旧・日常&読んだ本log

流れ去る記憶を食い止める。

2005年3月10日~2008年3月23日まで。

以降の更新は、http://tsuna11.blog70.fc2.com/で。


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今日はバッグパイプのCDを聴いてみる。AMAZING GRACEもバッグパイプで聴くと、何だか違う曲みたい。Musical Baton以来、古いCDを引っ張り出しては聴いている。明るい調子が雨にいいかも、と勝手に思っていたのだけれど、午後からは雨も上がるし、気温もうなぎ登り。何もしてないのに、この気温にはくったり。

こんな中、夫はスーツ着て、19時から本社で会議(勿論途中から移動してるけど、移動距離だって結構あるよ)。普段はクールビズも真っ青な格好なのに。
そして19時からってさ・・・。
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横山秀夫「陰の季節」

目次
陰の季節
地の声
黒い線


出版社/著者からの内容紹介
天下りなどの人事問題に真っ正面から取り組んで、選考委員の激賞を浴びた松本清張賞受賞作ほかテレビドラマ化されたD県警シリーズ

これ、少し変わった形式の小説です。スポットが当たる人物が、一編毎にくるくる変わる。でもこういった、それぞれ一人ずつにスポットをあてていく小説が結構好きなのです。こんな風に人には見せているこの人が、実は内心こうだった、とか。内心こうなのに、他人からはこう見えるんだ~とか。脇役に対する愛なのかも。

「陰の季節」では、他の短編においては、「四十歳の若さで警視となった」「エース(人事の切り札を握る)」と呼ばれ、皆に恐れられる二渡警視がおろおろと惑う。こういうのがあるから、好きなんだよなー。この本に出てきた人たちの中では、二渡警視が一番好きだった。「黒い線」では「顔」 の平野巡査が登場する。


しかし、警察という組織の中での、出世や男の嫉妬はいかにも大変。家族を養うためとはいえ(「養う」というよりは、あくまでプライドの問題なのかな)、中を向いてだけというのも虚しいよなと思う。ちょっとその辺りに、暗い感じを覚えたりもした。人事、査定
というものは、基本的に暗いイメージを持つのかなぁ。

同じ警察小説でも、高村薫氏による「合田刑事シリーズ」とは、ギラギラのベクトルが違う感じ。同じく同僚がライバルであっても、合田刑事シリーズではあくまで外向き、こちらは警察人事などが関わってくるので、多分に内向き。うーん、人ある所にドラマあり、といった所なのでしょうか。

 ←私が読んだのはこちら
著者: 横山 秀夫
タイトル: 陰の季節
 ←既に文庫化されているようです(「文春文庫」)
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久々の雨で景色が煙っていた。心地よいですね。
ショパンのノクターンなどを聴いてみる。

何か優雅げですが、うっかりソファで昼寝してしまい、首が痛いです
(嗚呼、やっぱりこっちが地だな)。
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懐かしい本を取上げておられるブログに接して、再読にハマっています。
図書館本が進んでません。少しピッチを上げなくては~。
そして部屋のあちこちに、読み止しの本が・・・(やはり優雅とは程遠く)。

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田島征三「人生のお汁」

絵本作家・田島征三さんのエッセイ集。私がこの人の存在を知ったのは、灰谷健次郎さん絡みだったと思う。灰谷さん→今江祥智さん→田島さんの流れ。結構豪快な絵を描かれる方と記憶している。


目次
第一章 伊豆に暮らす
 海に帰った女/海草押し葉/胃ガンでバンザイ/“安全な食”が裏目に/ラーメン食べたい/くるべくしてやってきた/植物たちの祟り/キャンの改心

第二章 命を食べる
 もったいない!/アジの干物に愛の言葉を/農耕民から採集民へ/かわいいやつほどウマイ/「グリグリグリッ!」の思想/個性のある野菜、個性のない野菜

