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2006-11-07 23:04:25

「ルート350」/小説の中の旅

テーマ:講談社
古川 日出男
ルート350

「アラビアの夜の種族」 で、はまった古川日出男さん。今度は短編集を読んでみた。でも、これは全てするりと読めたわけではなくって、意外に読むのにてこずってしまったのよ。完全にエンターテインメントしているわけではなく、視点の面白さなどで切り込んでいるからなのかなぁ。でも、長編の枝葉がたっぷりとついた「アラビアの~」のようなものから、こういう短編集まで、古川さんはほんと色々書けちゃうんだな。きっと、物語巧者なんだろうな。

目次
お前のことは忘れてないよバッハ
カノン
ストリートライター、ストリートダンサー、ストリートファイター
飲み物はいるかい
物語卵
一九九一年、埋め立て地がお台場になる前
メロウ
ルート350

さて、この8編の物語の中では、私は孤独なものたちを描いた、「お前のことは~」「ストリートライター~」「メロウ」が好き。

「お前のことは忘れてないよバッハ」
「あたし」が住む家には、かつてゴールデンハムスターのバッハがいた。三軒隣り合った親同士の笑っちゃうような不倫により、ハナとマユとあたしは親を失い、あたしの家に三人で住む事になった。
ゴールデンハムスターは、シリア、レバノン、イスラエルが原産国で、彼らはアラブの砂漠に棲む。檻から脱走したバッハが家の中にいることに気付いたあたしたちは、バッハの好む場所を「保護区」とし、世界各地の土地の名前をつけ、更にそれぞれの場所に大バッハの音楽をかけた。
めちゃくちゃになってしまった家庭の中で、バッハだけは華麗な世界旅行を繰り広げていた。それはあたしたちにとって、希望、救い。「冒険をしろ、バッハ」。「お前のことを決して忘れていないよバッハ」。

「ストリートライター、ストリートダンサー、ストリートファイター」
幽体離脱をした「僕」こと「記録者」が記録する、三つのストーリー。それは、エロ王とガーリーとお猿の三人のお話。お話を作るお猿、踊るガーリー、闘うエロ王。それは高校生である彼らが、仲間には見せない姿だったけれど・・・。

「メロウ」
天才児 対 謎の街の狙撃手。

うーん、長編小説の種になっているようなものもあるようなので、私の場合は、それらの長編小説を読んでから、もう一度読んだ方が楽しめそう。きちんと楽しめずに、ちょっと悔しく感じてしまった。

コメント

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1 ■最近の

古川氏の作品はなんだか読みづらい印象が・・・。
でもこの本、まだよんでいたいのですよ。
読んでみたい。

2 ■無題

短編集でてるんですか。
つなさんの書評を見て「アラビア~」を読んですごく面白かったので、今回も読んでみようかな?

3 ■>bookbathさん

なるほどー。
あまり、時系列を意識してませんでした。
最近の、というとどの辺りなのでしょうか。「ルート350」も最近なのかなぁ。
おお、でも、bookbathさんが読んでくださるなら、記事楽しみです。私が読み取れなかった分も是非!笑

4 ■>おんもらきさん

出ているのです! 私にはちょっと読みづらかったですが。笑
おー、「アラビア~」は私の記事が切っ掛けだったのですね。嬉しいです♪ (北森さんは、いまいちだったかなぁ・・・。)

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