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2008-10-29 23:00:39

■Gran Torino グラン・トリノ

テーマ:映画

■Gran Torino

●クリント・イーストウッド監督作は、アンジェリーナ・ジョリーを主演に据えた「Changeling」と同時に、年内公開の作品がもう一本。
それが「Gran Torino」。
この作品ではイーストウッド自ら、監督と同時に再び主演を張る。

舞台は…実際の撮影はミシガン州グロースポイントから開始。デトロイトのロイヤルオーク、ウォーレンなどでもロケは敢行されたという。つまり、フォード社の工場があった、町という設定なのかな。
主人公は、朝鮮戦争に出兵した元兵士ウォルト・コワルスキー。それも彼にとっての戦争は、アジア人に対するしこりを残し。。。頑なな人種差別者の模様。兎に角アジア人のみならずアフリカ系アメリカンも嫌っている白人という設定の模様。
さらにどうも親子関係もままならぬ・・・子に喧しいのか、子が楯突くか・・・うまくいかないままに老いた偏屈な白人の一人暮らしは疎外感もつのる。




彼の存在に繋がるのが1972年型フォード車、グラン・トリノ。
除隊後にフォードの工場ラインで働いていたという設定らしい・・・コワルスキーは定年退職後に1台のグラン・トリノを買った模様。グラン・トリノ。。。その車は長年フォード社の工場で勤め上げた彼にとってのシンボルのようなものだった、となるのか…な。

そんな彼の住まいの隣に移民家族が移り住んできた。
彼が最も嫌うアジア人。。。モン族の家族が引っ越してきてから、彼の生活は今までとは違ってくる。






アジア人への偏見を持った頑固な白人とモン族一家の息子タオ、その姉スーとの関わり。
アジア人の少年がアフリカ系アメリカンから脅かされているのを助けることになったコワルスキー。さらにアジア系の暴力団から襲われている隣人の少年を救うことになったコワルスキー。偶然にも救った少年は同じ隣人の息子タオだった…。
当初、コワルスキーのことを毛深い白人の野蛮な男。。。といった風に見ていたと思われるタオとスーの母親は、その一件からコワルスキーに感謝し、少しずつ彼の見方を変えていく。しかし会話はない・・・母親は母国語しか話せなかった。




毛嫌いしていたはずのアジアの少年と少女に、徐々に好感を持っている自分に気付いていくコワルスキー。そこで敵対する相手が浮上する。。。モン族一家の息子と娘に危機をもたらす同じアジア人の暴力団一味スパイダーとスモーク。。。



物語の核となるのは白人の人種差別者の老いた元軍人。。。そして彼を囲むかのようにアジア人、アフリカ系アメリカン、ラティーノが加わるのか・・・

イーストウッド演じる主人公ウォルト・コワルスキーの息子スティーブ・コワルスキー役には、「幸せのちから」等のブライアン・ハウ 、そのスティーブの息子でありウォルトの孫ミッチ・コワルスキー役には「デパーテッド」ブライアン・ヘイリー 。コワルスキーに好意を抱いていく娘スー役は、オーディションで選ばれた新人のアメリカ在住中国系アメリカン。その他のアジア系のキャストもオーディションで選ばれた無名の若者が多い、と思われる。 まずは映画は見てみなければわからないのだが、どうも・・・何かいつもイーストウッドに引っかかりを持ってしまう。今ひとつ素直に見終えることが出来ないのは何故か。
今回も予告の段階で、またもや…なんだかなぁ。。。と無意識にボヤいている我がいるのサ。オカシイんだろーか…う~む、何か引っかかるだが解せない。(2008年/製作国アメリカ/アメリカ公開2008年12月25日Limted/日本公開2009年かな)



▲Trailer


▲Official site 間もなく。。。

●Directer:Clint Eastwood クリント・イーストウッド 
●Screenwriter:Nick Schenkニック・シェンク Dave Johannson デヴィッド・ジョハンソン(原案) 
●Cast:Clint Eastwood クリント・イーストウッド John Carroll Lynch ジョン・キャロル・リンチ Cory Hardrict コリー・ハードリクト Geraldine Hughes ジェラルディン・ヒューズ Ahney Her アーニー・ハー Bee Vang ビー・ヴァン Brian Haley ブライアン・ヘイリー Dreama Walker ドリーマ・ウォーカー Doua Moua ドゥア・モーア Brian Howe ブライアン・ホウ


