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2006-02-11 12:33:07

「サンタ・クロースからの手紙」/北極サンタの暮らしぶり

テーマ:評論社 
オンライン書店ビーケーワン:サンタ・クロースからの手紙
J.R.R.トールキン, ベイリー・トールキン, せた ていじ
サンタ・クロースからの手紙  

時期外れなことは分かっているのですが、始まったばかりの2006年、年末まで待つには忍びなく、今日はこの本を。

さて、この本はJ・R・R・トールキンの子供たちがクリスマスに貰った、サンタ・クロースからの手紙を纏めたもの。J・R・R・トールキンといえば、「指輪物語」「ホビットの冒険」の作者として有名ですよね。

この本には1925年から、15年間に亘るサンタ・クロースからの手紙が収められている(実際には、長男のジョンが三歳であった、1920年から手紙が始まっているようですが)。その間、1935年にはトールキンが子供たちにビルボ・ハギンズの冒険を語り始め(1937年に「ホビットの冒険」として出版)、サンタからの手紙の中で、エルフのイルベレスが秘書になった1936年には、「指輪物語」の執筆が始められていたそう。手紙の中でも、1932年にはサンタたちとゴブリンの戦いが始まったり、現実の世界のお話作りとも、所々リンクしているようです。

この表紙の絵も美しいでしょう? これは「サンタ・クロース」自身の手によるもので、ちょうど1926年に贈られた手紙に描かれた絵にあたる。全ての手紙には、震える筆致(何てったって、サンタ・クロースは大年寄り!)に、こういった美しい水彩画が添えられていたのだそう。サンタ・クロースの自筆の震える文字と、手紙と封筒に書かれた飾りは、僅かしか例示できなかったけれど、描き送ってくれた絵はほとんど全部、この本に転載されているとのこと。

さて、サンタ・クロースの所には、あまり役には立っていないと思われる助手の北極熊(とはいえ、憎めない!)がいるのだけれど、この表紙の絵はまさにその北極熊がうっかり二年分のオーロラ花火に点火してしまった所! 世にもたぐいなく大きなドカーンであり、おかげで北極柱(ノース・ポール)は真っ黒になってしまったとのこと(表紙絵の真ん中の黒いのがそうですね)。星という星は揺すぶられて位置がずれ、月は四つに割れ、月の男が裏庭に落ち、まあ、大変だったそうなのです。二年分の花火を使ってしまったせいで、次の年、1927年は真っ暗なまま作業をしなくてはならなかったりね。

こんな風に、北極で起こったこと、北極でのサンタたちの暮らしぶりが、毎年毎年丁寧に描かれる。年が進むごとに、登場人物も増えていく。サンタと北極熊の二人だけだったのが、北極熊の甥、パクスとヴァルコツッカや雪ン子たち、洞穴熊(ほらあなぐま)、招かれざる客ゴブリンども、地の精(ノウム)たち、赤いエルフと緑のエルフを加え、サンタ・ファミリー(?)もどんどん賑やかになっていく・・・。

とても、美しく、楽しい本です。 こういう本は大好き。

コメント

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1 ■教授の絵は。

なんともあったかい雰囲気でいいですよね。
楽しんで描いたんだろうな…と、たとえ怖ろしいドラゴンの絵でも思ってしまいます。
この本は未読ですが(^^
紋章の図案とかもそんな感じで、寒色使っていても不思議に暖かな印象があります。

2 ■>ぐるぐるさん

そうなんですよ~。
この本の中の、北極の切手なんかも素敵ですよ♪
リアル系の絵じゃないんだけど、省略化の妙というか、デザインセンスに優れてる感じですよね。寒色使ってても暖かというのは、言われて気付きましたが、うん、この本も冬の風景なのに、暖かな感じが致しました。

3 ■伝記とか読むと。

お人柄かなぁとか思います。

>冬の風景なのに、暖かな感じが致しました

こういうのって人間性って出てくるように思うのですよ♪

4 ■>ぐるぐるさん

そうですね~。私は伝記も読んだことはないのですが、20年にわたる「サンタからの手紙」というのも、ほんとに凄いことですよね。
この事実だけでも素敵だなぁ、と思いました♪

5 ■気になる名前

イルベレス。
今、これがすごーく気になっている(笑)。原語では、どうつづっているんだろう。
もしかして、指輪の方に登場するエルベレスと同一人物なのでは……。

6 ■>イルベレスとエルベレス

>とらさん
うーむ、私はなにせ「指輪」挫折組なので、あれですが。笑
つづりは多分、「Ilbereth」みたいです(手書き文字からの読み取り)。

7 ■ならば別人か!

エルベレスはE始まりですから(笑)。
つなつな確認ありがとー。

8 ■>EとI

>とらさん
むむ、何となく残念でした。
でも、このエルフの色って何?と思ったんですが、これは単にクリスマスだからなのかな。エルフに色の種類なんて、あるもんなのですか?

9 ■エルフの色

ううーん、イルベレスは何色なのでしょう?
とりあえず『指輪物語』(およびその姉妹編)では、エルフにも人種っぽい区別があり、多少外見に差があるようです。

10 ■>イルベレス

>とらさん
うーむ、「私たち赤いエルフと緑のエルフが」、って書いてあるので、いまいちイルベレスの色が分かんないんですよ。てか、人種と色では違いますよねー。笑

11 ■赤と緑

むむむむむむ。
赤ですか。そして緑……。
うーん……!
『指輪物語』及びその前史にあたる『シルマリルの物語』では、エルフはそもそも金髪で白い、背の高い人たちとして描かれ、太古の昔に枝分かれして深い森の中に住んだ人々(てかエルフ)のなかには、膚の色が濃くなったりなど、多少の変化をこうむったものがある、ということになっているようです。
でも、赤と緑はなあ。
憶えがないなあ……。
ただし、ケルトの妖精民話でならば、話はわかります。赤と緑なら、服装の事かと。妖精は、しばしば、緑または赤の服を着ているのです(赤い帽子のこともあります)。

12 ■>服かな

>とらさん
てか、やっぱり、そこは「クリスマス」だからなのかも!笑<オチとしてつまんないですが
この本だと、エルフはそんなに美々しくなさそうですよん。ケルトの妖精民話のが、近いかもしれません。

13 ■名前からすると

指輪物語などに出てくるエルフと同系統に思えますが、なるほど、民話に近いかもしれないのですね。
赤と緑。
いやークリスマスだからってのも大いにあるかもしれません(笑)

14 ■>とらさん

すっげー、久々にチャット状態に。笑
指輪物語よりも、民話かもしれませんねー。そんな強そうだったり、美々しかったりしないですもん。あくまで、サンタの「秘書」だし。
赤と緑。いや、やっぱりそれだけなのか?笑

15 ■それだけ?

つなつな、何かを期待していますか(笑)?
クリスマスの緑は、常緑樹ということで、若さや永遠の生命、再生などをイメージさせてるんですよね。
赤は、よみがえる太陽の他、本来、神聖な色(フェミニスト人類学者のバーバラ・ウォーカーによれば、原書の魔法の原動力たる、経血のカラー)であり、まよけとしてもしばしば用いられる色です。

16 ■>豆知識?笑

>とらさん
ふんふん、ふんふん(頷き)。
満足~。笑

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