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2006-05-09 21:53:16

「闇夜の本1」/闇はすてきだ

テーマ:ハヤカワ文庫
オンライン書店ビーケーワン:闇夜の本 1
坂田 靖子
闇夜の本 (1)

これは、ハヤカワ文庫用の著者あとがきにもあるように、坂田靖子さんのファンタジーで纏められた本。

 私は夜が 大好きです。
 満天の星 空にかかる月と
 ひんやりした闇がステキです。
 この本は 私が 生まれてはじめて
 ファンタジーだけで まとめた本でした
 たのしんで いただけますように! 
   
(あとがきより引用)

すてきな闇を堪能出来る事、請け合いの一冊。

目次
大嵐
月界通信販売
非常識な死体
ジュラ
神が喜びを下さるように

◆大嵐◆
大嵐に飛ばされてしまった、マイクと父さんにおじいちゃん。飛ばされた先で出会ったのは、「お父さんのつくりばなし」の中の生き物、おとなしいバケモノ・バンダと少年トキ。こちらの世界でもやはり大嵐が吹き荒れたようで、バンダは住処である貝を吹き飛ばされて困っていた。

◆月界通信販売◆
隣人の下に夜中の二時(!)にやって来た郵便屋。覘き見えたのは毛だらけの三本指。おまけに「目玉焼き リンゴの輪切り ビンの底 カンヅメのふた・・・♪」などという妙な歌まで聞こえてきて・・・。

◆非常識な死体◆
遺産として古城を貰ったアートが、地下室で出会ったのは、「ユーレイじゃありません」、「僕は生身の死体です」とのたまうサー・ベントリィ。一緒に行くとせがまれて、朗らかな死体サー・ベントリィと珍道中を繰り広げる事になったアートであるが・・・。

◆ジュラ◆
幼いユリアのもとに、四年ぶりに父が新しい母を伴って帰って来た。ユリアにはジュラという名の、他の人には見えない「お友達」がいるのだが、父はユリアの行動をいぶかしむ。

◆神が喜びを下さるように◆
ペインがクリスマスイブに出会ったのは、孤児院から抜け出してきたような不思議な男の子。別れた恋人レスターからのイブのお誘いに気後れしていたペインは、偶然出会ったその男の子を連れて、レスターのもとを訪れる。彼女が嫌いで別れたわけではない。彼女の家があんまりお金持ちだったから、自分には不釣合いだと思ったのだ。「僕達が サーカスでしか 暮らせないほど 小さな小人だったら 僕達は 誰より 似てたかもしれない―」。
ペインが出会った男の子は、実は天使であったのだ。彼の願いはある意味で叶えられてしまう。
色々あるけど、最後はハッピーエンド。そう、クリスマスには思いがけない幸運を拾う事がある。ましてや天使を拾ったのであるならば、望みの叶わないはずがあるものか!God rest you merry, Gentlemen.
神が喜びを下さるように、は坂田さんには珍しい(よね?)恋愛物。でも、これもまたいいんだ。大嵐では、親子三代にわたるバンダとトキとの出会いがいい。「おじいちゃん」は何だか可愛らしくもある。非常識な死体のアートとサー・ベントリィのコンビも楽しい。いや、ほんとは笑い事じゃないんだけど、地下室でのバケモノたちとの暮らしは、ちょっぴり羨ましい。「新しいお母さん」は、物語の中では時に意地悪だったりするものだけれど、ジュラのお母さんはそうではない。

坂田さんの本では、バケモノたちも人間も、みなとても優しい雰囲気を持つ。
バケモノたちは、ほとんどの場合、言葉も発しないんだけれど、いつもそっと寄り添っている。こんなバケモノなら出会って、抱きついてみたいよな。

今日はほんとは違う本の事を書こうと思っていたのだけれど、とらさんの記事を読んで、坂田靖子さんの本を猛烈に読みたくなってしまったのでありました・・・。

 ◆とらさんの記事はこちら  →『闇夜の本』 不思議な、そしてすてきな。

そう、闇はすてきなのだ!闇夜にバンザイ!

