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2006-12-20 23:05:00

■墨攻 A Battle Of Wits (Muk gong)

テーマ:映画

■墨攻 A Battle Of Wits (Muk gong)

●今年も押し迫ってきたこの時期に…静かにむふふと一年を振り返る…余裕なんてあるわきゃないス。でもしかし、陋巷に在り…孔子は「人は其の憂いに堪えざらんも、回や其の楽しみを改めず。賢なるかな回や…」と。静かなる人、大らかに笑む人、聡明で強力な呪術の力を持ち、然るに出世欲なく、世情に塗れた欲も垢もなく、ただ淡々と陋巷に生きる顏回。孔子の最愛の弟子顔回は世に振りまかれた様々な魑魅魍魎、権力闘争の仕掛けに真っ向から向かっていく。我、憧れは顔回也!







この顔回を生んだのは酒見賢一。その著書「陋巷に在り」で出会った顔回は、礼に長けた奴であります。飄々とした野太いながらも穏やかで柔和な面構えを連想させる奴であります。我はまっぽし惚れもうした。その酒見賢一原作による「墨攻」もまた名著なり~。この「墨攻」を原作としてコミックがあったことを我は知らなんだ。それを元に映画が出来上がった。中国・日本・香港・韓国 合作映画「墨攻」、監督はジェイコブ・チャン。

俳優陣には、墨家から一人旅立ってきた革離としてアンディ・ラウ。その脇がいいんだ。韓国からアン・ソンギと中国から王志文!無論、他にも韓国、中国、台湾からと俳優が揃ったが、日本はといえば…撮影等を担う製作陣に名を連ねている辺りが面白い。
重箱の隅を突付けば多少問題ありだし、描写も緻密とは言い難い。さらにコミックを未見なのでなんともいい難いが、酒見原作の持っていた雰囲気…は薄い。が、見て損のない映画と思う。







サイトにもあるように墨家とは思想家墨子によって創始された集団で、戦乱の世にあって「非攻」を掲げ、自ら攻撃を仕掛けることなく、「守るための戦闘のプロ」である。その集団は始皇帝の中国統一によって戦国時代が終わると、忽然と姿を消してしまう。
映画の中で描かれる物語は、紀元前5世紀・春秋時代末期。戦いにあけくれた時代の中、趙は、燕を我が手中に収めるべく策を練った。まずは、己が趙と、相手燕の間にある梁を滅ぼした後に、目的の戦いはあると。

趙は凡そ10万の大軍を率い、僅か4000という小規模の国である梁へ宣戦布告。
攻められそーになった梁の国王は城を守る術に優れた集団・墨家に書状を送り救いを求めた。しかし墨家からの返事はない…目前に迫りくる趙の大軍。
その時、一人の男が城外に見えた。。。男の名は革離。墨家から向けられた者であるという。
革離は王から全権を託されると次々に奇策を持って趙に立ち向かっていく・・・・。







ここでは戦いの場の展開等、「トロイ」「キングダム・オブ・ヘブン 」「英雄」等をおさらいした観がある。そこは今見るにはエンタテイメント、と楽しむ。もっとも「十面埋伏(LOVERS)」「無極(PROMISE)」といった古装片とは違う。何が違うかといえば、戦火の下、市井の人々の感情を酌んでいる辺りか、或いは淡々と情け容赦ない生死を目指した観が渋い、という言い方も出来るか。戦術の整然としたスタイリング(こんな不埒な言い方あるんだろーか)はあるものの、全体的にけれんや大袈裟なアクションではない。色恋に紛らわされる興ざめもない。
そこで、じっくり腰を据えてみていける安堵感に似た信頼が監督、製作陣に対して生まれていく。
ジェイコブ・チャン。この監督作品は振りかえってみる良い機会かもしれんです。「夜間飛行」「流星」「チャイナ・フィナーレ/中国最後の宦官」「いつも心の中に」「黄昏のかなたに」と書きながら、内二本は我未見のまま、でスた(苦笑)。







主役のアンディ・ラウはどうかといえば、何処まで行ってもアンディ・ラウ。墨家には見えてこない。ただし、「硫黄島からの手紙」で二宮が何処まで行っても二宮、とはわけが違う。アンディ・ラウには生真面目さが背景に感じられる。常にこの役柄に成りきろうとしている温度が伝わるのだ。二宮にはその温度がない。その差は演技の端々で歴然としたものだ、と思っている。







