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2007-03-26 15:52:29

■The Hoax

テーマ:映画

■The Hoax

●ご覧の通り…詐欺師!の物語であります。これ、実話、だからちょいと「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を思い出した。
しっかし、こちら大人の男が企んだ、したたかな結末…。

ケヴィン・コスナーに続いて、こちらも返り咲きとはちと大袈裟だが、ハリウッドでのリチャード・ギアの快進撃なるか、の一作?!こちらの相方もスグレた俳優アルフレッド・モリナだから、目が離せない。

物語は、1970年に遡る。
出版社から見離された男の起死回生の大仕事。それは男がスペインで旧友と出会ったことから幕が上がる模様。二人が組む面白い企みに、巨額な儲け話・・・しかもそれは誰もが考え付かない(手を出せなかった!)途方もない計画だった…。





その儲け話とは、億万長者ハワード・ヒューズ(映画「アビエイター」見たデスよね)に関する自叙伝の執筆作戦!。
二人の男、クリフォード・アーヴィングとディック・サスキンドは、ヒューズが公的生活から完全に撤退し、今や隠遁生活状態であったことから、万が一、彼に関する本が出版されても、彼は決して表沙汰にはしないだろうと、公にならない…犯罪にはならないと高をくくっていたかも。

早速、サスキンドは、ニュース等のアーカイブから必要な記述を収集し始める。
アーヴィングは、ニューズウィークに掲載されていたヒューズの筆跡を模倣した筆跡で手紙を書く練習を始める。
用意周到な情報収集・・・二人はハワード・ヒューズに関するあらゆる情報を収集し、分析、研究し、既に当時隠遁生活を送っていた孤独な億万長者ハワード・ヒューズの承諾なしの自叙伝を書くのでありました、とさ。

彼らは、虚飾に塗れたヒューズの暮らしぶりを想像した。その考え方を模索し、彼ならこう言うであろう、彼ならこういう考え方をするだろうという最も身勝手なコンセプトに基づき、彼の自叙伝を完成させる。





アーヴィングは人間嫌いと噂の高かったヒューズとの間に実は緊密な関係があるのだ…と周囲に思わせる。そして、現在自分が手掛けている仕事は誰もが成しえなかった…孤独な億万長者に接し、生のインタビューに基づいた自叙伝なんだと主張。その言い分に違わない、申し分のない内容に作り上げられた偽造、捏造の代物=原稿をまんまと出版社マグロウヒルに信じ込ませることに成功する。

誰もが欲しがったヒューズの自叙伝!生のインタビューだと!
当然、周囲は色めきだつ。彼らの偽の自叙伝が出版されると、ヒューズに関する研究家、その筋の専門家は即行、その本の信憑性を疑い、様々な質問を浴びせかけるのだが…逆に出版社マグロウヒル側が、彼らが提供した自叙伝を援護、支持するから、事は上手く運ぶのであります。

1950年代後期までに、ヒューズは外界から彼自身を完全に切り離した。そこで、彼についての偽の情報や嘘のレポートは後を断たなかった。ヒューズは、誰かが彼について未許可の伝記を書いていると知った場合は即行、作家を買収し、出版を阻止した。
やがて、60年代…彼は裁判への出廷さえ拒否。そこで噂は噂を呼び、彼は既に亡くなり、それ以降は彼のソックリさん、タレント(彼を真似る)が摩り替わっているとか、いや、まだ生きてはいるが重病だ、末期的症状だとか、精神に異常をきたしているとか…無数にあった、という。





アーヴィングとサスキンドは、この自叙伝の発行によって、およそ765,000ドルの取引を行うという協定を出版社と結んだといわれる。その金額の全てはアーヴィングの妻エディス名義のスイスの預金口座へ流れ込む仕組みとなっていた。

1971年の初冬にアーヴィングは原稿をマグロウヒル出版社に届ける。
科学捜査文書精神分析医が本物であると断言したヒューズの手書きメモまでを添えていたらしい。無論、クリフォードの模倣による偽造メモ。そのメモは疑う余地のない程に巧妙に模倣されたものであり、タイム・ライフ誌のヒューズ専門家でさえ、間違いのない本物だと確信していたという。そういった諸事情を含み、マグロウヒル出版社は、1972年3月に本を出版すると世に発表する。

