少しづつ大人になって、寂しさを知る。 | 劔樹人の「男のうさちゃんピース」

少しづつ大人になって、寂しさを知る。

気付けば6月も終盤に差し掛かっている。

 

時間の流れはなんと速いのだろう。

1月に誕生した娘はもうすぐ半年になる。

 

 

 

彼女が産まれたのは1月6日、寒い冬の日だった。

予定日は1月20日だったので、私も妻も完全に油断していた。2週間早く出てきた赤ちゃんは2100gで、とても小さかった。小さかったが、とても大きな声で泣くことに驚いた。

 

 

顔は自分に似ていると思った。

妊娠中、女の子と判った時点から心のどこかで恐れていたことだった。それから顔はだいぶ変化して、今はかなり母親に近づいたような気がするものの、まだ予断を許さない状況だ。

ベビーカーを押していたら道行く知らないお婆さんに、突然「まあ~パパそっくり!」と言われたことすらある。

 

しかし、全くかわいくない自分に似ていることは承知ながらも、そのビジュアルを客観的に見ることが全く出来ない。どう見てもとてつもなくかわいく見えて仕方ないのだ。

私が幼い頃から、お前の顔は変だと客観的に言い続けていたうちの父は凄いと思った。

 

そして、そんな娘をお腹の中で大切に育て、元気に産んでくれた妻にはいくら感謝してもし切れない。この半年、毎日そう思っている。

 

 

 

「本当のようなうそのような あなたと出会った寒い季節」

 

 

子供の顔を眺めていると、モーニング娘。とハロー!プロジェクトキッズの2002年の楽曲『がんばっちゃえ!』が頭の中を流れる。

 

あの頃小学生だったハロプロキッズの子どもたちが、今やみんな立派に成人となり、先日℃-uteは解散、ひとり残された嗣永桃子さんも6月30日をもって引退となる。

 

彼女たちの成長を見てきた(オタクとしてだが)同じ体験を、これから娘とすることになるのだ。

 

きっとあっという間だろう。

毎日、過ごす日々は本当にはやく感じるようになった。

 

自分は大学生くらいの気持ちのまま38歳になってしまい、これからの人生についても考えることが多くなった。

 

幾つになっても何にでも挑戦できると思ってきたが、もう折り返しと考えると、あっという間に60歳くらいになってしまうのか。

 

この半生、自分みたいな者にとっては出来過ぎだったような気もするが、結局思い描いた夢も、立派なことも何ひとつやり遂げていない気もする。

 

それでも、この子に命を繋げたことを思うと、それだけで良かったと思うのだ。

 

 

 

 

 

 

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そんな娘が生まれる前の生活を綴ったコミックエッセイが6月23日に発売になります。

 

 

 

このブログで描いてきたマンガ『男の家事場』を、大幅に加筆してまとめたものです。

ていうか本を出すたび「自費出版?」て誰かからは言われるのですが、今回も自費出版ではありません。

 

 

 

 

そして色々偶然もあって、妻・犬山紙子の出産・育児についてのインタビュー本も同じタイミングで発売されます。

 

 

 

 

こちらも、どうぞよろしくお願いします。