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2006-08-31 22:46:27

「大江戸美味草(むまそう)紙」/花のお江戸のうまいもの!

テーマ:新潮社
杉浦 日向子
大江戸美味草(むまそう)紙

目次
ともあれ初春
まだ浅き春かな
野ゆき磯ゆき
初鰹ラプソディー
イキのいい奴
暑気払いの切り札
天竺浪人ふらり来て
初秋の便り
秋本番
たかがイモ、されどイモ
冬の足音
師走のぬくもり
*
甘いものがたり
酔い醒めて
くるわのグルメ
台所太平記
 大江戸美味目録

字は大きいし、あんまり厚い本でもないけど、満足の一冊。

初春から師走まで、季節感たっぷりに語られる江戸の食生活。
時に、食べものを詠った江戸川柳の謎解きも。

尋常ならざる初鰹の価格。なんと、初鰹一本は、下級士族の年俸に迫る金額だったのだとか。高価なものとは知っていたけど、具体的には知らなかったなぁ。

 金持ちとみくびっていく鰹売り

身代を築く金持ちは、概して倹約家であり、法外な初鰹などには手出しをしない。

逆に、法外な初鰹を買うのは、こんな家。

 初鰹そろばんのないうちで買い

算盤のない家、つまり収支決算、家計簿などに縁のない、日銭でおまんまを食べる家。

あちらこちらに、将軍様お膝元の江戸っ子としての気概が滲み出るのも興味深い(将軍様が召し上がるのだから、オレっちも!)。

その他、「どじやう」と「どぜう」では、「どじょう」の状態が異なっているとのことも、面白かったな。「どぜう」は「どじょう」が食べ物になった呼称で、だから、田んぼに「どぜう」はいないし、鍋の中に「どじょう」はいないんだそうだ。わざわざ呼び分けるということは、それだけ身近な存在だったのかしらん。

最近、(かなり前の、自分の中での池波ブーム以来)、また時代物を読むことが増えていて、あのシリーズのこの登場人物、このシリーズのあの登場人物が透けて見えるようで、この本を非常に楽しく読んだ。
「食」を知る事って、親近感を抱かせる。
 ← こちらは文庫
杉浦 日向子
大江戸美味草紙(むまそうし)

コメント

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1 ■江戸モノ

この本、よかったですよね~。
内容もいいけれど、杉浦さんの文体が素敵でした。
江戸の暮らしって、今のような便利さはなかったかもしれないけれど、楽しそう。
つなさんご紹介の「お鳥見女房」シリーズも面白そうですね!!

2 ■>有閑マダムさん

杉浦さんの文体って、さばさばしてるんだけど、ユーモアもあり、独特ですよねえ。なかなか、真似の出来ない感じ。うーむ、それを粋というのでしょうか。
うん、いい本でした!
そう、最近、江戸の暮らしに惹かれています。笑(ほんとにそうなったら、不便ー、と思うのでしょうけれど)
「お鳥見女房」も爽やかないい小説ですよ。もし手に入りましたら、是非!
*トラバ、ありがとうございました。後ほど、お返しいたしますね。

3 ■rice

そうそう、稲も籾も米もゴハンもぜーんぶriceと呼ぶ英米人のように、どじょうの使い分けなんて考えたこともありませんでした。
というよりも食べたことないな。
戦前ぐらいまでは、普通にたべていたのでしょうか。

4 ■>bookbathさん

言われてみればそうですねえ、そっか、英語では稲、籾、米、ご飯も区別することがないんですね。全てrice!ということは、あまり身近ではないのでしょうか(でも、ライスサラダなんかには、それを知った時に、度肝を抜かれましたが。笑)。
どじょう、うんうん、現代の私達には、既に身近な食べものではありませんよね。夏の応援食どじょう。来夏には如何でしょうか?笑
(でも、私も食べた事ないです)
*トラバもどもです。後ほど、お返しいたしますね。

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