SkyRunner キャベツのブログ

高度2000m以上 透明な光に包まれながら風になる スカイランナーの世界


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今回はいつも以上にマニアックなお話を書きます。ちょっと長くなります。ただし、トレイルランニング・スカイランニングのことをもっと詳しく知りたい方には最後まで読んでいただきたいです。

昨日の夜、Eメールをチェックしたら、ISF(国際スカイランニング連盟)のブレインであるラウリさんからメールが送られてきてました。

Hello Dai
Sorry we didn't see you in Malaysia. Congratulations on your 10th place!
You're ranked 14th overall!
Hope you enjoyed the Series – next year will be better still. Looking forward to seeing you at the races
Kind regards
Lauri


そう。今年のスカイランナーワールドシリーズ年間ポイントランキングで、私が14位になったというお知らせです。

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プロとなって最初の年。今シーズンの最大の目標はSWS(スカイランナーワールドシリーズ)の年間ポイントの上位を狙うことでした。私がSWSにこだわったのには4つの理由があります。
①SWSには20~50kmの中距離トレイルランニングの最高峰レースが複数含まれているから。
②SWSの舞台となる高地・高山が好きだから。
③SWSは複数のレースのポイント制によって自分の実力を客観的に知ることができると思ったから(経験上、単発レースでは自分の実力はわからない)。
④スカイランナーはかっこいいから!!

14位という結果。自分で言うのもなんですが、それをどのように捉えるかは、人それぞれだと思います。「な~んだ。14位か…」と思う人もいれば「すごい。14位だ!」と捉える人もいるでしょう。未だかつてアジア人の誰もチャレンジしなかったことにチャレンジした結果の「14」という数字。それがどんな意味をもっているのか、自分でも「な~んだ」と「すごい」のどっちなのかよく分からない感じです。

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「な~んだ」なのか「すごい」なのか。さっぱり日本人にはわかりませんね。それを知るために以下ではみなさんに私が気づいた情報をお伝えします。そんなこともう知っているよ、これ間違っているよ、という人がいたらゴメンナサイ。

ま、とりあえず、
SWS年間ポイントランキング
をクリックしてご覧ください。

今年のポイント獲得方法は、ちょいと複雑です。簡単に説明すると、赤色のメインレース3戦+その他のレース2戦、5戦のポイントの合計となっています。詳しく知りたい人は、SWSレースカレンダーをご覧ください。

情報①シリーズ戦に選ばれているのは各国を代表するハイレベルなトレイルランニングレースである。
スペインのゼガマ、イタリアのジルデモント、アメリカのパイクスピーク、スイスのシエールツィナール、マレーシアのキナバル。赤色のメインレースは日本で言えば「富士登山競走」のような各国を代表する有名レースです。中途半端なローカルレースは滅多に選ばれません。銀行等のビッグスポンサーがついている賞金レースです。参加人数は千人未満の規模ですが、村や地域を挙げて大々的に実施しています。
ちなみに、トレイルランニングとはいっても、スカイランニングがその頂点にあるわけではありません。スカイランニング以外にも、マウンテンランニングをはじめとする低地のトレイルランニング。そして、長距離のウルトラトレイルランニングもあります。欧州では、それぞれが独立したカテゴリーとなっていて、選手も住み分けしています。例外はキリアン・ジョルネ。彼はウルトラでも勝ってしまう異色の最強スカイランナーです。
なお、日本ではトレランを一緒くたに考え、依然として「ウルトラ=トレランの最高峰」と考えてしまう風潮があります。それは、「マラソン=陸上競技の最高峰」と考えるのと一緒です。100m走だって、槍投げだって、幅跳びだって、それぞれの最高峰があるのです。欧州では、スカイランニングのチャンピオンは世界一だし、マウンテンランニングのチャンピオンは世界一だし、ウルトラのチャンピオンも世界一なのです。
だからといって、山を走る・オフロードを走るということは共通しています。いつまでもバラバラではどの競技もマイナースポーツのままでしょう。そこで、今年、様々な機会で異色のランナーたちが集まる機会を設けているようです。スカイランニング連盟でもNew horizonsというページをご覧ください。欧州では住み分けのある統合の動きがあるようです。そろそろ日本のランナーたちも動き始める時期でしょう。