第三章 自分をこわす
 アートに常識はいらない/土偶のオーラに受精する/罵詈雑言/“売れっ子”にはならんぜよ!/岡本太郎の呪縛/人生のお汁で描く/ウンコのアーティストたち/絵筆でアートと斬りむすぶ

第四章 木の実とあそぶ
 絵の具をやめよう/モクレンのオチンチン/血を流す少年/ミノガシテクダサイ!/縄文人になりたい/植物たちへの鎮魂歌/木陰のエビフライ

第五章 ふたごに思う
 タシマとタジマ/もうひとりの自分/のろまのブーちゃん/ぞうをもむぜよ!/酒盗とままかり

第六章 血を感じる
 “謎の男”の言いぶん/タクシーで伊勢から大阪まで/もう“息子”ではなく/まさぐる生き方/永遠の二七歳


田島さんの胃ガンの恐らくは原因となったゴミ処分場についての話、食べものの話、絵の具の始末の話、アートについて、きょうだいについて、父母について、自分の子供たちについて。目次を見ても分かるけれど、話は実に多岐に渡る。この世代の熱い男性たちに共通なのかなあ、とも思うのだけど(というか、私が読んだ灰谷さん―田島さんラインに共通なのかな)、多少露悪的な面もある。原始的なことを書くことが尊いことである、といったような、別にそれ書かなくてもいいんじゃないの?、と私には思える部分もある(私の人生経験が浅いせいかもしれない)。

アートに関する部分では「こわす」画家である、田島さんの凄まじさが滲み出る。(ちょっと、
この人と結婚生活を送るのは大変そうです)。でも以下の部分には共感する。引用します。

子どもはいずれ大人になる。子どものころに好きだった絵本を大人になってから見て、「なんだ。こんなチャチな子どもだましだったのか」とガッカリさせたくない。大人になってから見ても「こんなすごい芸術作品だったのか」と驚かせるような絵本しか、存在する意味はないと思う。絵本はアート作品であるべきなのだ。そういう意味では、ぼくは大人に向けて絵本を描いている。ただ、それは子どもを無視していることではない。すぐれた感性をもつ大人がおもしろいと思うものは、子どもだっておもしろがるのである。
世の大人たちは絵本を手にとると、「これ、うちの子にどうかしらね」とか「孫がよろこぶかしら」とかいって悩んでいる。でも、ぼくとしては「あなたはどう思うんだ」と聞きたい。大切なのは、大人のあなたがどう感じて、あなたがどう評価するかであって、子どもの目で見たらどうなのかではない。誰がどうやったら子どもの目になれるんだよ!

広い意味で、良質な児童書も同じであると感じる。良質な児童書というものは、大人の読書にも充分耐えられるもの。

同じく絵本作家である、ふたごのきょうだい田島(こちらは「タシマ」ではなく、タジマと読ませる)征彦さんとの、「絶望的な関係」は哀しい。同じ生業であるだけに、この本の著者である田島征三さんの、圧倒的パワーに耐えられなかったのではないかなあ、と思う。冷静なスタンスにたっての批評と言うものは、身内からは難しいもの。

芸術家としてのパワー、土佐人としての気骨溢れる本でありました。これ、賛否は色々あるのだと思います。全ての人に当てはまる(そして押し付けられる)事ではないのだけれど、これ程正直に真っ直ぐ書かれた文は貴重であると私は感じました。

著者: 田島 征三
タイトル: 人生のお汁

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、御連絡下さい。
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いしいしんじ「プラネタリウムのふたご」

ある村のプラネタリウムで拾われたふたご、テンペルとタットルの物語。装丁もとても綺麗。一人は郵便配達夫、兼プラネタリウムの投影係として村に残り、もう一人は手品師として外の世界で生きていく。長編小説だけれど、童話のような味わい。

説明が上手く出来ない不思議な物語だけれど、読後温かな気持ちになる。最初は世界に入り辛いかもしれないけど、少し時間を置いてからの方が、じんわりといい話だと感じるような本。ふたごを拾い育てる、投影係の泣き男(あだ名)もいい。星の見えない村におけるプラネタリウムは、人々にとって少し特別な意味を持つ。

