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2006-08-24 00:55:33

「螢坂」/ビアバー≪香菜里屋≫にて・・・

テーマ:講談社
 
北森 鴻
螢坂

「花の下にて春死なむ」
、「桜宵 」に続く、ビアバー≪香菜里屋≫シリーズ第三弾。

三軒茶屋の奥まった路地を抜けた先には、ぽってりと白い提灯が浮かび、そこではいつも、店主工藤が優しい微笑みとともに客を待つ。四種類の度数の異なるビールと、趣向を凝らした酒肴、それに常連同士の他愛無いやり取り、店主工藤の細かい心配りが、香菜里屋の特徴。

こんなお店があったら、行ってみたいよなぁ、と思ってしまう。
(ぬるくなると取り替えられてしまう、ビールの値段はどうなってるの?、などとも思ってしまうけど。笑 ベストな状態でビールを飲むことは、ここ香菜里屋の信条とも言える)

目次
螢坂
猫に恩返し
雪待人
双貌
孤拳

前二作と同様に、ミステリー仕立ての短編が並ぶ。

「螢坂」は他愛無い嘘をつかざるを得なかった女の哀しみが、「猫に恩返し」では町角の人情話に込められた、焼き鳥屋の常連客たちの思いが描かれる。

「雪待人」では、雪を待っていた女が描かれ、そのラストには店主工藤のちょっとした秘密が、池尻大橋のバー「香月」のバーマン、香月から語られる。残り二編では、それについて触れられることはないのだけれど、いつか、このちょっと不思議な人物、工藤の過去についても語られるのかもしれない。

「双貌」はちょっと凝ったお話。作家、秋津が描いた貌。二つの貌は何のため?

「孤拳」は捜し物をしに香菜里屋を訪れた、若い女性、真澄のお話。誰に振るう事も出来ない、ただ自ら眺める事しか出来ない孤独な拳。しかし、それは不幸であるということと、同義ではない。

≪香菜里屋≫シリーズ、第一弾の「花の下にて春死なむ」も読んだのだけど、これはメモを取る前に返却期限が来てしまったのです。そうだなー、なので、大体の印象なんだけど、一作目ではまだまだ「謎」の方が幅を利かせ、店主、工藤の造詣を含め、まだこなれていないような印象を受けた。「花の下にて春死なむ」は、「第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作」とのことなので、「謎」としては面白いのかもしれないけど、人の心の機微や料理を楽しむ私の読み方では、二作目、三作目の方が嗜好に合うよう。
三作目の本作では、料理も絶好調。ほんとに美味しそうなんだ、これが。

コメント

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1 ■一太郎

すばらしい朝のはじまりだねぇ~。
最近は5時起きから4時半起きになって
ますます快調な1日だねぇ。
白い提灯と言われても私は夜は早く寝るように
仁吉達に言われているから画像の月夜も見られず、よって
安易にオオカミ男になることもない。

おや、これ
「文庫化されているようです」

の一文がないのかしら。
私は文庫化されていることをまるで初めて知ったような最後の一文に独り笑いをしているのだよ。
こんどウチの書店でも北森シリーズでもやろうかしら。

バタッ。
(しゃべりすぎて体力がなくなる。)


妖一同
「若だんな!!」

2 ■>一太郎takam16さま

・・・四時半ですかー、凄い。笑
その頃って、ちゃんと外は明るいのかしら~。
(そんな時間は寝ているので、よく分からない・・・。笑)

あははー、文庫化はamazonの画像を貼ろうとして、いつも気付くのです。
なので、その時点で初めて知るのだ!笑
「螢坂」はまだ文庫化されてないと思うのですよ。

お、takam16書店でも北森シリーズ取り上げてくださる? 記事、楽しみにしてますよー。

(体力が回復されたら是非。笑)

3 ■香菜里屋行きたいっ

私も読み終えましたっ。っていうか3作目から読んでしまった不届き物ですが・・・。
全部良かったのですが、長くなってしまいそうなので、「孤拳」のみの感想になってしまいました。しかも読み返したら何だかよく分からなくなってた(笑)1作、2作も是非読んでみたいです。このお店すごく行きたいです♪
※TBさせてくださいな。(今日は重くないです)

4 ■>喋喋雲さん

おっと、掟破り(笑)の三冊目からですか!
でも、これ、どこから読んでも特に問題ないですものね。ここにも書いちゃいましたけど、一作目よりも、二作目、三作目の方が私は好きです♪
このお店いいですよねー。なんつっても、料理とビールが!(工藤は??笑)
トラバもどもです♪ この後、お返ししますねー(んはは、あんだけ重いのは、やはりあの日だけだったのか??笑)。

5 ■無題

つなさん、こんにちは。
ああ、私も1、2作目よりもこっちの方が好きです~。
「花の下にて春死なむ」も良かったんですけど
同じ美味しそうな本なら「メインディッシュ」の方が…!
なんてひそかに思ってたんですよねえ。
2作目は1作目の延長上って感じだったし
なんだか3作目にして、ようやくしっくり来たような気もします。

それにしても、ほんと美味しそうでしたよね。
文庫の解説だったか、北森さんは調理師免許を
持ってらっしゃるって書いてありましたよ。
こういう美味しい料理を、もしや日常で食べてらっしゃる?!
でもそれをここまで美味しそうに描いてしまうというのが
やっぱり北森さんならではですね。^^

6 ■>四季さん

こんばんは~。
おお、四季さんもこっちのがお好きでしたか。
なんか、バランスがしっくりくるんですよねえ。
「メインディッシュ」も美味しそうでしたよねー♪

調理師免許をお持ちなんですね。
ってことは、飲食店勤務の経験がおありということなのかな(うろ覚えですが、免許を取る資格に勤務経験が必要だったような気が…)。
そうそう、実際に美味しいものを食べていても、それを伝えるのって、また違う技術ですよね。
北森さんの本を読んでると、美味しそうで、美味しそうで。笑

大悲閣千光寺は、やっぱりほぼ山登りなのでしょうか。笑 いいなー、でも、十兵衛みたいなお店にも行きたいですよね。

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