☆関連過去記事
星食い 」、「マイルズ卿ものがたり

*臙脂色の文字の部分は引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。

コメント

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1 ■暗闇

暗闇をモチーフにしたお話は素敵なものが多いような気がします。
ベッドの下にモンスターがいる話をぱっと思い出しました。
あと、暗いお部屋が怖くてお兄ちゃん(だったかな?)と月夜の散歩に出かけるクマのお話も。
どちらも外国の絵本で、絵も可愛いんですよ。
また読み返してみようと思います。

なんかちょっと話が脱線してますね。ごめんなさい。

2 ■ベッドの下の怪物

↑熊野マキさんのコメントで、
そのものずばり「ベッドの下の怪物」がキャラとして登場する、ザンス・シリーズを思い出してしまいました(笑)。私は、残念ながら、それくらいしか思いつかないという事もあるのだが。
てか、絵本にもなってるというと、アチラではわりかし有名なモンスターなんですかねえ。

3 ■初めまして。

坂田さんに反応してつい出てきてしまいました。どうぞよろしくm(__)m。この本と「星喰い」が文庫で出たときは吃驚して、そのセレクトに「ハヤカワGJ!」と思いました(自分何様なんでしょう(大汗))。たしか初めてに近い漫画の文庫作品だったような…。

坂田さんで恋愛物というと「チャンと騎士達」くらいでしょうか? 「ライラ・ペンション」辺りも入るのでしょうかしら。「フレドリック・ブラウンは二度死ぬ」とか、妙に好きな作品がたくさんあります。

4 ■>熊野さん

ベッドの下のモンスターも怖くはないのでしょうか? 月夜の散歩クマもいいな~。
闇はやっぱり豊かなものなのかしら。その絵本も素敵ですねえ♪ うふふ、レビュー、どこかで見られるといいなぁ。

5 ■>とらさん

「ベッドの下の怪物」。うむむ、メジャーなモンスターなのでしょうか。全く知りませんでした。
・・・でも、とらさんでも、「それくらいしか思いつかない」なんてことがあるのか。ふむむむ。笑

トラバ返しもありがとうございました♪ コメントつける前に返ってきちゃった。すみません~。

6 ■>rakkoさん

いらっしゃいませ。こちらこそ、どうぞよろしく。出てきてくださって、嬉しいです♪

追加で過去記事入れておきました。うんうん、文庫で坂田さんの本が読めるのは嬉しいですよね♪ おお、初めてに近い漫画の文庫化だったのですか。ハヤカワっぽいセレクトでありつつ、坂田さんらしくもあり、という二度美味しい感じですよね~。

うおー、rakkkoさんは坂田さんお詳しいのですね。私がまだ読んでないのが、沢山だ~。ボチボチ集めているところであります。もしよろしければ、また教えてくださいね!

7 ■ハヤカワJAにコミックが入った時

rakkoさんの記憶は正確かと。
ハヤカワ文庫JAが編集方針を変更し、日本人作家によるSF・ファンタジイ小説からもっと枠を広げた時、コミックも入ってきて、その第1群の中に、坂田靖子作品があったはずです。
『フレドリック・ブラウンは二度死ぬ』は三名の漫画家による描きおろしアンソロジーですが、坂田靖子のものだと、トリを飾ったプラセットが良かったですねえ。

>つなつな
全て問題なし(笑)。
ベッドの下はけっこう怖いものがいるところらしく、都市伝説にも登場します。
ただし、ザンスに出てくるベッドの下の怪物は、なかなか親しみのある怪物です。

8 ■再び熊野です

前のコメントで書いた絵本を紹介したくて、また来ました。

熊野所有のモンスターの絵本は、「THE MONSTER BED」で、とらさんのおっしゃるメジャーなものとは違うみたい。
主役はモンスターの子供。モンスターの子供もベッドの下が怖い。人間が隠れているからですって。
人間が隠れられないようにベッドの下で寝ればいいんだ!とモンスターの子供はベッドの下に潜り込みました。
そこに山で迷った子供がやって来て、空のベッドで眠ることにしました。
でもベッドの下にはモンスターというお話を思い出して、人間の子供はベッドの下を覗き込んだから、さあ大変!っていうお話。

月夜のクマの絵本は、「CAN'T YOU SLEEP, LITTLE BEAR?」です。
内容は前のコメントに書いたような感じですが、2匹のクマは兄弟とかではなく、大きなクマと小さなクマという表現になってました。

長々と失礼しました。

9 ■ベッドの下

>熊野マキさん
おおー。モンスターの子供がベッドの下にっていうのは、それは面白そうだなあ。実物の絵本を見てみたいです。
そういや子供の頃からベッドの生活でしたがベッド下が怖いと思った事はなかった。これも、環境によるのか……?