以下、引用。

プラネタリウムの天井は、つまり外だと。ぼくらがおもてにでていったとしても、そこが空の下なら、どこにいようがその場所を、うちと考えてよいのだと。

ぼくたちはまるで、海をただよっていく氷山だ。ゆっくりと溶けて、少しずつ少しずつ、確実に小さくなっていく。氷山であるぼくたちは、そうしてこれからもこの先も、目に見えないほど広い海に、海にかかわるすべてのものに、きっとつながっていられるのだ。

だまされることは、だいたいにおいて間抜けだ。ただしかし、だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの、笑いもなにもない、どんづまりの世界になってしまう。「ひょっとしたら、より多くだまされるほど、ひとってしあわせなんじゃないんだろうか」とタットルはおもった。



著者: いしい しんじ
タイトル: プラネタリウムのふたご

*臙脂色の文字
の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、御連絡下さい。
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久々のバオバブ。
前回までの、まとめはこちら

左は植え替えをしたもの。葉も出てきて、順調に生育しているように見えます。丈も少し伸びたのかな?二つの種を同時に蒔いたのに、生長が随分異なるようです。右は少々危なげな感じ(葉に穴が開いてる)。頑張れ~。

【おまけ】

午後六時半を過ぎても、青い空が見えるなんて不思議だ。日が長いですね。

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寺村祐子 豊仁美「植物染料による絞り染め」


これを読んだからといって、自分が染物をやるわけではない。でも、こういう本を見るのは大好き。自分が布を買うときの参考にもなるかもしれないし。絞り染めの布は、夏など(というか、最近こんなに晴れてていいのか!そして暑いですね)、涼しげでいいなぁと思う。

普段見かける絞り染めは、藍染によるものが殆どかなと思う。そして、ある程度そのデザインも限られているような気がする。この本には、私が普段見かけたことのない、デザインや色による絞り染めが載っている。 冒頭には、寺村さん、豊さんのお二人による「絞り染めの魅力」が書いてある。
(以下、引用後要約)

絞りの技術が、インド、チベット、モンゴル、アフリカなど世界各地で発達してきたこと。絞りは直接表現ではなく、布を縫い絞って染め、ほどいたときに初めて模様があらわれる間接的表現方法であること。それであるから、布の種類、技法、絞る力の加減、染料の種類などが作用して、同じ模様を染めても全く同じものにはならないという魅力がうまれること。

今回のこの本では、入手し易く染めやすい素材、植物染料を吟味されたとのこと。細かい「絞りの技法」、「植物染料による基本染め」の他に、「日本の絞り」、「世界の絞り」についても言及あり。 ざっといいなと思ったものを挙げてみる。

「青海波と亀甲の柄の藍染めの座ぶとん」これからの季節に実にいい感じ。
「地色が白になるのが特徴の日の出絞り」大人っぽいドット模様?
「針目のそろった木目絞り」モダン!
「ベニバナの黄色のウールのストール」何とも暖かな色合い。
「柳絞りの木綿のバッグ」これ、欲しいなあ。

不器用だし、ぜーったい自分では出来ないけど、うっとり。美しい布は大好きなのです。
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氷室冴子「続ジャパネスク アンコール!」集英社コバルト文庫


表紙扉より
若君(高彬)と瑠璃姫との仲を裂こうとするわたし(守弥)は、新たな策謀を胸に、姫が静養している吉野に乗り込んだ!!
  (守弥のジャパネスク・ダンディ
わたくし(小萩)が瑠璃さまにお仕えするようになって、もう八年。瑠璃さまとの奇妙な出会いを、日記に認めてみました。(小萩のジャパネスク日記
いよいよ京へ御帰還よ!!小萩とふたり、おしのびで京へ近づいたあたし(瑠璃姫)に、思いもよらないお出迎えが!?(瑠璃姫にアンコール!

