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2005-04-20 09:18:46

同じく評価の基準/「嫌われ松子の一生」

テーマ:幻冬舎

山田 宗樹「嫌われ松子の一生」

何を書こうか迷ったのですが、少し間が空いたけれど、グロテスクと同じ評価の基準ということで、「嫌われ松子の一生」を。
生真面目な、常に人生の評価を他者に求めていた女性が堕ちていく様を描いている点では、グロテスクにも似ている。

存在も知らなかった伯母・松子の部屋の片づけを、田舎の親に頼まれた笙が、松子の人生を辿っていくことで物語が進行していく。
笙はなぜ松子の存在を知らされることがなかったのか、誰が松子を殺したのか。松子伯母の生涯を辿っていく笙と、松子の一人称で語られる文が交互に語られている。


笙と彼女、松子と男達を対比させることで、これから如何様にも生きることが出来る、笙の可能性を残しているのではないかと思った。
ラスト、他者のためでなく自分のために美容師に立ち戻ろうとした松子が、人の死の重みを全く感じていない若者達に殺されてしまう所
が哀しい。
ミステリー色は薄い。

私は「グロテスク」よりも、「嫌われ松子の一生」の方が好きだった。
でも悲しい。
期待に応えようとしてしまう、生真面目な人間は辛いんだよね、きっと。
それでも、まず自分で立たなくては。
笙と彼女は、その後どうなったのだろう。

読んだことのない作家を読んでみようとして、借りてきた本なのだけれど、この作者の他の作品も読んでみたいと思う。

(自分が読んだハードカバー版を載せていますが、文庫も出ているようです)

 
著者: 山田 宗樹
タイトル: 嫌われ松子の一生

■その後に読んだ、続編にあたる「ゴールデンタイム」の感想です。
ゴールデンタイム-続・嫌われ松子の一生 」/定点観測
「嫌われ松子の一生」が気に入られたら、ぜひこちらも!

コメント

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1 ■あ!

この本、先日本屋さんで平置きにされていて
とっても気になったものなんです。
tsunaさんグッドタイミングです♪
手に取る本が、結構私と似てますよね~。

2 ■>みわさん

私は表紙の綺麗さと、「嫌われ松子」って?という言葉に惹かれて、読んでみました。
みわさんも気になってらしたのですね!お読みになったら、是非感想を聞かせて下さい。

3 ■やっと

やっと読みました。
この本、終わりが悲しすぎますね。
え!?こんな理由で殺されちゃったのねって。
松子のような人生になる可能性って
誰にでもありえますよね。
一瞬の判断ミス。
でも、私は男に依存するタイプではないから
やっぱりこういう風には落ちないかなぁ・・・。

4 ■>みわさん

トラバありがとう!
そうなんです、悲しいんですよー。みわさんは「グロテスク」と比較すると、どうでした?「グロテスク」は意志を持ちつつも、間違っちゃっていくけど、「嫌われ~」は意思自体がないのかなぁ。
怖いですよねー。「男に依存」も弱ってる時だと、ありえないこともないなーと(まぁ、これはとても極端な話だけれど。そして、もっと周囲にまともな男はいないのか!)。
この後、こちらからも繋げさせて下さいね。

5 ■初めまして

愛を求めている人が、ろくでもない男に出会ってしまったときに、こういうことが起こってしまうのですね。。。自分もちょっと依存気味なので、こうはならないように(まぁ、松子は極端でしたが・・・)これからは気をつけないと!!

TBさせてください。よろしくお願いします。

6 ■>elephantさん

はじめまして!丁寧にコメント頂き、ありがとうございました。こちらからも、この後繋げさせてくださいね。
愛を求め続ける松子、切なく悲しかったですよね。依存しきることの怖さを考えました。

7 ■はじめまして!