さらに俳優二人が抜きに出て良い。
アン・ソンギは、どこにいてもその存在感は揺らがない。吹き替えであってもアン・ソンギの武者振りは堅実で潔く見惚れるのである。
飲んだくれ振りを披露してくれた王志文(ワン・チーウェン)。彼もまたその出演作の中で常に不安など微塵も感じることなく見入らせてくれる俳優だが、ここでも最後まで一貫して理不尽ながら王は王、だと見る側を唸らせる。あ、チェン・ダオミンと対になっていい存在感であるか。
その王志文の出演作には「べにおしろい 紅粉」「デッド・エンド 最後の恋人」「始皇帝暗殺」「愛にかける橋」「北京ヴァイオリン」等がある。いつもいい役でいるデスよ。何度か来日しているんだがな。。。











ちなみに撮影は大林作品や「突入せよ!『あさま山荘』事件」「男たちの大和/YAMATO」等を始め、フルデジタル製作でも注目される阪本善尚。最後に申し訳ないが不安が募る。これは誰が見に行くのかと。映画館に足を運ぶ観客の姿が今ひとつ想像できない。見逃す手はない映画だと思うが、今日日の日本でのヒット作を想像するに…どーなんだ。プロデューサーには日本からも名を連ねている。そっか日本で大ヒットとならんでも採算は取れたのか。アジア発のアジア向け映画の新たな生み出し方なのか。偉いかもしれん。ん?見てみるってか…おお~そうかそうか、仲良くしようゼッ!(2006/製作国・中国 日本 香港 韓国/日本公開2007年2月)










▲Trailer sina


▲Trailer ちょっと見せ過ぎ


▲Trailer:YouTube


▲hk site


▲Official site japan
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。


●Directer & Screenwriter:張之亮 Chi Leung 'Jacob' Cheung ジェイコブ・C・L・チャン
●Cast:劉徳華 Andy Lau アンディ・ラウ 王志文 Wang Zhiwen ワン・チーウェン Ahn Sung-kee アン・ソンギ 呉奇隆 Nicky Wu ニッキー・ウー 錢小豪 Chin Siu-hou チン・シウホウ Tin Chiu Hung チェ・シウォン 范冰冰 Fan Bingbing ファン・ピンピン 午馬 Wu Ma ウー・マ 

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2006-12-08 02:55:55

■Dreamgirls ドリームガールズ

テーマ:GALLERY

■Dreamgirls 上↑クリック必見!要時間










 

























 




スッピンっぽいビヨンセにも見惚れるな~ベッピン歌姫!で、今更もう何も言うまい、書くまい。後はただ待つのみ!何やっても凄いんだとゆー監督デス。

 




▲12月8日へ

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2006-12-04 22:54:13

■ヴィーナス Venus

テーマ:映画

■Venus ヴィーナス

●見たいが、先に見た人に水をさされる場合もある。それでも見なきゃ収まらない、というのが何本かある。実際に見に行って、そーゆーのに外された日には結構落ち込むかもしれぬ。が、映画はそーゆー思い込みもあるから、どっか一箇所でもふむふむと頷ける箇所があれば落ち着くのである。素人の映画ファンとゆーのは、こーゆーもんさ、と決め込んで、いつの日にか上映が決まるぞ!とひたすら待つのであるデス。で、哀しいかな、我が待ち望む映画を語れば映画館の支配人は、君が薦めるのは入らないからなぁ~だとノタマッタ…ぐッ、我はそ、そーゆー程度の身の程知らずの映画ファン也(泣くゾぉ~~)







さ、気を取り直して…(苦笑)。で、この映画は結構業界人で先に見た方には不評だった模様。でも、見ないわけにはいきまへん!
スウィンギング・ロンドンの時代をすり抜けてきた色っぽいオジキぃ~!なんていいたくなるピーター・オトゥールを見ないでいらりょうか!頼む、日本での上映を!





