旧・日常&読んだ本log

流れ去る記憶を食い止める。

2005年3月10日~2008年3月23日まで。

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こちらもまた懐かしい児童書。私が持っている児童書には大体何とか賞を取りました、って書いてある気もするのですが、こちらは「ドイツ優良児童図書賞」「厚生省中央児童福祉審議会特別推せん」「全国学校図書館協議会必読図書」らしいです。私が持っているのは古い本なので、当時ということですけれど。

オトフリート=プロイスラー作 大塚勇三訳「小さい魔女」

以前、少女小説について書いた時 にちらっとタイトルだけを出していたのだけれど、これは「年はたったの百二十七」「魔女のなかまでは、まだ、ひよっこみたいなもの」である魔女のお話。年をとった魔女って普通は怖いでしょう? でも、この魔女はちっとも怖くない。魔法のおけいこをしている所なんか、そこらで勉強している小中学生と何ら変わりがありません。

魔法というものは、そうかんたんにはできません。魔法で一人まえになろうとする人は、なまけていてはだめなんです。まず、こまごました魔じゅつをすっかりおぼえこんで、・・・・・・それから、大がかりなのをおぼえなきゃなりません。魔女の本を、一ページ、一ページと、すっかりおぼえていくのですし、そこにでている問題を、ひとつでもごまかしてはいけないのです。

この小さい魔女は「まだ、ひよっこ」だから、あらゆる魔女たちがブロッケン山に集まって踊る、楽しい「ワルプルギスの夜」に招いてもらえない。一緒に住んでいる、分別ある利口なカラス・アブラクサスに止められたにも関わらず、小さい魔女は踊りに出掛けてこっそりと輪に忍び込む。忍び込んだもののやっぱり見つかって、魔女のおかしらの前へ連れて行かれる。しかし、転んでもただではおきない小さい魔女。来年までによい魔女になっていれば、ワルプルギスの夜の前日に、魔女の委員会を招集して、そこで試験をすることを約束してもらう。

それからの一年間、小さい魔女は大好きな悪ふざけ、悪戯も控えて「いい魔女」になる努力を続けます。最初に梃子摺っていた魔法の本だって完璧に暗記します。 さて、結果はどうなったか?
「いつでもどこでも、魔法でわるいことをする魔女だけが、いい魔女なんじゃ!なのに、おまえは、魔法をつかって、いいことばかりしおったから、だから、わるい魔女なんじゃわい!」
ワルプルギスの夜のためのたきぎの山を一人で作るよう命じられた小さい魔女。解決策が痛快! でも今読むと、大きい魔女たちがちょっと可哀想でもある。

この本の影響で、「ワルプルギスの夜」と聞くと、この小さい魔女が「ワルプルギスのよーる!」「ワルプルギスの夜、ばんざーい!」と踊っている場面が思い浮かぶのです。


最初の頃の魔法の失敗(雨を降らそうとして、バターミルクを降らす)、新しい箒をならす場面あたらしいほうきというやつは、わかいウマとおんなじことです。のるには、まずならさなきゃなりません)、森のカーニバル(魔法による仮装大会。ウサギにはシカのつの、シカにはウサギの耳、カラスのアブラクサスにはリスのしっぽ、皆を食べてしまう恐れのあるキツネにはアヒルのくちばし)などなど、色々と魅力的な場面がいっぱい。「いい魔法」を使った後、ひっそりとその場を離れる所もいい。

箱絵、挿絵は残らず原書から転載したものとのこと。挿絵も綺麗なんです。愛らしい、はねっ返りの小さい魔女。友達に如何でしょうか。

著者: オトフリート・プロイスラー, 大塚 勇三
タイトル: 小さい魔女
(同じ作者の「小さいおばけ」「大どろぼうホッツェンプロッツ」は画像が出るのに「小さい魔女」だけ画像が出ないようです・・・。がーん。今手元にはないのですが、「小さいおばけ」「大どろぼう~」も同じくお薦めです)

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡下さい。
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