俄かにクリフォード達の周囲が騒がしくなっていく。
ヒューズの側近等…ヒューズを見知っていたもの者達は、この自叙伝に対して懐疑的だった。
彼が自分に関する本の出版を許すはずながない、と。

そんな時にはアーヴィングはヒューズが側近にさえ、自らに関する本については一切話していなかっと主張した。
当初、ジャーナリストのフランク・マッカロック(彼はマスコミ関係の者としては最後にヒューズと面談した人物)は、アーヴィングがヒューズに会ったなんてのはデタラメだと主張。しかし、マッカロックがアーヴィングの提出した原稿を読んだ後、彼はそれは間違いのない本物であると断言する。

徐々に新たな疑惑が浮上し始めても、マグロウヒル社は厳然と彼らの著者を支持し続ける。
ヒューズのメモの筆跡鑑定をオズボーン社(筆跡鑑定専門の会社)に依頼。結果、再び彼らの行いは間違っていない、筆跡は紛れもないヒューズのものであると宣言。

しかし、アーヴィングも厳しい調査対象となり、ポリグラフテスト(嘘発見器)を受けるに至る。
その間、当の本人であるヒューズは常に静観…の様子だったが、ついに1972年1月7日、ヒューズは外界と接触、連絡。
彼は以前見知っていた7人のジャーナリストと電話会談を準備し、それは2日後にテレビで放送された。

ヒューズ自信がアーヴィングを非難した。
自分はアーヴィングという男に会ったことさえない。自分はバハマにまだ住んでいる、とも語ったのだ。

アーヴィングはどう反論したのか。
ヒューズ本人の肉声、その声明に、アーヴィングは電話の声の主こそ怪しい。これこそ偽者の仕業だ!と応える。
では、彼らの悪巧みが発覚したのは…それは見てのお楽しみ、かな。当時の大物!をも巻き込むセンセーショナルな詐欺事件として有名な事件だもの、後はスクリーンで楽しもう。





1972年1月28日、アーヴィングとサスキンドは詐欺の事実を認め、その犯罪の全てを白状する。
二人は詐欺罪で起訴され、同年6月16日に有罪判決。

サスキンドは刑務所で5ヵ月を過ごし、その間に新たな本を完成させた。
アーヴィングは有罪判決を下されて、懲役14ヵ月を過ごす間に、禁煙し、重量挙げを学んだんだそーです。
この事件後に彼は、自発的に出版社に765,000ドルの前金を返却。そして執筆活動を再開。

アーヴィングの行動は時にヒューズ風だったりするのかもしれない。ヒューズという人物を分析し、ヒューズの斜に構えた、ともすればひねくれた視点から世の中を見たり、していたのかもしれない。
誰かと誰かは代われない。偽者であるという事実、己が一等知っている。アーヴィングは周到な計画をたて、自らを訓練し、学び、習得し、用意周到に企んでいる内に、時折ヒューズに成りきっている自分に気付きそうだ。

主役のアーヴィング役はリチャード・ギア。も、説明もいらんデスね。相方は、「フリーダ」で頭角を現したアルフレッド・モリナ。「スパイダーマン2」「ダ・ヴィンチ・コード」等でもキャスティングされているが、ジャームッシュの「コーヒー&シガレット」が印象に残る。ここではアーヴィングに添って、アタフタ走り回り、汗かきながら…悪巧みしてながらもどっかええヤツやん、と思わせてくれそうで先も頼もしい役者。
他にも、ホープ・デイビス、マーシャ・ゲイハーデン、ジュリー・デルピー…、イーライ・ウォラックは御年92歳!ハワード・ヒューズの側近、前最高経営責任者ノア・ディートリッヒを演じる。

監督は、映画「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」「ギルバート・グレイプ」「サイダーハウス・ルール」「シッピング・ニュース」のラッセ・ハルストレム。他にも「カサノバ」「シッピング・ニュース」「ショコラ」「ショコラ」「愛に迷った時」「ワンス・アラウンド」「やかまし村の春・夏・秋・冬」…巧い監督。
リチャード・ギア主演作の監督!?と知った当初は驚いたが、も、いいさ。ハルストレムだから、きっといいんだ、決まっている。見るべき箇所がきっとある、と。そう信じておこう。

大人の男が企んだ「The Hoax」ってぇのは救いようはある、ワルってわけさ、ですか。
人をかつぐとか、悪ふざけとも言えるよーな許せる部分を加味した物語なんでしょか。悪さではあるが刑期を終えてるし、彼らを取り巻く人々だって一時は楽しんだし、相手がヒューズだから、いっかってんでこの題名なのか。

あの時代だからこそ成し得た企て。億万長者で変わり者がターゲットだったから許せる?!実に魅惑的な実話に基づいた一作。如何です?