10 ■>とらさん

>ハヤカワ文庫JA
ぐ、以前ちょっぴりお聞きしたような気がしてきました。ああ、鳥頭な私・・・。笑 教えてくださってありがとー。

>ベッドの下
ザンスのベッドの下にはどんな魔物が?気になりまーす。とらさんとこに、記事あるのかな。
熊野さんの絵本、面白そうですよねー。amazonで同タイトル見つけたけど、それかしら?
ベッドの下は、うん、私も怖いと思ったことないですねー。隙間なかったり、引き出しだったりしたこともあるが・・・。笑 むしろメアリー・ポピンズ的に、降りる方向を気にしてました。笑

11 ■>熊野さん

詳しい情報をありがとうございます!

モンスターの子供も人間が怖い、というのがいいですね。笑 面白そう!

月夜のクマの絵本の方は、amazonで画像が出てきました。ふんわり暖かな雰囲気の本ですね~。

むむ、熊野さんはどこでこういう絵本を知るのでしょうか。素晴らしいアンテナですねえ。ワタクシ、洋書は全くの未チェックであります。笑

>長々と失礼しました。
いやいや、詳しく教えてくださってありがとうございました~。多謝!

12 ■アマゾンで出ますね。

またまたすみません。また来ちゃいました。

アマゾンで検索してみました。
モンスターもクマも画像が出ました。まさにそれです。

昨夜深夜はケータイからだったので、著者名をはしょってしまったのですが、著者はこちら。

モンスター
著者:Jeanne Willis, Susan Varley

クマ
著者:Martin Waddell, Barbara Firth

私、洋書の絵本大好きで、読めない外国語の絵本もありますよ。雰囲気が素敵だと買ってしまいます。
日本で買うと高いので、海外旅行先で購入することが多いです。
異国でも本屋に入り浸ってしまいます。

度々失礼しました。

13 ■ザンス

シリーズのうちの何冊かは記事を書いているはずだけど、ベッドの下のモンスターが出てくるやつは書いていないはず。
まあ、気が向いたらそのうち(笑)<いつのことやら!

海外で本屋。
あー、俺も同じだなー。探すのは絵本じゃなく、SFとかですが(汗)。

14 ■>熊野さん

わーい、いらっしゃい♪

お、もう一度見てみたら、確かに「THE MONSTER BED」も
絵が出ましたね。見逃していたみたい~。表紙はドラゴンのように見えますねえ。同じ作者で、「The Monster Storm」なんて本もあるんですね。ふむふむ。
そうか、洋書の絵本の世界も素敵なのですね。

昨夜は携帯からだったのですね~、うう、長文をありがとうございました。

異国でも本屋。笑 立派な活字中毒者ですね。笑

15 ■>とらさん

では、待ってます♪
(でも、とらさんも記事が溜まっておられるようで~。笑)

とらさんは、未訳本を探しちゃうのでしょうか。笑 うう、英語読めるっていいなぁ、みんな。

16 ■原文で読みたいやつと

それと未訳本ですね(笑)。
あと、香港とかタイでは、日本の漫画の現地語訳を探しました。
面白いんだよ、これ。
とくに中文版(笑)。

17 ■>とらさん

おー、なるほど、日本の漫画の現地語訳は面白そう♪
中文って中国語なのでしょうか。ええと、漢字だらけ?笑

18 ■中文

そうです、中国語です。
大陸ではなく、香港や台湾のものは、もちろん、漢字ばっかりです。
面白いぞ~。
全然普通の文章でも、なぜか漢字ばかりの中文だと、見ていて面白い事が多いです。たとえば軍事雑誌とか(をい)。

19 ■>とらさん

軍事雑誌は普通の文章なのでしょうか・・・。笑
そういえば、あちらのアイドル雑誌は見たことあるな(ナゼ!笑)。いや、ふつーに日本のの、あちらの言葉訳なんですが。

20 ■軍事雑誌

文章は多分ふつう。
専門用語が入っているだけです!(笑)
いや、その専門用語の訳が面白いってことになるのかもしれないけど(笑)。

21 ■>とらさん

いや、私が考える「ふつうの文章」とは違うような気がするのですが・・・。笑<軍事雑誌
でも、とらさんの「ふつう」だからなー。笑

22 ■いやー

ふつうだってばよ(笑)。
ていうか、単に慣れの問題なのかもしれない。

23 ■>とらさん

ある意味、とらさんの「ふつう」には慣れましたけど、それはやはり一般に言う「ふつう」ではないと思います。笑

24 ■慣れ

いや、そういう方向に慣れるんじゃなくてだな!(笑)
一般に読むでしょうそういう雑誌。

はっ……

俺のまわりが一般じゃないのかもしかして?

