同じく評価の基準/「嫌われ松子の一生」
テーマ:幻冬舎山田 宗樹「嫌われ松子の一生」
何を書こうか迷ったのですが、少し間が空いたけれど、「グロテスク
」と同じ評価の基準ということで、「嫌われ松子の一生」を。
生真面目な、常に人生の評価を他者に求めていた女性が堕ちていく様を描いている点では、グロテスクにも似ている。
存在も知らなかった伯母・松子の部屋の片づけを、田舎の親に頼まれた笙が、松子の人生を辿っていくことで物語が進行していく。
笙はなぜ松子の存在を知らされることがなかったのか、誰が松子を殺したのか。松子伯母の生涯を辿っていく笙と、松子の一人称で語られる文が交互に語られている。
笙と彼女、松子と男達を対比させることで、これから如何様にも生きることが出来る、笙の可能性を残しているのではないかと思った。
ラスト、他者のためでなく自分のために美容師に立ち戻ろうとした松子が、人の死の重みを全く感じていない若者達に殺されてしまう所が哀しい。
ミステリー色は薄い。
私は「グロテスク」よりも、「嫌われ松子の一生」の方が好きだった。
でも悲しい。
期待に応えようとしてしまう、生真面目な人間は辛いんだよね、きっと。
それでも、まず自分で立たなくては。
笙と彼女は、その後どうなったのだろう。
読んだことのない作家を読んでみようとして、借りてきた本なのだけれど、この作者の他の作品も読んでみたいと思う。
(自分が読んだハードカバー版を載せていますが、文庫も出ているようです)
- 著者: 山田 宗樹
- タイトル: 嫌われ松子の一生
■その後に読んだ、続編にあたる「ゴールデンタイム」の感想です。
「ゴールデンタイム-続・嫌われ松子の一生 」/定点観測
「嫌われ松子の一生」が気に入られたら、ぜひこちらも!











1 ■あ!
この本、先日本屋さんで平置きにされていて
とっても気になったものなんです。
tsunaさんグッドタイミングです♪
手に取る本が、結構私と似てますよね~。