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2005-11-14 08:57:52

「ごくらくちんみ」/酒飲み必読?

テーマ:新潮社
杉浦日向子「ごくらくちんみ」

目次の全てを書き写すと大変なことになってしまうので、最初の部分だけ。ここで取り上げられている「ちんみ」は、順に青ムロくさやたたみいわしとうふようさなぎまたたびがん漬けふきみそふぐこぬかづけうばいからすみかぶらずしこのこふなずしとうふみそづけほやしょうゆづけきんちゃくなすしおなっとう、などなどなどの全68品・・・・。

最初に杉浦さんの「ちんみ」の美しい絵と簡単な説明がつき、2、3頁ほどの小品が載せられるという構成。そこに出てくるのは、微妙な関係の男女、女友達や、家族の風景など。どれもごく短いのだけれど、印象深い味わい。ほとんどの場合、「ちんみ」にはそれにふさわしいお酒が登場する。これがまた、その飲み方、食べ方を含め、お洒落と言うよりも、粋という言葉が似合う感じ。

食べたことのない「ちんみ」で、美味しそうだなぁと思ったのは、とうふみそづけ(お酒は、小振りのチューリップグラスで飲む、秘蔵のシングルモルト)、かつおへそ(=カツオの心臓、お酒は二合徳利の熱燗に、大ぶりの猪口)、いぬごろし(=マグロの尾鰭、冷えた白ワインで頂く)など。瓶詰チェリーの漬け汁(ブランデーシロップ)とおいしいラムなんてのも、いいなぁ~。
*****************************************
自分が食べたことがあるものでも、その時よりももっと美味しそうに思える。

■例えば、きもやきなどではこんな感じ。

むっちりもちもちくりくりしこしこつるり、ほろ苦い甘い香ばしい、こってりさっぱり。歯ざわりも味わいも、一噛みずつ、次から次、異なる輪舞。

これはお話としては、鰻の蒲焼きを待つ「間」、客の小劇場を描いた物。蒲焼きは待つ間が命。ひとりがいい。

■ふぐのしらこ、ふくしらこではこう。こちらは、短編ではなく、杉村さんの絵に添えられた文より引用。

4つくらいの輪切りをひとつ頬張ると口の中いっぱい白子が満たされる。あとはただ無言・・・。舌上のエクスタシー。
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これを読んで、杉浦さんは、個が確立した大人の女性なんだなぁ、と感じた。短編の中の人物が、どれもいい距離感。こんな酒飲みになれたらいいな。グラスの選択や、お酒の選択も素敵。とりあえず、気に入りの黒文字でも手に入れようか。テレビでは、杉浦さんのお顔を良く拝見していたのですが、本を読むのはこれが初めて。とても素敵な女性だったのですね。

巻末には、「ごくらくちんみ」お取り寄せガイドつき。
美味しいお酒を呑みたくなること請け合いの一冊です。

杉浦 日向子
ごくらくちんみ

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。

コメント

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1 ■こらまた

涎の出そうな(笑)。
食進み酒進む時節柄、なんとも粋なチョイスですね。
かく言う僕も、ただいま「酒仙」たる名の酒小説を読んでおるところ。
呑んべにはたまらない桃源郷が繰り広げられております。

も、最高。

2 ■takam16

takam16はお酒は全く飲むことはありませんので、酒飲みじゃないのだなぁ。
そのかわり、お茶は酔っ払うほどがぶがぶ飲むから、
茶菓子の特集はしてくれないのだななぁ。

(ガッカリして1週間寝込む)

3 ■>☆ちんみ・レス

>tujigiriさん
んふふふ、いいでしょ。見つけた時、「おおっ!」と思いましたもん。笑
そして、偶然にもtujigiriさんも「酒小説」をお読みになっておられるのですね。やっぱ、お酒は読んでもうっとり、確かに桃源郷ですね。笑 酒飲みに生まれついたことを感謝しなくては。

>takam16さん
えー、そんなこと言わずに飲みましょうよー。<って、無理にススメちゃいけません。笑
茶菓子はしかし、京都が本場なのではありますまいか? よし、では、takam16大佐に調査を命ずる。・・・大佐に命令出せる位って、どんな役職なんでしょうか?笑
何か寝込む日数が増えているように思うのですが、気のせい?