物語は、現代のロンドンが舞台。ピーター・オトゥール扮する主人公モーリスは、長年の友人イアンと共に、イギリスの俳優。ベテランの域に達している二人、とはいえ、決して成功を収めたわけではなく、売れない役者稼業、といった風。

この70代を迎えた俳優に課せられる仕事といえば、例えば…そーさな、テレビドラマでは病院で死にゆく患者役ばっか。はたまた時代劇でのエキストラ…でも、俳優稼業が好きなわけであります。止められない、これも天職か…。そーゆー仲間もいて、仕事のない日の楽しみは同じ俳優稼業であり~長~い付き合いのイアン爺とお酒を酌み交わし、お茶を飲み…昔話に花を咲かせ、互いに年取ったな~と長生きの秘訣や健康の話しをしながら過ごす、あれこれ~の日々。







そんなある日、モーリスは仲間イアンの甥ッコの娘で19歳ジェシーが田舎から出てくると。で、あれこれ(ま、知らないんですけどね)ありながらも、この娘っ子相手にモーリスはロンドン観光の案内役をやることになる。
ちょいと蓮っ葉な感じがするパンキーな娘っ子ながらも、モーリスは若い女性と一緒でウキウキ気分は否めない。このジョディ・ウィテカー扮する娘っ子、なんとも~特別な魅力を振りまくわけではないのだが、そこがいい。その程度(どの程度だいッ、失礼)の娘っ子にちょいと翻弄されそーなモーリス。彼にとってのヴィーナス!永遠に好いた惚れたは必要ってことさな。そこでカミさんはいくつになっても多少のヤキモキ…モーリスの魅力ってなんだろね。
昔話の中にきっとカミさんが恋した男の片鱗があるのかな…。オトゥールが演じるとゆーだけで男前振りも重なるもんだが。その辺りの雰囲気もいいんだろ、きっと。と、書いたものの、どうもカミさんじゃないのか・・・知人程度なのか?役柄のフルネームがないから…う~む会話…から判断すると…う~む。無責任でスミマセン。









しかし、新人ながらもこの女優はん、結構分かってやってまっせ。オフの顔は違いますやん。ええ女優になっていけばいいなぁ~なんてね。演りすぎに見えないのがいい、と我は肩を持ってあげようゾ
で、名所旧跡とゆーのか、ロンドンの文化的な場所を見せながら、何らかの教訓、教えを娘っ子に与えようと頑張る。そんな年若い娘と一緒にいながら、当たり前ではあるものの、彼自身の人生の終末が近づいているとゆーことに気づいていくのではないのか、と。こーんな物語もいいんじゃないか。センチメンタルな場面もシニカルでウィットに富んだ場面のフレーム際に用意されている、と我は見たいのだ。











相当に年老いた観は確かにする!する!ピーター・オトゥール。
それは「トロイ」からぐぐっと進んでいる気がして、実はファンは気が気ではないのだ。そこを敢えて、やっちゃおっかなッ、と軽く演っちゃえる辺りが…オトゥールの懐の深さかな。。。字余り(苦笑)。
では、ファンは上映のアカツキには映画館に馳せ参じましょうや。で、ヴァネッサ
姐。強え~な~、その根性、「イサドラ」の頃から我は好きですねん。姪じゃなかった…娘やった!その娘がちと苦手かもしれんデス(ペコリ)









ま、監督は「ノッティングヒル」「チェンジング・レーン」のロジャー・ミッチェル。ですから結局納まるところに納まる…、ということになるのだろうか、とは思うのだがダニエルの「チェンジング・レーン」もあることだから…。
脚本は、懐かしくも忘れられない「マイ・ビューティフル・ランドレット」のハニフ・クレイシ。
この二人、3度目の仕事なり。

ちなみにモーリスの親友イアン爺を演じるレスリー・フィリップスは、1924年4月20日、イギリスのロンドンで生まれ。主な出演作に、「恋の体温計は40度」「謎の要人悠々逃亡!」「モンテカルロ」「太陽の帝国」(?どこにいたんだ~?)、「スキャンダル」「ラルフ一世はアメリカン」「バニシング・ヒート」「8月の誘惑」「魔女の館殺人事件」「ジャッカル」「トゥームレイダー」等があるそーな。オトゥール?も、ご存知でありましょ。。。ロレンスね。(2006年/製作国イギリス/アメリカ公開2006年12月21日(NY、LA)/日本公開?)




▲International Teaser


▲Trailer


▲Trailer


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。


●Directer:Roger Michell ロジャー・ミッシェル
●Screenwriter:Hanif Kureishi ハニフ・クレイシ
●Cast:Peter O'Toole ピーター・オトゥール Vanessa Redgrave ヴァネッサ・レッドグレーブ Richard Griffiths リチャード・グリフィス Leslie Phillips レスリー・フィリップス Jodie Whittaker ジョディ・ウィテカー

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