私もこの作品、タイトルがとても気になっていて最近やっと読みました。

>笙の可能性を残しているのではないかと思った。
すごく悲しくて読んでいてつらかったのですが、つなさんのこの言葉に納得。笙も、そして私も松子のおかげで生きる意味を考える事ができたと思います。

TBさせていただきます。

8 ■>わかなさん

はじめまして!
丁寧にコメント頂き、ありがとうございます。この後、こちらからも繋げさせてくださいね。
悲しく、切ない物語でしたね。松子は愛されたかっただけなのになぁと。
>笙の~
共感頂き、嬉しいです。暗いだけの話ではなかったですよね。

9 ■はじめまして

当方読書ブログではないのですが、TBさせていただきます。
同じく、笙と彼女のその後が気になります。
彼女は笙より自分の可能性を選んだことで、男と愛に依存した
「松子」にならなくて済んだのかな~ とも考えています。

10 ■>えさん

はじめまして、トラバありがとうございます。この後、こちらからも繋げさせて下さいね。
そうですよね~。笙の彼女は、「松子」とは対照的でした。松子の生き方は、悲しいことに依存そのものでしたね。能力だって、美しさだって持っていたというのに・・・。

11 ■グロテスク

わたしはどちらかというと「グロテスク」のほうが好きです。桐野夏生作品が好きだからっていうのが大きいけど、悪に堕ちていくのは意思的な方が魅力に感じるというのもあります。

12 ■>ridiaさん

トラバ返しのみで失礼しました~。
いらっしゃいませ!

うんうん、意思的かどうかというと、グロテスクに軍配が上がりますよね。松子には意思がないからなぁ。
桐野さん、私、「魂萌え!」は読んでないんですが、「ダーク」を読んで、「桐野さん、どこまでいっちゃうの??」と思いました。笑 好きなんですけど、読むと疲れる作家さんでもあります。笑

13 ■こんばんわ。

読みましたよ~^^;
もう悲しくて悲しくて。
救いようがないですよ。
ラストもつなさんと同意見です。
でも、松子は一生懸命で、真面目で。人からは愛される人だったんですよね~。
個人的には、赤木さんについていけばよかったのに~と思いました。

14 ■>苗坊さん

ほんとにねえ、松子は美人でマジメで頑張り屋だというのに、ただただ方向性を間違えるというか、常に選択肢を間違えるんですよね。
救われないし、一言で言うと「馬鹿な女」なのかもしれないけど、読み終わると松子がちょっぴり愛しくなっていますよね~。
>個人的には、
でも、そこで救われる道を選べないのが、松子なんですよね・・・。まったく!
*トラバ、ありがとうございました!

15 ■こんにちは

私もこの本を読みました.
いやはやすごい人生があったものだとため息が出ます.
自分だったら絶対言わないことが次々に松子の口から飛び出すのには最初は抵抗がありましたが,しだいに松子に同情する自分に気が付きました.

16 ■>coollifeさん

こんにちは。トラバありがとうございます♪
この後、お返しいたしますね。

松子の人生は本当に馬鹿だなぁ、の一言に尽きるのですが、読み終わる頃には松子が愛しくなっているのですよね。
続編も出ているようで(松子は直接出てくるわけではないと思いますが)、そちらも気になります。

17 ■無題

今回はTBうまくいったようです(^^;;

結構悲惨な人生を歩んでるんですけど、それでも懸命に生きる松子のおかげか、それほど暗い話って感じではないですよね。友達からかなり暗い話だと聞いていたので、「疾走」みたいに鬱になるかもしれないと、不安だったんですが。

18 ■>おんもらきさん

わー、成功ですね!
なんか、時間帯によるのでは、と思ってんですが、どうでしょう。笑 このあと、お返ししようと思いますが、うまく飛ぶかなぁ。

そうそう、悲惨な人生なんだけど、これは若い二人もいるし、鬱になる(てか、やっぱり「疾走」は鬱になられました?汗)感じではないですよね。むしろ爽やかに感じました。
「嫌われ松子~」と同じような悲惨な人生といえば、桐野夏生さんの「グロテスク」かなぁ。それこそ、こっちは、かなり鬱でしたよー。おんもらきさんは、桐野さんって読まれてますっけ? 

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