※大作ではなかったものの、上映館の小ささに意外な感じもした。チェンジリングを見ていないのでそれ以前に比べると小品の佳作、といえるか。イーストウッドが監督・主演作に持ってきた作品としては善き人のための終止符、というイメージ。予測の出来たシナリオでありながらも、俳優としての〆に持ってきた場面にも納得です。
身近にはいない老いていく白人のアメリカ男なれど、だからこそこの物語の中でイーストウッドが主人公として出来る動きの鈍さ、しかしその拳の重さ、一挙手一投足に見る側は感慨深い。大仰なテーマをちらつかせるでなく、その幕引きはさり気無く、気持ちよいものだった。
ふう~む、主演は張らずとも映画は作り続けていただきたいと今更ながら願う。
こういった佳作が月に一本見られれば良いのだが、年に一本位ってことが現状だもの。残念やね、とたまたま居合わせたK君と話した。

今回のキャストで改めてその巧さを披露したジョン・キャロル・リンチ。出会いは「ファーゴ」だったな~。奇しくも同時期上映「バーン・アフター・リーディング」なんだから、ね~。善からぬ人物から善き人まで巧い人が浮上してきたことに嬉しくなる。とうとうDVDでしか見れなかった「悲しみが乾くまで」(Things We Lost in the Fire)でも善き隣人を好演。良かったデス。
神父役は無論、隣人たちなどキャスティングにズレも不安もなく、安心して物語に見入ることができるというのもイーストウッド作品。
で、ちょっと驚いたのは映画終了際…場内でのすすり泣きの声。。。これって泣くような映画でないだろうに、と思うたがお若い知り合いの女性も泣いたそうな。う~む、そういう映画だったですか。エンディングのイーストウッドの歌というか、声にはね、ぐぐっときました。

追記:映画を見るまでコメントでご指摘いただいていたことに気付かないままでした。映画を見て、気づいた次第です。藤本さんという方からのお叱り、拝見させていただきました。確かにご指摘の件、ミャオ族という表記は失礼なのです。本日訂正させていただきます。ありがとうございます。
以下を参照いたしました。
http://wee.kir.jp/laos/lao_hmong.html
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/11/hmong.html
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2008-10-28 01:41:47

■Milk

テーマ:映画

■Milk

●1984年のアカデミー最優秀長編記録映画賞を受賞したドキュメンタリー「ハーヴェイ・ミルク:THE TIMES OF HARVEY MILK」がある。

ハーヴェイ・ミルクは、サンフランシスコ、カストロ通りにカメラ店を営む男だった。
彼はゲイ、黒人、アジア人…マイノリティの権利獲得を訴え、立候補4回目にしてゲイをカミングアウトした初の市政執行委員(日本でいう市議会議員でいいかな)となった。

その後、78年に同期の市政執行委員だった男ダン・ホワイトは自分が再任されないことを理由に市長、さらに庁舎にいたミルクを暗殺した。

そして裁判。しかし、ミルク、モスコーネ市長を囲む人々の耳に届いた判決はあまりにも軽かった。
ダン・ホワイトの判決は、7年の禁固刑。当時の陪審員にははたしてどういった人々が選ばれたか…。




ドキュメンタリーは、ミルクの生い立ちからサンフランシスコに移り住み、地域活動を始めるところから、選挙の様子、当選した歓びに沸く彼の支持者…そして、僅か11ヶ月の公職で暗殺に至る過程から結果、判決に対する支持者、仲間によるサンフランシスコでのホワイト・ナイトの暴動までを追っている。

このドキュメンタリー映画は、1984年のアカデミー最優秀長編記録映画賞の他に、ニヨン映画祭でのグランプリ、アメリカ・フィルム・ライブラリー協会ブルーリボン賞を受賞した作品となった。





このHarvey Bernard Milk=ハーヴェイ・ミルク(略)をショーン・ペンが演じた。
映画はその名の通り「MILK」。監督はガス・ヴァン・サント。
やっと陽の目を見た映画化だった。

ここまでに16年という時間が経過していた…。
ミルクの物語を映画化したい、しかし90年代でさえ、ハリウッドは映画の主人公、スターがゲイを演じるということに拒否感を持っていた。映画化を願いながらもなかなか実現に至らないまま歳月を費やしたのはクレイグ・ゼイダンとニール・メロンだった、という。
それを思うと「ブロークバック・マウンテン」の存在は、映画の作品としても素晴らしいが、同時に強固とも思えるハリウッドのお偉方の意識を正常な方向に向かって良いのだとGOサインを促した意義深い作品でもあったと振り返る。