因みにこの映画「The Hoax」の主人公となったクリフォード・アーヴィングは1930年11月5日、ニューヨークに生まれ。
雑誌のカバーアーティストと雑誌の漫画作家という、共に活字の世界にいた両親の下、マンハッタンズ・ハイスクール・オブ・ミュージック&アートを卒業後、コーネル大学に進み、2年の時に既に最初の結婚。その後、ニューヨーク・タイムズのコピーボーイなどを経ながら小説を書き続けていく。58年には2度目の結婚。。。確か、4~5回は結婚していたと記憶。
で、今回の映画に関しては、全く自分とは無縁だ~なんて言っていたのだが、結果的にはクレジット有り。

この映画に描かれ、騒動の元となった偽のヒューズの自叙伝「Autobiography of Howard Hughes」は1971年に出版。
更にその翌年、アーヴィングは刑務所出所後に「The Hoax」を発表。
それが本作のベースになっているようであります。その後のアーヴィング…1995年までに8冊の著書。したたか、です。したたかといえば、かつて映画にも取り上げられている天才的贋作者エルミア・デ・ホーリーの自伝「贋作」もアーヴィングの著書なんですと。で、ご本人は現在、アスペンにお住まいだそーです。そこって、トンプソンの住んでいた土地だったデス。

リチャード・ギア、このところちょい老け、なんて思っておったら、こりゃ楽しそうに演っておられるじゃござんせんか。久しぶりに、ええやね~。
どこぞで「カワイーッ」て声も聞こえてきそうじゃないかい。ギアさんはちょいワル、が似合うのかもだが、ケヴィンを超えるよな、ほんまもんの悪を見てみたいんですワ。(2007年/製作国アメリカ/アメリカ公開2007年4月6日拡大公開13日/日本公開?)


▲Trailer


▲Teaser


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Lasse Hallström ラッセ・ハルストレム
●Screenwriter:William Wheeler
●Cast:Richard Gere リチャード・ギア Alfred Molina アルフレッド・モリナ Hope Davis ホープ・デイヴィス Marcia Gay Harden マーシャ・ゲイ・ハーデン Stanley Tucci スタンリー・トゥッチ Julie Delpy ジュリー・デルピー Eli Wallach イーライ・ウォラック
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2007-03-25 20:57:14

■Mr. Brooks Mr.ブルックス~完璧なる殺人鬼~

テーマ:映画

■Mr. Brooks
Mr.ブルックス~完璧なる殺人鬼~

●見たいぞ、と意気込んでいるわけではないのだ。ケヴィン・コスナー主演の映画を待ち望んだことは…あまりなかった。ショーン・コネリーやチャールズ・マーティン・スミス、ビリー・ドラゴ…おおっと忘れちゃなんね~ロバート・デ・ニーロが出てたから「アンタッチャブル」は見たが、時間が経過して…ケヴィン・コスナーも結構いい線いっていた、と思った。脇に恵まれた心優しき公僕タイプの男であれば、あれはあれで良いか、と。周囲が霞まない分、よかったとしよう、なんてネ。







う~む、こう~振り返ってみれば「ファンダンゴ」の他に、彼は何が良かったのか…実際に見ないままの作品が多いのでわっかんないぞ、としか言えないか。しっかし見たいと思わないままの作品も多かったし…実際に見たら、矢張り脇が良かったってことになったデス。

で、今回の脇…ウィリアム・ハートが控えておる。それもTrailerの一場面、ハートとコスナーが笑うとこネ、あそこでアップしちゃうぞ、と決めたわけさ。あの場面いいッ。あの場面に賭けてみるべか~と思う。







