアム・ニーソン。
フェイスにブラッドリー・クーパー。クレイジーなパイロットのマードックになんとあの「第9地区」のシャルト・コプリーが、巧いキャスティングに応えてます。飛行機苦手のバラカスにクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン。
彼らをはめる適役にパトリック・ウィルソン。。。いいやね~。脚本にも参加のブライアン・ブルームは黒ポロの傭兵パイクとしてビルを垂直落下でバラカスを追い詰める。。。
特攻野郎Aチーム THE MOVIE。。。で筋は、といえば見ればいいんです。荒唐無稽の荒業アクションの連続で、ぎゃはははは~と笑っちまうしかないッてなもんですが、空飛ぶ?戦車の落下なんぞ。。。そりゃもうご機嫌でっせ。



これ、深刻ぶるなんぞ皆無で突っ走って、あれま~終わりやってもんですが、こーゆーのいいんですってば。
エンドクレジットでスタコラ帰るのは勿体ないだろうに~と思ったら・・・思った通りに最後にもTV版フェイスマン役のダーク・ベネディクト、マードック役のドワイト・シュルツがね。。。。サービスであります(うひゃ60代でっせ)。





ところで最初の方で「スティーリー・ダン」なんて台詞もあって、およよ嬉しいぞと思いきや、誰かさんの携帯の着メロはスティーリー・ダンの「リーリング・イン・ジ・イヤーズ」だったとさ。

ジョー・カーナハン、ま、今作は集中アクションで後半はさらりとエンディングって寸法でしたが今後は如何に、でしょか。製作には、リドリー&トニー・スコットのクレジットも。で、あのう、映画館でこの手の映画ですから、もっと手を叩いて、笑えよぉ~!(2010年/製作国アメリカ/アメリカ公開2010年6月11日/日本公開2010年8月20日:先行8月13日 )



▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Joe Carnahanジョー・カーナハン
●Screenwriter:Joe Carnahanジョー・カーナハン
  Brian Bloom ブライアン・ブルーム Skip Woods スキップ・ウッズ
●Cast:Liam Neeson リーアム・ニーソン Bradley Cooper ブラッドリー・クーパー Quinton 'Rampage' Jackson クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン Sharlto Copley シャールト・コプリー Jessica Biel ジェシカ・ビール Patrick Wilson パトリック・ウィルソン Gerald McRaney ジェラルド・マクレイニー Brian Bloom ブライアン・ブルーム Dirk Benedict ダーク・ベネディクト Dwight Schultz ドワイト・シュルツ

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