当初、オリバー・ストーンが乗り気でカストロ通りに出向き、周辺の人々へのリサーチなども熱心だったらしい。しかし、ストーンが製作した映画「JFK」は、殺人者の様子や描写がゲイ・コミュニティにとっては爆弾だった…。
ストーンでは「ミルク」を主人公にした映画化は無理だった。ゲイ・コミュニティ、特にカストロ地区の人々の協力を得られなければこの映画は成立しなかった。ストーンはヴァン・サントに映画化に関する話を持っていく…しかし当初の草案はストーンの納得のいくものではなかったらしい・・・その後、ストーンはこの映画化に関する製作から外れる。

同様にブライアン・シンガーもまた、ミルク役にケヴィン・スペイシーを、ミルクを暗殺するダン役にブラッド・ピット!と思い、興奮しながら映画化を願っていた時期もあったらしい。
「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家クリストファー・マックァリーにまで話はいった…。しかし時間は経過し、2007年…シンガーが取り組んだ作品「ワルキューレ」のプロジェクトが大幅に遅れた…。





映画は、カストロ周辺の協力を得て、撮影を開始した。監督はガス・ヴァン・サントで進んだ。
ミルクを暗殺するダン・ホワイトに、唸ったのは適役ジョシュ・ブローリン。「No Country for Old Men」(ノー・カントリー)辺りからぐぐっと浮上。ジョシュ…「W」の主演という辺りがここに繋がっている気がしてならんです。で、「W」をどうするか、オイラ迷います。見ないかも…というのは、今そーゆーの撮る映画監督の気持ちに惹かれないのであります。
カストロのインタビューを見てもオリバー・ストーンには身が入らない。
というのは、なんだか監督としての存在がどこか胡散臭いと…どうも気がはいらんです。
そういう意味でも「milk」は、ストーンでなくて正解だったと言ってしまおう。ただね、ジョシュは、「アメリカン・ギャングスター」でも厭な奴、巧いものなぁ…。

さて、ミルクのパートナーでカストロ・カメラ店の共同経営者だったスコット・スミス役にジェームズ・フランコ。
ミルクのオフィスに大学生で参加していたクローヴ・ジョーンズ。彼は後にサンフランシスコでのエイズ基金創設に携わる人物になるのだが、その役にペンが自作「イン・トゥ・ザ・ワイルド」の主人公に起用したエミリー・ハーシュ。

「ミスター・ロンリー」のディエゴ・ルナもミルクの恋人ジャック・ライラ役で登場。「クローバーフィールド」にも出ているそーなケルヴィン・ユーがマイケル・ウォン。
ミルクと共に射殺されるモスコーネ市長役をブロードウェイでは主に主役を演じ、トニー賞にノミネートされるなどの活躍をしているヴィクター・ガーバー。ここでも脇を固めます(TVでも映画でも脇を固めてます…)
「フィクサー」「21g」等のデニス・オヘアが政治家ジョン・ブリックス。デニスも2003年には「テイク・ミー・アウト」でトニー賞最優秀助演男優賞(演劇)を受賞。「ギター弾きの恋」「アニバーサリーの夜に」「21グラム」「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」「フィクサー」「マイティ・ハート/愛と絆」…と続いてますが、ショーン・ペン出演作には顔馴染み。





ショーン・ペン監督作「INTO THE WILD」(イン・トゥ・ザ・ワイルド)はやっと一年越えて上映…さて、どんなものだろうと少し気構えておったら、「ミルク」…。
この時期に、マイノリティ側にいた指導者の暗殺に関する異議申し立て、ととってもいいかい、と映画を見る前から後押ししたくなるではないか。

ショーン・ペンがミルクとは似ていないのに…ウェーブをつけた髪が揺れると…今まで演じた主人公とは違う、柔らかな笑顔に魅せられた。









Trailerでも時折ミルクに重なってくるから、ペンはまたここで今までと違った何かを見せてくれるのかと期待してしまう。
ま、監督は彼ではなく、ガス・ヴァン・サントであれば、さ、どーなるか。
祈りに似た気分はまだ当分続くのだネ。