情報②世界を代表するトップ選手が参戦している。しかし、全てのトップ選手が本気になってシリーズポイントを狙っているわけではない。
今年のチャンピオンはキリアン・ジョルネ。見ればわかりますが、今シーズン、彼のコンペの中心はSWSでした。キリアンはSWSから育った最強ランナーですし、そもそも、SWSのような高地スポーツこそ彼が好きな部類なのです。そのほかにも、キリアンよりも登りが強いマルコ・デ・ガスペリ(10位)、2011マウンテンランニングワールドチャンピオンのマックス・キング(9位)、ハセツネで優勝して日本国内で有名になったダコタ・ジョーンズ(24位)など、欧米トレラン界を代表するビッグネームがずらりと並んでいます。
しかし、彼等はキリアンのようにポイントランキングを狙っている戦い方はしていません。キリアンにも勝っているダコタ・ジョーンズのほうが私よりも格下のはずはありませんね(笑)。逆に、私と同じくらいの実力の選手でもレースをうまく選んでみると上位に食い込むことができます。7位のオスカー選手は私とどっこいどっこいの実力の人ですが、欧州という地の利を生かして、ポイントを稼げるレースに出場しています。
実のところ、「シリーズポイントランキング=世界ランキング」ということではないと思います。しかし、(マウンテンランニングを除くと)現在のトレイルランニングに選手の格付けをする客観的な指標はこのランキング意外にはありません。「14位」という結果について、私が「な~んだ」「すごい」のどっちなのか分からない理由はこんなところにあるのです。
余談ですが、ダコタ・ジョーンズはハセツネの1週間前にカバルスベントというスペインのウルトラレースを走っていたのですね。にもかかわらず、ハセツネで新記録とは…世界のレベルの高さに圧倒されます。

情報③アメリカ人は強いが、断然ヨーロッパの方が選手層が厚く、レースもハイレベルである。
トレラン雑誌を読むと、日本では欧州よりもアメリカのレースの方が圧倒的に情報量が多いようです。それもそのはず。企業や先駆者によって、日本にはアメリカ的なトレラン文化が導入された経緯があるからです。しかし、鏑木さんの活躍でUTMBが一躍有名になったことがきっかけで、次第に欧州のトレランレースの全貌が次第に露になってきつつあります。私はアメリカのレースに出場したことが無いのでなんともいえませんが、少なくとも欧州のレースはスキーや自転車のような一流スポーツを目指しているんだという気迫がみなぎっているように感じます。
SWSはどうしても欧州中心のシリーズ戦となっているのが現状なので、単純にアメリカと欧州を比べることはできませんが、アメリカのパイクスピークの上位選手をみてみると、欧州のレースではトップ10に入れないオスカー選手がちゃっかり5位に入っていたりします。リザルトを見ても、ジルデモントやシエールツィナールのような数秒を争う熾烈さはなく、けっこうタイム差の開きもあります。
もちろん、アメリカには欧州のビッグレースで勝つ強い選手が何人もいます。ただし、欧州のほうがそんな選手が至るところにゴロゴロいるという感じがします。今年、私は欧州の激戦ばかりを転戦しました。ポイントの取れなかったレースもありました。それで「14位」という結果。天狗になるつもりはさらさらありませんが「されど14位」という感じもしてきます。
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いずれにせよ、「14」という数字が私にとっての励みであり目標になることは間違いありません。来年は「14」よりも少ない数字にしてやるんだ!という気持ちが明日の私を突き動かすエネルギーになっているのです。山を愛する尺度は人によっていろいろあっていいです。それにそもそも山をどれだけ愛しているかということは他人と競うものではないと思います。でも、今の私の場合、SWSのランキングが山を愛する尺度になっているのです。「な~んだ」「すごい」とみなさんが思うのは自由です。でも、「14」という数字の裏側には私のいろいろな思いが込められているということも知ってほしい。そう思って長々と書かせていただきました。ここまでたどり着いた人はすごいですね!!下手くそな文章ですみません。読んでいただき、ありがとうございます!!
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