物語は、二つの顔を持つ男の話。温厚で人当たりも良いアール・ブルックス。愛する家庭があり、ビジネスにも長け、慈善家としても信望厚い知識人。その一方、殺人に没頭する異常さも持ち合わせている主人公。
で、この二面性が狂気の火花散らして両立しているのかといえば、どうも暗い…主人公ブルックスは、自らが人を殺すという行為に対して嫌悪感、後ろめたさを感じている、らしい。本人はこのままではまずい、この異常な生活に終止符を打たねばと最後の殺しを行うのだが、その現場をのぞき趣味の不埒なアマチュアカメラマンに見られ、その現場を写真に撮られ、おまけに恐喝までやられる始末。ま、人殺しをやめるために、これが最後だと出向くのも狂ってますが、現段階でその狂気の沙汰が主人公ブルックスからは微塵も感じられない。







しかし、彼の分身とも思えるそうな存在、不可解なヤツ…ウィリアム・ハート扮するマーシャルは、充分にブルックスの二面性を楽しんでいるかのような様子。いったいコイツは何者ぞ。

そこに加わるデミ・ムーア扮する刑事トレイシー・アトウッド。彼女はブルックスが犯した殺人事件を担当することになるのだが、手掛かりを残さぬ犯人の手口に、焦燥感を募らせる、という。

さらに平穏だったはずのブルックス家の一人娘ジェーンは、突然、大学を中退していると言い放つ。なんか…妙な具合に話は転がるのか。娘の行動には裏があるか…。そーゆーとこを勘ぐるのはマーシャル。彼は娘が何か隠している…と思うのだと。そうこうする間に、刑事の執拗な追跡は、妙な連帯感を匂わせるブルックスとマーシャルの行動をますます巧妙・精巧な仕掛けに導いていくのだぁ。





ケヴィン・コスナーの微妙な様子がまだ伝わらないままに、判断のつかぬ微妙さ加減に一か八か見てみよーじゃないの、って気になった。ちょい引くのはデミ・ムーア。彼女の登場で一気に盛り下がりそーな気配がするのがマズイ。
なんでウィリアム・ハートを配して、一方でデミ・ムーアなんじゃろ。この刑事の役はキャスリン・キーナー辺りはだめだったデスか。小柄でも筋トレしてもらってクリスティーナ・リッチーなんぞなら、そそられるがな~。デミにインテリジェンスは似合わない。昔の相方も、今の相方も上昇中だからって、頑張るんかな。幸せもんでっせ、姐さん。

監督・脚本のブルース・A・エヴァンスは、80年代に「メイド・イン・ヘブン」「スタンド・バイ・ミー」「スターマン/愛・宇宙はるかに」といった忘れられない作品の脚本を手がけた。何れもアラン・ルドルフ、ロブ・ライナー、ジョン・カーペンターといった優れた監督作だ。その後、脚本、製作に携わりながらも90年代にも3本の脚本作と1本の監督作、ウォシャウスキー兄弟(今は姉弟)脚本による「暗殺者」の製作陣にクレジットされていたりしながらも…数は少なく、本作が二本目になる監督作といっても10年振りといった具合。いったいどこでどーしてたのかと気になっていた。で、この面子。さ~ど、どーなるって代物であります。(製作国アメリカ/アメリカ公開2007年6月1日/日本公開2007年夏位?)


▲Trailer


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Bruce Evans ブルース・A・エヴァンス
●Screenwriter:Bruce A. Evans ブルース・A・エヴァンス
  Raynold Gideon レイノルド・ギデオン
●Cast:Kevin Costner ケヴィン・コスナー William Hurt ウィリアム・ハート Demi Moore デミ・ムーア Dane Cook デイン・クック  Johann Urb ヨハン・アーブ Marg Helgenberger マージ・ヘルゲンバーガー Danielle Panabaker ダニエル・パナベイカー Matt Schulze マット・シュルツ Jason Lewis ジェイソン・ルイス Reiko Aylesworth レイコ・エイルスワース
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2007-03-24 23:48:35