25 ■>とらさん

「そういう方向」という言葉がぴったりですな。笑

いや、「一般に」はそういう雑誌は読まないと思うなー、きっと。笑

26 ■たとえばね

えー。
メジャーなところでいうと、「丸」とか普通読みません?
これくらいは普通じゃないかなあ。
軍事雑誌という狭いカテゴリーからはちょっとはみだすけど(笑)。
Aircraftなんてみんな買ったりしてるんだと思っていた(ずいぶん昔だ)。

……はっ。

男の子だけ?

27 ■>とらさん

なーにーそーれー、な世界です。笑
えーと、軍事関連と言うと思い出すのが、湾岸戦争の時から見かけるようになった、軍事評論家氏くらいですかねえ。あの、髪の毛が七三分けならぬ一九分けの方。笑

も一つ、男の子、で思い出すのは、薔薇族とさぶ。ああ、それはちがーう!笑(しかも、廃刊になっちゃったんですっけ?笑)

28 ■正直言えば

私は、「丸」より「航空ジャーナル」、「COMBAT」より「Gun」の読者でしたけれどね(笑)。
テレビに出ていた軍事評論家、記憶にないです。むむむ、地上波はほとんど見ないんだよな~(笑)。

薔薇族とさぶ。どんな雑誌かは一応知っていますが、そうか、廃刊したのか……(笑)。これは知らなかった。

29 ■>とらさん

わーん、どれも分からん!笑<どれがメジャーなのかも、勿論全然!
テレビに出ていた軍事評論家。うむむ、名前を忘れてしまいました。汗

さぶは知りませんけど、「薔薇族」は廃刊したってニュースを見たような・・・(なんで、そんなんチェックしてるんだ、ワタシ。笑)。いや、氷室冴子さんの小説に、出てきたんですよ、「薔薇族」。笑

30 ■解題

「丸」=老舗の船舶雑誌(軍用線を含む)
「航空ジャーナル」=かなりマニアックな飛行機雑誌(軍用機を含む)
「COMBAT」=ミリタリー雑誌(戦車の記事などがよく載っていた)
「Gun」=銃器(現在はエアガンを含む)の雑誌

こんなかんじ(笑)。

31 ■>とらさん

おお、「丸」ってそういうことかー。笑 氷川丸とか、そういうのですね。
しかし、「航空ジャーナル」。とらさんに、「マニアック」の太鼓判を押されるだなんて・・・。笑
とらさんって、雑誌の範囲も幅広そうです。

32 ■そんなことはないよ

雑誌はそんなに読まないですねえ。
たま~に専門誌に手を出すくらいで(笑)。
最近購入した中で、最もメジャーな雑誌は「SAPIO」。

33 ■>とらさん

ほんとーかなー。笑
そして、とらさんの仰る「専門誌」とか「専門書」って、一体何の「専門」なんだろ、と思ったり。
「SAPIO」は何だか、アジってる印象の雑誌なんですが、私の勘違い?笑

34 ■SAPIO

ちょっと前までの価値基準で言うと、「右より」の雑誌って感じですね(笑)。
もっとも、日本のマスコミは、従来「左より」過ぎたため、個人的にはそんなに右よりとは思えないですねえ。
内容的にも、それほど凄いとは思わないんだけど、「特定アジア」関係だと、SAPIOの記事のさじ加減で、ネットなどしていない、あるいはそういう方面に普通興味を持っていない人の平均的な知識のラインを推定する事ができるので、ある意味有用なんです(笑)。

35 ■>とらさん

うん、右か左かは、ここのところ、大分変わってきましたね。笑
なるほど、「平均的な知識のライン」のために、読む大衆紙であると。笑

36 ■そりゃあ

最新の情報は、インターネットで足りちゃいますからねえ(笑)
ただ、インターネットもそれはそれで偏りがあるので、たまにこういうのも見て、ある程度バランスを取るようにしています(たぶん)。

37 ■>とらさん

色々な意味で、「平均的」像を見るのは、難しくなってるのかもしれませんね。
そして、バランスという意味では、確かに色んなものを見たほうがいいんだろうな~。

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