4 ■酒飲み談義

ああ、つなさんもイケル口だったんですね! うれしくなっちゃいました。 
この本、私には危険な一冊かも。 読みながらよだれがダラダラ。 今すぐ飲みたい!食べたい!でも手に入らない!なんて、身もだえしそうです。
さっき訪ねたトラさんも、ワインの本について書いていたし、私もワインが大事な小道具になる映画を週末に観て、記事今週書こうと思っているところです。 

5 ■酒飲み

>有閑マダムさん
つなさんは、お酒好きなのです。
酒飲みです。
女の子なのに、まったくもう(笑)<と、兄貴的に愛情深く(笑)
有閑マダムさんも、いける口なのですね?( ‥)/

6 ■いける口

たしなむ程度です。と、可愛く言っておきたいところですが、お酒大好きです。 先日、私のところにお酒バトンなるものが回ってきまして、恥知らずにも、イロイロと本性を現してしまいました。

7 ■食べ物

こんにちは~。

とらさんと同じくつなさんも食べ物(飲み物)の話題が多いような・・・(ぶしつけでスミマセン)。
たしかにこの時期は食べるもの・飲むもの、美味しいものが多いですからね~。

杉浦さんとは一度だけ直接お話させてもらったことがあります(1分くらいですが)。
某所の懇談会で多くの人に囲まれている杉浦さんが、エアポケットのように1人となったとき話し掛けたことがあるのです・・・。

8 ■>☆ちんみ・レス

>有閑マダムさん
以前、「お酒バトン」記事を拝見して、参加しようかどうしようか、迷っていたのですが、いい機会なので参戦させてください!笑 私はマダムよりは、弱いと思いますよ~。ええ、きっと、「たしなむ」くらい。笑
そうそう、これ、海外在住の方には、ちょっと辛い本かもしれません。でも、酒飲みとしては読みたい本であります。ワインの映画記事も楽しみにしてますね♪

>とらさん
バラされている・・・。笑 というわけで、とらさん「お酒バトン」なんて如何っすか? 

>喜八さん
天高く、馬肥ゆる秋ですので~。笑(肥えているのは馬ではなく、私なのですが) 喜八さんもよろしかったら、「お酒バトン」やってみませんか? 
おお、杉浦さんとお話されたことがあるのですね。本を読んでも、とっても素敵な雰囲気が伝わってきました。喜八さん、あちこち行かれているのですね。
そうそう、喜八さんのところで盛り上がっていた、「食べる虫」。この本にも、まさに「さなぎ:蚕の繭から絹糸を巻き取り、残ったさなぎを食す」が載ってましたよー。”埃っぽい日向の匂いがして、脂はそこそこのっているけれど、後味はおかきやあられに近い”そうです。

9 ■お酒バトン

うーむ、いや、遠慮しておきます(笑)。
酒の上での無軌道って学生時代にはやっぱありましたし、ちょっと書けるような事でもないので(笑)。
おにーちゃんのひみつだよ( ‥)/

10 ■>とらさん

むー、残念。笑
てか、晒した私はだいじょぶなのか?! ま、この程度なら大丈夫ですよねえ?汗

11 ■ほんのり桜色

少し酔った感じの女の子ほどいいものはない(笑)。

それを肴に飲む酒も、またよし(笑)

でも、個人的には、一人もしくはヤローともだちとバーで一杯というのが、一番好きかも。。。ほんとうに一杯。。。飲みすぎると、怖いことになるから(笑)。

12 ■>ペトロニウスさん

いや、猿かもしれません。笑<真っ赤

一人で一杯はねえ、一杯じゃすまなくなって、尚且つ悪酔いしたりもするので、避けてます。笑 楽しいお酒が飲みたいな♪

13 ■友人とバーで

>マギステル・ペトロニウス
ああ、それいいな。
俺も好き。
ショットバー希望です(笑)。

>妹つな
いや、私の過去の悪行は、他のそんなことするやついねえよ、なものなので、ネットに出すと、まじやばなのです(笑)。

14 ■>とらさん

ショットバーいいですよねえ。でも、値段がなー。笑

ネットで特定されちゃうんですね、わはは。武勇伝!笑

15 ■いやいや

暴露されてこまるようなものは、武勇伝とは言わないのです。
それは、武醜伝(笑)

16 ■>とらさん

武醜伝。怖い響き。いや、私も結構、むにゃむにゃ。笑

17 ■> つなさん

> 喜八さんもよろしかったら、「お酒バトン」やってみませんか?

面白そうです!
ボチボチと記事にしてみます~。 

18 ■>喜八さん

受け取ってくださいます? 嬉しいな~。
では、喜八さんも、かんぱ~い♪笑

楽しみにお待ちしておりまする。

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