■Talk to Me トーク・トゥ・ミー

テーマ:映画

■Talk to Me トーク・トゥ・ミー

●ドン・チードルは、マイルス・デイヴィスを演じる(監督もかな)前に、Ralph Waldo“Petey”Greene =ラルフ・ウォルド”Petey”グリーンという人物を演じているのだが、この主人公となる男、日本ではほとんど馴染みのない御仁だった模様で興味深い。
60年代のアメリカ。DJであれば、ボブ・クレインやアラン・フリードなどご存知の方も多いかとは思うのだが、ラジオのパーソナリティともなれば、現地にいない限りなかなか縁がなかったのではないか。事実、我も知らなんだ。





1928年1月23日に生まれたグリーンは、アフリカ系アメリカ人のテレビ、並びにラジオのトークショーのホスト、ま、パーソナリティだったというわけだが、彼には前科があった…。
グリーンは、ハイスクール中退後に軍隊に入隊。そこで薬物乱用のための1953年に除隊となった模様だが、それまでは朝鮮戦争等で派遣兵として戦場に駆り出されている。除隊後の60年、彼は小さい食料雑貨品店において凶器で脅し強盗をした罪で10年の刑。
さて、収監された刑務所…そこで彼はDJをやっていたらしい。刑務所内のDJですと…そういう更正のためのプログラムが組まれていたのかな…ま、刑務所によっては要注意人物は別として、家族が訪れて共に過ごしたり、クリスマスに外泊許可があったり…様々な取り組みがあるのは聞き覚えがあるのだが、60年代の刑務所にDJの設備、あったんだって…。



で、1965年、グリーンは彼自身のトーク(喋りでネ)で、刑務所内で孤立した受刑者をポジティブな上昇思考へと導き、自殺を思い止まらせたそうな。この働きにより、彼の刑期は減刑、出所後にAM局であったWOLのパーソナリティの職を得る、ということになる。

ラジオ局のマイクを前にして、彼のトークは冴え渡る。遠慮会釈ないズバリ本音がガンガン!即行でファンを獲得。白人主流、経営陣も白人といったラジオステーションで人気を得た彼は、やがてテレビからの出演依頼に応え、彼自身のテレビ番組をWDCA-TVで開始。
1978年3月8日には、訪米中だったユーゴスラビアのチトー大統領を迎えるジミー・カーター大統領就任時のホワイトハウスに…多分、前科者(及び麻薬常習前歴者)として招待されたはじめての人物であったはず。



グリーンの様子はTrailer、スチールの通り!
うだるような真夏の暑い真昼時。ポリエステルか?化繊の、胸元が大きく開いたヒラヒラ~開襟シャツにベスト。幅広のベルト!ネイビー・ブルーの派手なパンタロンを穿いたアフロの男は大声で喋る。

時代を遡るに滅法心強いソウル・ミュージックも無論ふんだんに流れると期待しながら、当時の黒人たちがアメリカで立たされていたポジションに意義を唱え、捨鉢になりがちなカラードに社会的意識を持つことを促し、疑問・不満・怒りを爆発させたワシントンDCのスピーカー“グリーン”。そのトーク・スタイルは、アメリカの歴史上で黒人社会が最も騒然とした時代の中、ブラックアメリカン及び、更生し社会復帰を願った服役者…といった同胞に大きな勇気を与えた、という。

彼の社会活動家の側面。それは自らが身をもって体験したことに他ならなかった。つまり、服役者が刑を終え、社会に戻って更生しようにも数多くの壁が断ちふさがっている。もう一度立ち直ろうとしている者達…そんな前科者の社会復帰に対する貢献。服役者だった過去を持つ者達自らが立ち上がり、新たに社会復帰してくる者たちをサポートする組織の構築等々。
彼は癌で亡くなる。その死を弔うために凡そ8000人の人々が、ミシガン通りにあるウエズレーAMEシオン教会の外に並んだという。
彼は、貧困と人種主義に抗議するために最も効果的なメディアとして、当時のラジオ、テレビに登場した。