音楽は、オインゴ・ボインゴなんてまだゆーてます、ハイ!(苦笑)ダニー・エルフマンでっせ。(2008年/製作国アメリカ/アメリカ公開2008年12月/日本公開2009年かな)


milk page









▲The Times Of Harvey Milk 1/10


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Gus Van Sant ガス・ヴァン・サント
●Screenwriter:Dustin Lance Black ダスティン・ランス・ブラック
●Cast:Sean Penn ショーン・ペン Josh Brolin ジョシュ・ブローリン Emile Hirsch エミール・ハーシュ James Franco ジェイムス・フランコ Diego Luna ディエゴ・ルナ  Brandon Boyce ブランドン・ボイス Kelvin Yu ケルヴィン・ユー Victor Garber ヴィクター・ガーバー Denis O'Hare デニス・オヘア

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2008-10-12 02:47:35

■ゴーン・ベイビー・ゴーン GONE BABY GONE

テーマ:映画

■GONE BABY GONE 

●やるせない物語、もう一本!
今日日の探偵はジャージの二人。。。そのスタンスが物語全体の今の様子であり、空虚な雰囲気を残す。 魅力ある人物なのに過小評価、といった感が否めないベン・アフレック。しかし、「ハリウッド」もあったし、今後も期待と弟ケイシーと共に応援だ。
その兄ベン・アフレックの初監督作品は、主人公に弟ケイシー・アフレックを持ってきて、これがジワジワといいんだ。

原作は、「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘイン。彼の小説、邦題「私立探偵パトリック&アンジー」シリーズ中の「愛しき者はすべて去りゆく」の映画化。








ベン・アフレック初監督作品「GONE BABY GONE」
主演のケイシー・アフレックが今流の私立探偵パトリック。パトリックの相方アンジーを「Kiss Kiss Bang Bang」等のミシェル・モナハン。さらに、エド・ハリス、モーガン・フリーマン、エイミー・マディガン(エドのカミさんデス)等が脇を固め、物語に深みをもたらす。

物語の筋は、アマンダという少女が突然行方不明になる。
TVはこの事件を頻繁に取材。母親の状態がどうもおかしい…そんな状況下でパトリックとアンジーはアマンダの叔母から姪の捜索を依頼される。なぜ、叔母からの依頼なのか。
母親は…。容疑者は…。いったい誰が少女を誘拐したのか…そしてその行方は。








ケイシー演じるパトリックはフットワーク軽目のジャブを叩きながら、事件の様子を紐解いていく。絡んで解けなくなくって…紐のほつれが面倒な絡みに加わって…なんとも解せない顔をしながら街を行くのだ。
今風探偵ってスタイルがなんとも、ほほ~って見たんだが、やけに街に詳しい辺りでだんだん馴染んでくるから、面白いスタイルだな、と。ジャージーの二人。。。昔ならハードボイルドの探偵とその秘書ってな役割なんですワ。
「GONE BABY GONE」は、監督ベン・アフレックとその信頼に応えた弟ケイシー・アフレックのコンビネーションの勝ち、かな。

ベン・アフレック。
「グッド・ウィル・ハンティング」の脚本を手掛けながら、俳優としての彼を描くいい作品は少ない。
コメディに出ては散々にけなされ・・・映画の面白さは俳優とゆーよりも監督に責任をとっていただこうじゃないかいって言いたいんですがね。で、ベン・アフレックは近作だと「ハリウッドランド」あったデス。彼はいいんだってばサ。兄弟揃い組で才能あるってのは。あ、カミさんもなかなかのもんで「キングダム/見えざる敵」ではぐっときましたぜ。




これまた。。。劇場未公開だった…ずっと画像保存してまっていたんだがなぁ。ああ、スクリーンで見たかったデス。リズムが、映画館は違うデスよネ。いい作品、やるせなくって見惚れた。(2007年/製作国アメリカ/アメリカ公開2007年10月/日本未公開)




▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。
※久し振りに覗いたら公式サイト閉じてました・・・
で、Trailer(You tube)のみ。

●Directer:Ben Affleck ベン・アフレック
●Screenwriter:Ben Affleck ベン・アフレック Aaron Stockard アーロン・ストッカード
●Cast:Casey Affleck ケイシー・アフレック Michelle Monaghan ミシェル・モナハン Morgan Freeman モーガン・フリーマン Ed Harris エド・ハリス John Ashton ジョン・アシュトン Amy Ryan エイミーライアン Amy Madigan エイミー・マディガン Edi Gathegiエディ・ガテギ
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