「大江戸美味草(むまそう)紙」/花のお江戸のうまいもの!
テーマ:新潮社
目次
ともあれ初春
まだ浅き春かな
野ゆき磯ゆき
初鰹ラプソディー
イキのいい奴
暑気払いの切り札
天竺浪人ふらり来て
初秋の便り
秋本番
たかがイモ、されどイモ
冬の足音
師走のぬくもり
*
甘いものがたり
酔い醒めて
くるわのグルメ
台所太平記
大江戸美味目録
字は大きいし、あんまり厚い本でもないけど、満足の一冊。
初春から師走まで、季節感たっぷりに語られる江戸の食生活。
時に、食べものを詠った江戸川柳の謎解きも。
尋常ならざる初鰹の価格。なんと、初鰹一本は、下級士族の年俸に迫る金額だったのだとか。高価なものとは知っていたけど、具体的には知らなかったなぁ。
金持ちとみくびっていく鰹売り
身代を築く金持ちは、概して倹約家であり、法外な初鰹などには手出しをしない。
逆に、法外な初鰹を買うのは、こんな家。
初鰹そろばんのないうちで買い
算盤のない家、つまり収支決算、家計簿などに縁のない、日銭でおまんまを食べる家。
あちらこちらに、将軍様お膝元の江戸っ子としての気概が滲み出るのも興味深い(将軍様が召し上がるのだから、オレっちも!)。
その他、「どじやう」と「どぜう」では、「どじょう」の状態が異なっているとのことも、面白かったな。「どぜう」は「どじょう」が食べ物になった呼称で、だから、田んぼに「どぜう」はいないし、鍋の中に「どじょう」はいないんだそうだ。わざわざ呼び分けるということは、それだけ身近な存在だったのかしらん。
最近、(かなり前の、自分の中での池波ブーム以来)、また時代物を読むことが増えていて、あのシリーズのこの登場人物、このシリーズのあの登場人物が透けて見えるようで、この本を非常に楽しく読んだ。
「食」を知る事って、親近感を抱かせる。
← こちらは文庫- 杉浦 日向子
- 大江戸美味草紙(むまそうし)











1 ■江戸モノ
この本、よかったですよね~。
内容もいいけれど、杉浦さんの文体が素敵でした。
江戸の暮らしって、今のような便利さはなかったかもしれないけれど、楽しそう。
つなさんご紹介の「お鳥見女房」シリーズも面白そうですね!!