目次
守弥のジャパネスク・ダンディ の巻
小萩のジャパネスク日記 の巻
瑠璃姫にアンコール! の巻
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■「守弥の~」では、「ジャパネスク アンコール!」 に引き続き、懲りない高彬の御付・守弥が暗躍(しようとする)。前回の失敗を踏まえ、今度は直接吉野の瑠璃姫の元に乗り込む。しかし、抜けてる守弥の事、そう上手く運ぶわけもなく。崖から落ちて記憶を喪失。敵である瑠璃姫に助けられてしまう。

「あんたの声、好きよ。もう一度言って」
(中略)
だが、しかし、男には主義に反してもやらねばならない時もあるのだ。
わたしは優しく言った。
「瑠璃姫。もう、いいですから、お帰りなさい」

声が好き、とか声で思い出すことがあるのって、分かるような気がする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■「小萩の~」は今度は、瑠璃姫に仕える一の女房、小萩視点のお話。幼い頃の瑠璃姫との出会いの話。これもまた、瑠璃姫のいい話。瑠璃姫に惚れ直す。
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■「瑠璃姫に~」は、サイドストーリーではなく、視点は瑠璃姫に戻る。吉野での長い静養が明け、京に戻ってきた話。身分違いの恋や、少し大人になった瑠璃姫、何とも天晴れな夏姫(於夏)。そして、最後にようやく瑠璃姫と高彬は結ばれる。

みんな、どこかしらで嘘をついているし、奇麗ごとですまない現実を、あたしだっていくつも見てきた。以前だったら、問答無用でむしゃぶりついて、中将の不実を詰り、姉君のわがままを詰り、亡くなった阿久のために泣きじゃくるのだけど、心は今もそうだけど、あたしの目は、現実に生きている優しい女に向いてしまう。
死んだ人より、生きてる人のこれからを考えなきゃ。
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ジャパネスクの3からは、ちょっと長い続き物の話になるので、それはまた今度。お二方の「ざ・ちぇんじ!」記事にあてられ、ついつい「ジャパネスク」を再読してしまいました。

*臙脂色の文字の部分は本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、御連絡下さい。
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氷室冴子「ジャパネスク アンコール!」集英社コバルト文庫


表紙扉より
僧唯恵の謀反事件から五か月あまり・・・・・・ぼく(高彬)の許婚の瑠璃さんは、“物の怪に憑かれた”との悪い噂を残して、吉野に篭もったままだ。おかげで、ぼくの母上の態度は硬化―絶対に瑠璃さんとの結婚は許さぬとおっしゃる。そんなある夜、ぼくはたいへんな情報を耳にした。事件以来行方不明の唯恵を、京(みやこ)の中で目撃したというのだ。事件の真相を知るぼくとしては、唯恵を逮捕させたくないのだが・・・・・・。

の続編にあたります。

目次
高彬のジャパネスク・ミステリー の巻
ジャパネスク・スクランブル の巻

いつもは瑠璃姫が主人公で、彼女視点で語られるのだけれど、これはサイドストーリー。この人から見た時の話、とかの視点が異なる話って、大好きだ。多分氷室さん自身が、脇役などへの愛が深い人で、それでこういう本を楽しんで書かれたのかな、と思う(「多恵子ガール」「なぎさボーイ」「北里マドンナ」みたいにね)。
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■「高彬の~」は当然ながら、瑠璃姫の許婚の高彬視点。姉思いだけど、ちょっと抜けてる瑠璃の弟・融が活躍(?)する。

■「ジャパネスク~」は、幼少の砌より高彬に仕える守弥視点。大事な若君・高彬を都の物笑いになった「瑠璃姫」なんかと、くっ付けてたまるかー!!、というお話。策略を巡らせるのだけれど、何せ肉体が伴わない頭脳派なものだから、何やらおかしな方向に? 守弥の相棒、たくましき零落の姫君(身分の高い姫なのに、困窮生活のために超リアリストに!)、煌姫もいい。
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