物語は、グリーンが収監された刑務所暮らしの後半から始まるらしいが、主役を演じるチードルはこの役柄に関して、英雄的な描き方ではない、あの時代に生きたグリーンらしい、真っ当な姿を求めたようだ。賢明ですやね~流石チードル!って、ますます見たいゾ、この映画。
配役は他に、Trailerで既にお分かりの通り、マーティン・シーンはラジオ局の代表で当初グリーンの喋りに面食らいながらも彼を援護する役柄らしい。グリーンのガールフレンドに「ハッスル&フロウ」で注目されたタラジ・P・ヘンソン。10代からスタンダップ・コメディでならした「バイオハザードⅡ」等のマイク・エップス。歌良し踊り良しの巨漢!セドリック・ジ・エンターテイナー。
で、今回のコンビネーションの良さ!グリーンと出会うことでその後の人生を変える…グリーンの生涯の友となるラジオ局の番組編成マン、ヒューズ役に「キンキー・ブーツ」のキウェテル・イジョフォー!!!。で、本物のヒューズは現在ロス在住の映画のコンサルタントだそーです。映画のコンサルタントって何するんかいな~。



監督は俳優であり、二作の監督作品を手がけているケイシー・レモンズ。彼女の相方はディカプリオ主演「ロミオ&ジュリエット」の際には警察署長役を演っていた俳優。覚えてますかいな~?!昨今はTV畑で活躍中。
で、彼女に対してドンチードルは、とても男性的な映画、もしくは男兄弟の関係にも例えられる場面展開が主軸にあるような作品を演出してくれる彼女の存在は、今まで自分では感じなかった部分や心に浮かんでこなかった部分を指摘してきたり、ひじょうにユニークなんだ、と。

彼女自身、映画監督としてこの映画に携わることになり、感じたことは…ブラックの俳優達、つまりドン・チードルやキウェテル・イジョフォーが、自分たちはブラック(アフリカンアメリカン)の内も外も、良~~~く分かっていると思っていたようなだけれど、実はブラックの女性である私の方がよ~く知っているのよね、と。余裕綽々ッ!

彼女が、ブラックのどのポジションで何を感じるのか、何を笑うのか、何に共感するのか…男より女のポジションにいた方が、シニカルに世の中を見てきたってことでしょね。そーゆー経緯が彼女の中に蓄積されているのだろう。その自信に裏付けられ、優れた俳優が演じるアフリカンアメリカンのあの時代。まだ受け取ってなかった60年代からのメッセージが見たいぞ。



ビデオやフィルムといった当時の記録がほとんどない中、僅かに残されたテープと古い新聞記事から得られた情報、そしてグリーンに関わった人々の話、彼を友のように話す当時ファンだった者達。そんな細かな情報を手繰り寄せ、映画用の脚本が書かれた模様だ。が、原作は俳優でもあるマイケル・ジェネット。脚色はマイケル・ジェネット(スパイク・リー監督作「シー・ヘイト・ミー」の脚本でっせ…)とリック・ファミュイワ(今ふたつだった「ブラウン・シュガー」の監督・脚本家でっせ)が共同で手がけている。そ、そこがちょいとは不安なんだが…。役者いいから、演技でカバーするっかな!監督、脚本、主要人物、ブラックアメリカンがまとまったんで、スピリットは一等大事。ソウル(魂)の方向、曲げちゃ~いかん、といった大事な話のはずなんだ。娯楽の要素も盛り込み、数十年タイムトリップしますかい。頼むよ、制作陣。

普通に数えても、ブラックの俳優が主役を演じる映画が年間アメリカで何本上映されるか…。白人俳優主演に比べれば、圧倒的に本数の少ない中、ドン・チードルの役者冥利やね~と目の離せない作品が続きそうだ。結果は監督の腕次第なんだが、チードルってことで客が呼べる日本であって欲しいのだがな。見たいデスよ、コレは!ね!(2007年/製作国アメリカ/アメリカ公開2007年7月20日/日本公開、あるかな~あるよね~)


▲Trailer


▲Official site
公式オフィシャル、間もなく

●Directer:Kasi Lemmons ケイシー・レモンズ
●Screenwriter:Rick Famuyiwa リック・ファミュイワ
  Michael Genet マイケル・ジェネット
  Michael Genet(story)マイケル・ジェネット
●Cast:Don Cheadle ドン・チードル Chiwetel Ejiofor キウェテル・イジョフォー Taraji P. Henson タラジ・P・ヘンソン Cedric the Entertainer セドリック・ジ・エンターテイナー Mike Epps マイク・エップス Martin Sheen マーティン・シーン

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