つなさん夫婦のニカラグア

全盲の鍼灸マッサージ師の夫とそれを支える妻のブログ。

盲学校を退職後、シニアボランティアとしてニカラグアの医療活動を支援しています。
現地での異文化体験を、夫婦で発信していきます!


テーマ:
送別会2送別会3送別会1
左上:ご馳走を頂く1年生
左下:ご馳走を作ってくれたペトローナの母親と娘さん
右上:踊りの始まり


リュックサックを背負ってスーパーからの
買い物帰りに突然の通り雨。
すっかりぬれてしまった。

雨にぬれるなんて初めてだったが、
暑いので気持ちよかった。

このところ三日に一度は雷が轟き、
雨が降るようになった。

帰宅すると大きな車を家の横まで
乗り付けてきた若い女性が
「こんにちは、セニョール」
と声をかけてきた。

マナグアと北部のヌエバセゴビアを行き来して、
輸出専用のコーヒー豆を運ぶ仕事をしている人だった。

以前、頼んでおいたコーヒー豆を持ってきてくれたのだ。

ヌエバセゴビアから伝説のコーヒー豆「マグダレーナ」の小袋を
大きなビニール袋にいっぱい運んできてくれた。

これで日本に持って帰るニカラグアのお土産がそろった。

彼女は電話で首や肩のコリがひどくて困っているので
治療してもらえないかと言っていた。

そこで、指圧をしてあげると、
とてもすっきりしたと喜んで、
お礼にコーヒー豆を幾つかくれた。


ボランティア活動の任期も終わりとなり、
帰国する日が間近に迫って来た。

親しい友人達、指圧講座の生徒達や
修了生たち、大学の教職員の皆さんが
次々に送別会を開いてくれた。

週に
23回、合計8回の送別会が
ニカラグアを去るまで目白押しとなった。


指圧講座の
1年生が開いてくれた送別会は
帰国する
1週間前だった。

場所は生徒の一人、ペトローナの自宅で開かれた。

今年の
1年生は少人数で若者が多いクラス。

10
代や20代がほとんどで、一人だけ50代の
ペトローナがみんなのお母さん的な存在だった。


私たちの住まいから彼女の家までは
車で
5分ぐらいの距離だった。

家に入るや否やペトローナは自慢げに
ナポレオンさん(彼女の夫)が作って
くれたという木製の指圧ベッドを
見せてくれた。


背中の当たる部分が起こせるようになっていて、
しかもベッドの高さが調節できる。

表面はすべすべしていて、
しっかりと安定感がある。

施術者にとって指圧ベッドの高さは
膝よりも5センチ程高いのが使いやすい。

私には丁度良い高さだが、私よりも少し
背が低いペトローナには高すぎるだろう。
「一段下げたほうがいいよ」
と、アドバイスをした。


上出来のベッドなので、ナポレオンさんに
これと同じのを指圧講座の修了生の人たちに
作って売れば、みんなが喜ぶよと勧めた。

150
ドルで作れるそうだ。

プライスマートで売っている折り畳みベッドは
300ドルで、少し幅が広くて、指圧をするときに
圧力がかけづらいし、高さの調節もできない。

この手作りベッドの方がはるかに使いやすいし、値段も安い。

ナポレオンさんはニカラグア人にしては珍しく
手先の器用な人だと思った。

ブルガリアへ出稼ぎに行ったことや
内戦で戦ったこと等を話してくれた。


生徒達が全員そろったところで、
一人ひとりが私たちに感謝の言葉を
述べてくれた。

卒業式のスピーチのように改まって、
ローリンがトップバッターをきった。

レイナは落ちこぼれぎみの自分を励まし、
よくフォローしてもらった嬉しさを
感情こめて伝えてくれた。

おとなしくて控えめな性格のウラニアは
卒業するまで私たちに教えてもらえないのが
とても残念だが、プロの指圧師を目指して
がんばりますと熱意を語ってくれた。


ペトローナのお母さんや娘さんが作ったご馳走を
ナポレオンさんが運んで来た。

大きな皿に豆ご飯の「ガジョピント」、揚げたバナナ、
牛肉の炭火焼やトマトとキャベツのサラダ等がたっぷり
盛られたニカラグア料理だ。

みんなでわいわい言いながら頂いた。


食事の後はパティオ(中庭)に案内された。

大きく枝を張ったマンゴの木が
2本ある。

ペトローナがマンゴを何度か指圧講座の教室に
持ってきてくれたことを思いだす。

ペトローナの息子さんがラジカセを持ってきて、
ボリュームを最高に上げてフォルクローレを流してくれた。

それに合わせてみんなで踊った。

自己流で音楽に身をゆだね、
好きなように身体を動かして踊る。

恥ずかしさなんかいらない。
愉快に踊ればいいだけ。

ニカラグアに来て踊る楽しさを知った。

何と気持ちがいいのだろう。

夕日を受けながら、みんなとひとしきり
踊って楽しんだ。


いよいよ日本へ出発する前の晩、
指圧講座の生徒達の何人かが
別れを惜しんで電話をかけてきてくれた。


空港に向かう間にもマルティネスさんが
お別れの電話をくれた。

「私の妻、娘、兄弟も、みんなあなた方に感謝している。
どうぞ良い旅を」と。


丁寧な言葉だった。


出会いがあれば、必ず別れがくる。


休みでもほとんど家で家族と過ごし、旅行などめったに
出かけることのないニカラグアの人々。

だからこそ、彼らの方がこの自然の摂理を素直に
受け止められるのかもしれない。


* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

私達は2015年の10月に帰国した。

ブログに帰国したことをすぐ掲載できずに
今日まで延びてしまった。

ニカラグアでの日々を懐かしみながら
ブログを閉じます。

今まで読んでくださった方々に感謝します。

AD
いいね!した人  |  コメント(3)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。